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『龍が如く』ファンミーティングは、開発スタッフにとってファンと直に触れ合い“次の夢を見つける日”。真島吾朗役:宇垣秀成さん・冴島大河役:小山力也さんによる「生アテレコ」、カラオケ大会など豪華すぎる一日

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セガは、12月8日にオフラインイベント「『龍が如く』ファンミーティング2024」を開催した。今回のイベントはなんと2部構成。第1部では、ゲーム内に登場する「神室町」のモチーフである新宿・歌舞伎町に設置された『龍が如く』の自動販売機を巡った。

夕方からは第2部として、多数のファンを招いてクリエイターとの交流会やスペシャルステージなどのイベントが開催された。とくに第二部は、『龍が如く』シリーズではおなじみの声優陣もゲストとして多数参加したこともあり、大盛り上がりとなった。

12月8日といえば、19年前の2005年に記念すべきシリーズ1作目がリリースされた日でもある。来年はいよいよ20周年を迎えるが、そちらに向けてさらなる盛り上がりを見せそうなイベントだった印象だ。ということで、こちらの記事ではその模様をレポートする。

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文・取材/高島おしゃむ
編集/anymo


『龍が如く』スタッフとファンで歌舞伎町を練り歩く自動販売機ツアーが開催

第1部で行われた「自動販売機ツアー&除幕式」は、12月8日から新宿・歌舞伎町に設置された『龍が如く』の自動販売機をツアーで歩いて巡るというもの。チーフプロデューサーの阪本寛之氏が先導していくなか、namcoTOKYOイベントスペースからスタートし、4ヵ所に設置された計5台の自動販売機を巡っていくという、ユニークな内容であった。

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チーフプロデューサー 阪本寛之氏。

第1部には、事前に募集した中から選ばれた約20名のファンが参加。スタート前に「歌舞伎町の歩き方」と書かれた特別な冊子が渡され、そちらを見ながらリアルな歌舞伎町を歩き回っていくことができるようになっていた。

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参加者に渡された小冊子。裏面は神室町のマップが掲載されている。
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こちらが新宿歌舞伎町に設置された自動販売機のマップだ。

阪本氏による「今日一日頑張っていきましょう。しゅっぱーつ!」というかけ声でツアーがスタート。参加者自体の人数はそれほど多くはなかったものの、それ以上のスタッフやメディア陣が後を追いかけていたということもあり、かなりの人数が歌舞伎町を練り歩くという、不思議な光景となった。

ちょうどお昼時の時間帯ということもあってか、ときおり朝まで飲み明かしていたと思われる若者達に「なんですかこれ?龍が如く?実写?」など、よくわからない声を掛けられるような場面や、なぜかハイタッチを求めてくる人たちなど、この日この時ならではのイベントも起きていた。

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阪本氏のかけ声と共に、ツアーが開始された。

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ツアーで最初にたどり着いたのが、ゲーム内にも登場する新宿バッティングセンターだ。ここで待ち構えていたのが、龍が如くスタジオ代表・制作総指揮の横山昌義氏である。今回の自動販売機ツアーの目玉でもあったのが、ここで行われた除幕式だ。

横山氏の合図で黒い幕が取り除かれ、そこに現れたのが『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』の主人公でもある真島吾朗が描かれた自動販売機であった。

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新宿バッティングセンターに設置された自動販売機では横山氏が加わり、除幕式が行われた。
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真島吾朗が大きく描かれている。

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自動販売機は5台(ひとつの場所に2台設置されているものもあるので、設置場所は4ヵ所)あるのだが、これは横山氏が歌舞伎町をぐるりと回れるような配置にしたかったことから決められたものである。様々な場所と交渉して設置が行われたのだが、そのときに気を付けたのが「危険が伴わない場所」だったという。

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新宿バッティングセンター前でインタビューに応じる横山昌義氏と阪本寛之氏。

今回の自動販売機に選ばれた5人のキャラクターは、いずれも神室町にゆかりのある面々。ちなみに、自販機を巡る際にひとつだけ注意しなければいけないのが、ゲーム内に登場する神室町と実際の歌舞伎町とではスポットの配置が異なるということだ。

たとえばリアルな歌舞伎町の「新宿バッティングセンター」は、ゲーム内の神室町では西公園の賽の河原があるような位置になっている。

実は横山氏が初代『龍が如く』のときに神室町に登場するスポットの配置を決めており、その過程でゲーム向けに調整が行われた。リアルな世界とゲーム内との違いも含めて、実際の歌舞伎町を巡りながら比べてみるというのも面白いかもしれない。

