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この広すぎるスキルツリーだけでも見てくれ! 名作ハクスラの続編『Path of Exile 2』は基本無料なのにボリュームがヤバすぎる。SIE・吉田修平氏も「アクションゲームファンであれば誰でも楽しめる」と絶賛【TGS2024】

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「無限に遊べるゲーム」に必要な要素とは何だろうか。

まず思いつくのは「ランダム性」と「やりこみ要素」だろう。「ゲームシステム」そのものが面白ければ飽きずに遊べるし、琴線に触れた「ストーリー」を何度も読み返したプレイヤーもいるだろう。

しかしこの問題に、「物量」という超ストレートな回答をぶつけるゲームが現れた。それが、『Path of Exile 2』である。

『Path of Exile 2』は、2013年に発売された『Path of Exile』の続編となる次世代アクションRPGだ。プレイヤーは暗黒大陸「レイクラスト」に広がる腐敗を止めるため、壮大な戦いに身を投じていく。最大6人でのマルチプレイが可能なほか、ひとつのデバイスを2人で使って遊べる「カウチ Co-op」機能も搭載しており、ソロでもマルチでも楽しめる作品だ。

9月27日、『Path of Exile 2』の実機ゲームプレイ紹介が行われ、ゲームプロデューサーのJonathan Rogers氏がソニーSIE前社長の吉田修平氏と共に「カウチ Co-op」機能を使ってゲームをプレイする様子を見学させていただいた。

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画像左:吉田修平氏、画像右:Jonathan Rogers氏

本記事では『Path of Exile 2』の実機プレイ紹介を通じて体験した本作の魅力と、両氏へ行われたQ&Aの一部をご紹介する。

文・取材/逆道
編集/久田晴


スキルのコンボがカギとなる、アクションゲームの王道を行く面白さ

『Path of Exile 2』には12のキャラクタークラスが登場し、それぞれ異なるプレイスタイルに焦点を当てたスキルが習得できる。たとえば「ウォーリアー」はパワフルな近接攻撃を得意とし、「レンジャー」は様々な遠距離攻撃を使い分けるといった具合だ。

本作に登場する240種類のスキルは、個別に見てもそれぞれ強力な効果を持っている。しかし、スキルが真価を発揮するのは、別のスキルと組み合わせてコンボを生み出した時だ。

たとえばレンジャーはチャージに時間がかかる強撃スキルのほか、敵の被ダメージを増やす電撃スキルや、移動速度を下げる沼を配置するスキルを持っている。これらをバラバラに撃ちながら戦っても敵を倒すことはできるが、電撃スキルで被ダメージを上げた敵を沼で足止めし、そこに強撃スキルを撃ち込めば大量の敵を爽快に一掃することができるだろう。

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(画像は『Path of Exile 2』レンジャー紹介動画より)

これらのスキルは自由に各キー/ボタンに配置することができるため、コンボの組み合わせはプレイヤー次第だ。大量のスキルの中から自分なりのコンボを編み出していけるのが、本作の醍醐味のひとつだ。

ほかにも、一部のスキルは発動するとフィールドの地面にエフェクトとして残り続け、別のスキルによって再び「起爆」できるものもある。このコンボを使えば、近距離スキルが多いウォーリアーでも壁ごしに敵を攻撃することが可能だ。

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実際のゲームプレイ画面より。ウォーリアーが地面に残した赤い亀裂は、別のスキルを当てると亀裂全体が爆発し、上に乗った敵にダメージを与える

『Path of Exile 2』の各ステージではマップの構造や敵の配置がランダムで生成されるため、毎回違った冒険を楽しむことができる。また、100体のボスはそれぞれユニークなメカニクスを持っており、プレイヤーの手で攻略法を見つけ出していかなければならない。

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こちらの氷属性のボスは床に遅延して爆発する魔法陣を設置したり、狼を召喚したりしてくる(画像はSteamストアページより)

本作の魅力は、「自分の持つスキルをどのように使って敵を突破していくか」という点に集約される。これこそ、アクションゲームの王道と言える面白さだろう。

パッシブスキルツリーが広すぎてエグい!初心者にも優しいカスタマイズ

忘れてはならない本作の「物量」についてもお話していこう。とりあえずこちらの画像を見てほしい。

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(画像はSteamストアページより)

これは『Path of Exile 2』においてキャラクター強化の中心となる「パッシブスキルツリー」だ。なんだか画面に大量のアイコンが詰まっているが、実はこれ、全体のごく一部に過ぎない。この量で”ごく”一部と言えるほど、このスキルツリーはとんでもなくデカいのだ。

