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『FANTASIAN Neo Dimension』坂口博信氏が送る新たなRPGをいち早く遊んできた。ジオラマの美しさはより美麗に、王道RPGとしてさらに磨きがかかる【TGS2024】

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『FF』シリーズの生みの親、坂口博信氏が手がけた新たなRPG『FANTASIAN』……の、コンシューマー移植版である『FANTASIAN Neo Dimension』

当初はApple Arcadeにて配信されていた『FANTASIAN』ですが、なんと移植版ではスクウェア・エニックスから発売されることになっており、「坂口さんがスクエニに帰ってきた」という側面でも、話題を呼んでいます。私はNintendo Directで発表された時にぬるっと書かれていた「スクウェア・エニックス」の文字を見逃さなかったぞ。

そんな二重の意味で「原点回帰」な『FANTASIAN Neo Dimension』を、TGS2024にていち早く遊ばせていただきました。具体的に、何が「Neo」なのか? 既にApple Arcade版を遊んだ方も、移植版から入ろうかと迷っている方も、ぜひご覧ください!

文/ジスマロック
編集/実存

『FANTASIAN Neo Dimension』レビュー・評価・感想:王道RPGとしてさらに磨きがかかる_001

※今回の試遊では、限られた時間内でボスバトルの醍醐味を体験いただくため、一般的なゲーム進行度
からすると少し強めの装備を設定しています。


そもそも『FANTASIAN』ってどんなゲーム?

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……と、移植版の話をする前に、そもそも元の『FANTASIAN』がどういったゲームなのかをご紹介しましょう。

『FANTASIAN』は、2021年にApple Arcadeにて配信されたRPG。
ミストウォーカーが制作を務めており、坂口博信氏の新作RPGとしても話題を呼びました。ゲーム内の音楽も『FF』シリーズでお馴染みの植松伸夫氏が務めており、坂口氏としては「これが引退作になるかも」くらいの意気込みで制作されていたのだとか。

そして特筆すべきは、その「フィールドの作り込み」
なんと今作は、フィールドの表現に「手作りのジオラマ」を取り入れているのです。その数、なんと150以上。手作りのジオラマの温かみと、CGが融合した美しいフィールドで、大冒険が繰り広げられます。

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他にも、エンカウントした敵を異次元に吹き飛ばしてスタックさせ、一時的に戦闘をスキップしつつフィールドを探索したり、ちょうど気が向いた時に戦える……というなんだか画期的な「ディメンジョン・システム」も特徴だったりします。バトル面もいい感じに仕上がっております。

坂口さんの世界観、ジオラマで作られたフィールド、植松さんの音楽、手応えのあるバトル……まさに「あの時のRPG」を楽しみたい方にはうってつけのタイトルというわけです。まぁ、もうスクエニだから包み隠さず「たぶん初期FFファンは楽しいと思うよ」って言っちゃってもいいと思うんですが。

そんな『FANTASIAN』が移植されるにあたり、どう進化したのかを……これからお届けします!

美麗なジオラマフィールドが、「Neo」してる

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では、『FANTASIAN Neo Dimension』の紹介に移りましょう。

まず、今作の特徴は「4K解像度」に対応しているところ。
元々の『FANTASIAN』は、やはりApple Arcadeの作品だったということもあり、スマートフォンやMacでのプレイが中心となっていました。ただ、今回はNintendo Switch、PS5、Xbox、Steamといった、さまざまなプラットフォームに対応しています。

つまり、ご自宅のテレビやモニターで、大画面で高精細な『FANTASIAN』を楽しむことができるのです。この解像度で表現されたジオラマのフィールドは、まさに「ファンタジー世界に入り込む」ような迫力です。より鮮明、かつ豊かに『FANTASIAN』の世界を楽しめる仕上がりとなっています。

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お次は、「ボイスが付いた」こと。

『FANTASIAN Neo Dimension』では、新たにキャラクターたちにボイスが実装されています。主人公のレオアは、CV内田雄馬。そう、『FF14』『FF16』でお馴染みの内田雄馬! 『FF14』や『FF16』でお馴染みの内田雄馬!! 大事なことなので2回言いました。

他にも、キーナは諏訪彩花さん、シャルルは長谷川育美さんなど……豪華な声優陣が『FANTASIAN』の物語に声を吹き込みます。

バトル中にも、ボイスが流れることで、より今作のバトルシーンに盛り上がりを生み出しています。しかし、いいキャスティングですね。いいと思う。CV長谷川育美はセンスある。何様?

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試遊を通して感じたのは、やはり「よりRPGとして磨きがかかっている」ということ。今回は「隠れ谷」というゲーム後半に訪れるステージを体験したのですが……ジオラマのフィールドがとにかく綺麗。

もはや、「この大画面と高解像度でジオラマのフィールドを楽しんでもらいたい」のが最大の売りポイントなのではないかと感じるくらい、『FANTASIAN』の世界に没入できるようになっていました。

敵をストックして倒せる「ディメンジョンシステム」も健在だし、ボイスはあるし……バトルも面白く作られています。そして、そんな世界観とバトルを盛り上げる植松伸夫さんの音楽。

……うーん、言っていいのかわからないけど、やっぱり『FF』ファンとしては楽しいタイトルに仕上がっていると思います。まぁスクエニだしもうナンボ言ってもいいだろ!

ちなみに、新しく「難易度調整」も追加されていたりします。
ジオラマのフィールドには興味があるけど、ハードなコマンドRPGはちょっと……という方も、優しい難易度を選ぶことで、カジュアルに楽しむことができるようになっています。その辺はご安心を。

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▲試遊版の最後に出てくるボスは結構強めなので、TGSに行く方はそこもお楽しみに。

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そんな『FANTASIAN Neo Dimension』は、TGS2024のスクウェア・エニックスブースにて試遊できます。

リメイク版『ロマサガ2』を触りに来た人、HD-2D版『ドラクエ3』を触りに来た人、『FANTASIAN Neo Dimension』もどうぞよろしく。この美麗なジオラマのマップ、ぜひその目に焼きつけてくださいね!

ちなみに、発売日も2025年12月5日で決定しております!
Nintendo SwitchPS4/PS5Xbox Series X|SSteamなどなど……たくさんのプラットフォームで、この王道RPG体験が楽しめます(Steamのみ、12月6日に発売)。『FF』ファンのみなさんも、要チェックですよ!

©MISTWALKER/SQUARE ENIX

ライター
転生したらスポンジだった件
Twitter:@yomooog
デスク
電ファミニコゲーマーのデスク。主に企画記事を担当。 ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

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