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阪本氏は、ここに到着するまでにいろいろな人に声を掛けられてドキドキしたと感想を述べていた。

今回の自動販売機ツアーで、参加者達が実際に購入できるようになっていたのはこの台のみ。ツアー参加者全員が列を作って欲しいアイテムを手に入れている様子が見られたほか、参加者達とは別に自動販売機でアイテムを購入するための列も出来上がっていた。

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ここから横山氏もツアー一行に合流し、カラオケ館歌舞伎町本店とドン・キホーテ新宿歌舞伎町店、GIGO新宿歌舞伎町を巡り、無事ツアーは終了となった。

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カラオケ館歌舞伎町本店では、店内入り口付近に春日一番のラッピングが施された自動販売機が設置されている。
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新宿・歌舞伎町の玄関口ともいえるドン・キホーテ新宿歌舞伎町店は桐生一馬だ。
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GIGO新宿歌舞伎町には、冴島大河と堂島大悟のラッピングが施された自動販売機が、2台並んで設置されている。

第2部は開発陣がファンとコミュニケーションする交流会からスタート。食事の席に開発スタッフが現れる、豪華すぎる会に

第1部の「自動販売機ツアー&除幕式」が終わったあと、セガ・大崎本社で行われたのがクリエイター交流会である。こちらは第1部の10倍ほどのファンが会場に集結。食事を楽しみながら、参加者同士でコミュニケーションしている様子が見られた。

さらに、第2部ではファンが座っている席に開発陣の面々が散り散りになって交流を深めていた。また、途中からは『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』プロデューサーの堀井亮佑氏が参加しファンの席で交流していたほか、交流会の後半では横山氏と一緒に撮影をするための長い列ができあがっていた。

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チーフアニメーションディレクターの反町孝之氏が乾杯の音頭を取り、宴会(!?)がスタートした。
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この距離で開発メンバーと実際に話せる機会はあまりないかもしれない。
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ファンとはかなりフランクな雰囲気で交流が行われていた。

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途中から堀井亮佑氏も交流会に参加していた。
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横山氏とツーショットを取っているファン。気が付けば長い列ができあがっていた。

ちなみに、この交流会が行われていた場所には、『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』のグッズが展示されていたほか、等身大のパネルや真島吾朗の巨大なフィギュアなども飾られているなど、フォトスポットもいくつか用意されていた。特に交流会の後半では、これらの写真を撮っているファンも多数見かけることができた。

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『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』のグッズも展示。
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等身大の真島吾朗フィギュア

宇垣秀成さん(真島吾朗役)と小山力也さん(冴島大河役)による生アテレコで名場面を再現

クリエイター交流会が終わった後、会場を別の場所に移して17時半から行われたのがこの日の目玉でもある「スペシャルステージ」だ。こちらでは、ゲストとして真島吾朗の声を演じた宇垣秀成さんと、開発陣から横山氏、阪本氏、堀井氏が登壇。真島吾朗にまつわる話題を中心にイベントがスタートした。

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カウントダウンの後、会場内に真島吾朗の映像が流されスペシャルステージがスタート。
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「今日は名前だけでも覚えて帰ってください」とおどけながら挨拶する宇垣さん。

自動販売機ツアーの模様が会場で紹介されたあと、最初に行われたコーナーが「マジ真島アンケート結果発表」のコーナーだ。こちらは、今回のイベント開催に向けて事前に真島五朗に関するアンケートに答えてもらい、その集計結果を発表するといったものだ。

ここで最初に発表されたのが、「真島五朗名台詞TOP10」である。第10位から4位までは、おなじみのセリフがランクインしていたものの実際に声を演じていた宇垣さんからは意外なものも含まれていたようだ。

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第3位は「アンタには諦めんことの重要さを教わったわ。俺も執着するで。真島五朗っちゅう男の生き方に」、第2位は「おかげで18年もののコリが取れたわ」であった。

そして、真島五朗名台詞TOP10の第1位に輝いたのは、2位との倍以上の大差で選ばれた「桐生ちゃ~ん!!!」であった。

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名台詞第1位は納得の結果に。

宇垣さんはこのセリフを「横山氏にOKを出してもらい、それが成功したからこそ今回のイベントがあるような気がする」語っていた。横山氏からは、桐生一馬の声を演じた黒田崇矢さんがフランスに行ったときに、ファンから「あのセリフをお願いします」といわれたのが「なに?」だったというエピソードが披露されていた。

続いて発表されたのが、「真島五朗ベストバディTOP10」である。こちらは3位が西田で2位が桐生一馬。そして、1位に選ばれたのが冴島大河だ。ここで「よう、兄弟!」という声とともに乱入してきたのが、冴島大河の声を演じた小山力也さんである。