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実際のゲームプレイ画面はこんな感じだった。あまりの多さに、会場からどよめきが上がったほど

パッシブスキルツリーにはなんと1500ものスキルが存在し、プレイヤーのスタイルに合わせてカスタマイズが可能。さらには本作から追加された「デュアルスペシャライゼーション」により、2つのスキルツリーにポイントを割り当てることもできるようになった。実質1500のスキルツリーが2本使えるってこと? 気が遠くなる……。

さらに、本作にはスキルの性能を変化させられる「サポートジェム」も登場。これはスキルに装着できる強化アイテムのようなもので、スキルの弾数を増やしたり、2回発動するようにしたりと様々なカスタマイズが可能だ。

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左リストの上から3番目のスキルに付いている緑のアイコンがサポートジェムだ(画像は『Path of Exile 2』レンジャー紹介動画より)

ちなみにサポートジェムは200種類あるため、スキルと合わせると単純計算でも48000通りの組み合わせが存在することになる。実際にはひとつのスキルに複数のサポートジェムを装備できるため、もうなんか無限に近いことは理解していただけるだろう。

「いきなりそんな情報量ぶつけられても理解できないよ!」という初心者の方、安心してほしい。『Path of Exile 2』ではプレイヤーのサポートとして、「おすすめ」を表示してくれる機能がある。習得するスキルや装着するジェムなど、相性がいいものをシステムが教えてくれるのだ。

何も分からないうちは「おすすめ」に従ってスキルの扱いに慣れていき、仕組みを理解してきたら「おすすめ」を外して自分でカスタマイズするといったプレイも可能。初心者からやり込み勢まで、自分に合った情報量でプレイできるゲームとなっている。

Jonathan Rogers氏・吉田修平氏へのQ&A

最後に、ゲームプレイ紹介にて行われたJonathan Rogers氏(以下、Rogers氏)と吉田修平氏(以下、吉田氏)へのQ&Aの内容を一部ご紹介する。

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画像左:吉田修平氏、画像右:Jonathan Rogers氏。画面に写っているのはパッシブスキルツリーの一部

──初心者におすすめのキャラクタークラスはありますか?

吉田氏:
レンジャーは結構おすすめですね。

Rogers氏:
そうですね。レンジャーやソーサレスは動きながら攻撃できるので、初心者でも扱いやすいと思います。逆にモンクはテクニカルでライフも低いので、初心者にとっては挑戦的なチョイスになるかもしれません。

──『Path of Exile 2』には12のキャラクタークラスが登場しますが、中には前作の『Path of Exile』から続投となっているクラスもあります。そのようなクラスでは、前作と同じような遊び方ができるのでしょうか?

Rogers氏:
『Path of Exile』から引き継がれたクラスには前作のプレイフィールが残されている部分もありますが、『Path of Exile 2』の機能は『Path of Exile』からかなり変わったので、前作とは違ったプレイも楽しめると思います。

──『Path of Exile 2』はスペックの低いPCでも遊べますか?

Rogers氏:
本作は前作の『Path of Exile』よりはスペックの要件が上がっていますが、ミドルレンジのGPUでも十分遊べる内容になっています。

──(吉田氏に向けて)今回『Path of Exile 2』をプレイした感想と、日本のプレイヤーに向けてのメッセージをお願いします。

吉田氏:
『Path of Exile 2』は前作の『Path of Exile』と比べてグラフィックが向上し、できることもたくさん増えています。コントローラーサポートは前作でも良くできていましたが、本作ではさらにブラッシュアップされ、より遊びやすくなっていました。

なにより、アクションゲームっぽいボスがたくさん登場してくれることがプレイヤーとしては嬉しかったです。アクションゲームファンであれば誰でも楽しめる内容になっていると思いますので、ぜひより多くの人に遊んでいただきたいです。


『Path of Exile 2』は11月15日より、Steam・Epic Games Store・PS5・Xboxにて早期アクセスで配信開始する予定だ。気になる方はSteamストアページなどからウィッシュリストへ登録し、配信を待とう。

ライター
なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『ドラゴンクエスト』シリーズで育ち、『The Stanley Parable』でインディーゲームに目覚めた。作った人のやりたいことが滲み出るゲームが好きです。
編集者
オーバーウォッチを遊んでいたら大学を中退しており、気づけばライターになっていました。今では格ゲーもFPSもMOBAも楽しんでいます。ブラウザはOpera

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