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【今日は何の日?】『Call of Duty』シリーズ第1作目が海外で発売された日(10月29日)。超人気ミリタリーFPSの原点は、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線が舞台。リアルなグラフィックとダイナミックな演出で戦場の臨場感を味わえる

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10月29日はミリタリーFPS『Call of Duty(コールオブデューティ)』のシリーズ第1作目が、海外にて発売された日だ。

海外で2003年10月29日にActivisionより発売された『Call of Duty』は、ミリタリーFPS『メダル オブ オナー』シリーズを開発していたスタッフが、独立して新たに立ち上げたInfinity Wardによって制作された。そのためシリーズ第1作目となる本作は、当時の『メダル オブ オナー』シリーズと同様に、第二次世界大戦が題材となっている。

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▲PC用ソフト『Call of Duty』(2003)より。(画像はSteamより)ミッションの中には、ソ連軍の兵士として激烈な市街戦が繰り広げられたスターリングラードの街でドイツ軍と戦うものも。

第二次世界大戦の連合軍で活躍した無名の兵士たちに焦点を当てた本作では、アメリカ軍、イギリス軍、ソ連軍の各兵士をそれぞれ主人公として、ノルマンディーやスターリングラードといった歴史的に名高い戦場を戦い抜く3種類のキャンペーンをプレイできる。さらに、連合軍と枢軸軍に分かれて戦うマルチプレイヤー対戦モードも用意されている。

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▲PC用ソフト『Call of Duty』(2003)より。(画像はSteamより)
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▲PC用ソフト『Call of Duty』(2003)より。(画像はSteamより)

当時としては緻密なグラフィックと、一人称視点で行動する主人公の周囲で他の兵士たちが激しい戦闘を繰り広げるダイナミックな演出で、戦場のリアリティを感じさせてくれる点が、本作の大きな魅力だ。これは『Call of Duty』シリーズ自体の特徴として、その規模やクオリティを急激に拡大しながら、現在にまで受け継がれている。

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▲PC用ソフト『Call of Duty』(2003)より。(画像はSteamより)

2004年には、『Call of Duty』に新たなミッションやマルチプレイヤーマップを追加する拡張パック『Call of Duty: United Offensive』も発売されている。

なお、Infinity Wardによって開発された『Call of Duty』第1作目は、PC版のみである(海外では2009年に、PC版第1作目のリマスター版が『Call of Duty: Classic』として、PS3/Xbox360でリリースされた)。

本作のコンシューマ版的な位置づけでPS2やXboxで発売された『コール オブ デューティ ファイネスト アワー』は、第二次世界大戦の歴史的戦闘を3カ国の兵士を主役にして描くというコンセプトこそ共通しているが、キャラクターもゲーム展開も異なる別作品となっている。

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▲PC版『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』より。(画像はSteamより)

『Call of Duty』シリーズは、3作目までは1作目同様に第二次世界大戦を舞台としていたが、2007年に(開発当時の)最新世界情勢を反映した現代戦を題材とした『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』が登場。同作は世界的な大ヒットを記録する。さらに『モダン・ウォーフェア』はマルチプレイヤー対戦も絶大な人気を集めて、オンライン対戦FPSの世界的流行を牽引することとなった。

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▲PC版『コール オブ デューティ ブラックオプス6』より。(画像はSteamより)

『Call of Duty』はキャンペーンやマルチプレイ対戦、協力プレイなどの多彩なゲームモードを搭載した超大作にも関わらず、複数のディベロッパーが開発を分担することで、約20年に渡って年1作のペースで新作の発売が続けられるという、驚異的なシリーズとなっている。

『モダン・ウォーフェア』以降は同作のシリーズと、『Call of Duty 3』などを手がけたTreyarchの『ブラックオプス』シリーズを中心とした、冷戦期~近未来が舞台の作品が大半だが、2017年の『コール オブ デューティ ワールドウォーII』のように、第二次世界大戦が舞台の作品も今なお制作されている。

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▲PC版『コール オブ デューティ ウォーゾーン』より。(画像はSteamより)

またマルチプレイヤー対戦も、2020年からはバトルロイヤル形式を採り入れた『コール オブ デューティ ウォーゾーン』が登場するなど、さまざまな試みが続けられている。

『Call of Duty』は、これからどのように進化していくのだろうか。発売日であるこの機会に、シリーズの原点を確認して想いを馳せてはいかがだろうか。

ライター
過去には『電撃王』『電撃姫』『電撃オンライン』などで、クリエイターインタビューや業界分析記事を担当。また、アニメに関する著作も。現在は電ファミニコゲーマーで企画記事を執筆中。
Twitter:@ito_seinosuke

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