事前の段取りよりも早く登場したためか、ステージ上に椅子も用意されていない状態であったが、小山さんは「ドタバタしとるな!」というキャラクターになりきったセリフを話しながら、会場を盛り上げていた。

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写真中央が小山力也さん。

続いて発表されたのが、「真島五朗名場面TOP10」である。第3位に選ばれたのは『龍が如く5 夢、叶えし者』の「焼かれてこそ価値がある」で、第2位が『龍が如く0 誓いの場所』の「狂犬・真島五朗の誕生」。そして、第1位が『龍が如く 極2』の「マコトとの別れ」であった。ここで、宇垣さんと小山さんが、これらの名シーンを生アテレコで再現することに。

ちなみに実際の収録は、アニメのように絵に合わせてセリフをしゃべるのではなく、セリフに合わせて映像が作られるというスタイルで行われていた。

今回は生で掛け合いが行われていたということもあり、途中から小山さんがアドリブでセリフをぶち込む。宇垣さんも、それに負けじとアドリブで合わせていたため、会場から大きな笑いが沸き起こっていた。

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前半パートの最後に、今後開催される「真島のマジ祭り」の日程が紹介された。大阪では12月28日、東京にでは1月25日に開催予定。各会場では、『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』の先行試遊体験ができるほか、ゲストとのフォトセッションや龍が如くスタジオメンバーとの交流会なども実施される予定である。

また、『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』のリリースに先駆けて、ゲーム内楽曲で構成されたCDシングル「Captain Majima -EP」が2025年2月7日に発売されることも決定した。

真島五朗の還暦記念を勝手に祝って勝手にCDデビューするという企画なのだが、この中から2曲の映像が披露。こちらに関しては動画の撮影とSNSへの投稿がOKとなっていたため、多くのファンがスマホを取り出して撮影していた。

中谷一博さんと伊波杏樹さんが飛び入り参加でカラオケ大会に。「24時間シンデレラ」、「Honolulu City Lights」、最後は全員で「ばかみたい」を大合唱

前半パートが終わった後、10分間の休憩時間をはさんで行われたのが後半パートだ。こちらはなんと「龍が如くカラオケオフ会」と題して、出演者達が自慢ののどを披露するコーナーとなっていた。

ここで会場を盛り上げるために、春日一番を演じた中谷一博さんと不二宮千歳を演じた伊波杏樹さんが飛び入りで参加。会場内からも、驚きの声と大きな拍手が沸き起こっていた。

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写真左から中谷一博さんと伊波杏樹さん。

今回のオフラインイベントは「真島のマジ祭り」のひとつでもあるため、トップバッターを飾ったのは主役の宇垣さんであった。いざ曲が始まるとノリノリになる姿を受け、会場内からも大きなかけ声が沸き起こっていた。

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宇垣さんが披露したのは「24時間シンデレラ」のショートバージョンだ。

宇垣さんに続き、小山さんが歌声を披露。楽曲は「ばかみたい(冴島Ver.)」のショートバージョンだ。さらに、ふたりに続き飛び入り参加した中谷さんが歌う番に。「GO! 愁傷SUMMER」をフルバージョンで披露していた。

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続いて、伊波さんがしっとりとした楽曲の「Honolulu City Lights」をフルバージョンで披露。こちらの楽曲は、横山氏がいつも車のなかで聴いていることから、リクエストで選ばれたものだという。ときおりゲスト陣から楽曲に沿わないかけ声が出ていたが、そちらも含めて年末のカラオケ大会のような雰囲気で、和気藹々と進んだ。

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ここから宴会ムードがさらに高まっていき、宇垣さんが「お嫁サンバ」を選曲したかと思えば小山さんはそれに負けずと、なんと「魔女っ子メグちゃん」を披露するという場面も。最後は全員で「ばかみたい」を歌い、今回のイベントを締めくくった。

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「魔女っ子メグちゃん」を歌い上げる小山さん。

ファンミーティングは「次の夢を見つける日」──イベント終了後の出演陣インタビュー

すべてのイベントが終了し、来場者を見送った後で熱冷めやらぬ中、囲み取材も実施された。

──今日のファンミーティングはたくさんのお客さんが来場されましたが、その反応やカラオケをやってみた感想をお聞かせください。

宇垣氏:
本当にあたたかいファンの方達ばかりなので、カラオケ大嫌いなのに頑張りました。それは、今まで『龍が如く』を支えてきてくれたファンの方達に、なんとか楽しんでいってもらおうという気が僕の中で大きくなったからです。

それで、できるだけはっちゃけなきゃいけないなと思ってやりました。それぐらいいい関係があり、彼らがいてくれたおかげで僕もいられます。楽しい会をウィンウィンな感じでやらせていただけたかなと思います。

小山氏:
10数年関わらせていただいて、こういうイベントは初めてでした。特に怖いにーちゃんがいるのかなと思ったら、女性があまりにも多くびっくりしました。

ゲームというものは、その時代の最先端の表現を注ぎ込んで続いていきます。やってらっしゃる方は、自分の人生と照らし合わせて自分の子どもさんとかが遊ぶようになるとか……。うちの子どもが「Rouge of Love!」と叫んでいたらびっくりするのでね(笑)。そういう企画に参加させていただいて、ありがたいなと思います。

伊波さん:
私はカラオケパートのゲストとして出演しましたが、ただ一番楽しんでおりました(笑)。

愛情をたくさん積み重ねていったシリーズであることを感じましたし、ファンの人たちから見ても大満足のイベントだったのではないかなと思っています。

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中谷氏:
『龍が如く』の20周年に向けてのスタートダッシュとしても、これ以上にないぐらいのイベントだったと思います。ファンの方々ひとりひとりのお顔、雰囲気を感じることができて、本当にすごいコンテンツ、すごい作品に関わらせていただいており、あらためて幸せに感じました。

これをエネルギーに役者としてもお手伝いできれば幸せだなと思った、いい1日でした。また、20周年に向けて一生懸命頑張りますので、これからもナカヨシ!
作品とファンの皆様の架け橋になれるように頑張ります。

堀井氏:
開発一同、ファンの方々の熱量を感じて、すごく楽しい会でした。特にカラオケの会がありましたが、カラオケを始めたときは「なんだこのミニゲームは?」というところからポツポツと始めて、十何年ずっと続けてきました。

いつかこういう感じで盛り上げていけたらいいなと思っていたので、夢というか理想が叶った日だったので、感無量でした。『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』が来年出ますが、今日みんなで盛り上がったようにアツイ熱量のあるゲームになっているので、早く皆さんに届けたいなと思いながら発売日を待っています。

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阪本氏:
第一部から始まり、歌舞伎町にリアルに自動販売機を置いて、それをツアーで回ると。初めてやることばかりで、今回もゲストの方を読んでカラオケ大会とか、今までのファンミーティングとは違った形でチャレンジしました。

今後も、もっと盛り上がる形で『龍が如く』を盛り上げていきたいと思います。

横山氏:
今日配った栞にも書きましたが、世の中にあるゲームの中でファンの方との交流をここまでやっているものはあまりないと思います。

なんのためにやっているのかというと、ファンの方を喜ばせるのはもちろんですが、俺らのためになんです。僕らのビジネスは、世界中の多くの人たちに遊んでもらう。その反応は、ネット越しなどで聞くことはできますが、どういうニュアンスなのかまで掴むのはすごく難しいです。

生の表情から感じ取れるものや、目から感じ取れるものといったアナログが、ファンの人たちに触れるとわかることが大きいと思っています。

正直、クリエイトや出演陣のためにもあると僕は思っています。触れれば触れるほど、次のクリエイトの発想や何をしたらいいんだろうと。「今日のファンミーティングは良かったね」と思ってくれているはずですが、次はその上をやりたくなります

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もっとアイデアって出せるよね?という、僕らの成長のためにもいい1日になったなと思います。

もう、堀井は夢叶っちゃったわけですから(笑)。こいつの人生終わっちゃいますから。でも違うんですよ。次の夢を見つける日になるんです。来年20周年になったときに、ファンミをやるかどうかまだ予定はありませんが、またやるんだろうなという決意を固める1日になりました。

──宇垣さんは今回主役ですが、これまで主役ではなかったときと比べて背負ったものがあったと思いますが、どんな感じでしたか?

宇垣氏:
本当に単独主役なので、とにかく皆さんを盛り上げて楽しんでいただきたいと思いました。それは全国を回る「真島のマジ祭り」もそうですが、来ていただいた方に良かったと思わせるように、嫌いな歌も歌いました(笑)。

それぐらい、皆さんに喜んでいただければということを努力して頑張ったつもりです

でっかいんですよ。『龍が如く』がこれだけすごい大作になってきちゃって。それを主役で背負うのは、やはり大きいです。

それも成功させたいので、宇垣が主役になった途端売上げが悪くなったとこちら(開発陣)から言われたくないので(笑)。なんとかしなきゃいけないという大きいものを感じながら、僕も皆さんと楽しみたいと思っています。

ライター
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。

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