カプコンより、2025年に発売予定のNintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One、Steam向けゲームの『カプコン ファイティング コレクション2』。本作は2022年に発売された『カプコン ファイティング コレクション』に続くタイトルとなっており、同社を代表する格闘ゲームが多数収録されていることでも注目が集まっている作品だ。
今回選ばれたタイトルは、『CAPCOM vs. SNK MILLENNIUM FIGHT 2000 PRO』、『CAPCOM vs. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』、『CAPCOM FIGHTING Jam』、『ストリートファイターZERO3↑』、『燃えろ!ジャスティス学園』、『パワーストーン』、『パワーストーン2』、『スターグラディエイター2 ナイトメア オブ ビルシュタイン』の合計8本。2D・3Dの格闘ゲームが含まれているほか、SNKとのクロスオーバー作品もラインナップされているなど、バラエティに富んだ内容となっている。
リリースに先駆けて、メディア向けに本作の試遊会が実施された。今回プレイ出来たのは、上記の中から『CAPCOM vs. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』と『燃えろ!ジャスティス学園』、そして『ストリートファイターZERO3↑』の3タイトルである。こちらの記事では、主に機能面に注目して、本作の魅力や特徴についてご紹介していく。
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初見プレイでも必殺技やスーパーコンボが繰り出せる!?
『ストリートファイターZERO3↑』は、『ストリートファイターZERO』シリーズの集大成として、2001年3月にアーケードに登場した作品だ。ユニークなポイントは、間合いとタイミングで勝負する「X-ISM」とテクニックで戦う「Z-ISM」、オリジナルコンボ専用の「V-ISM」のいずれかをキャラクター選択と同時に選べるところである。さらに、35名ものキャラクターが用意されているところも魅力だ。
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じつは、今回の試遊で最初にプレイしたのは本作。というのも、筆者は試遊で遊べる3タイトルのいずれもアーケードなどで遊んだことがなく、一部コンシューマーで触ったことがある程度であったためだ。すくなくともリュウの昇龍拳や波動拳、竜巻旋風脚程度のコマンドぐらいは入力することができるため「初心者でもなんとかなるだろう」ということでプレイを始めた。
しかし、この不安はまったくの杞憂であり、プレイを初めてすぐ、ゲームプレイに関する不安は解消された。本作では、初心者でも遊びやすいように「ワンボタン必殺技」という機能が搭載されているためだ。なお、これは『ストリートファイターZERO3↑』に限ったものではなく、今回プレイした3タイトルすべてに用意されていた。
プレイしたことのない、しかも最新のものではない格闘ゲームを遊ぶ場合、技を出すためのコマンドがまったくわからないことが多い。初めて遊ぶ人にとっては、これがプレイにおける障壁となってしまいがちだ。それらを解決してくれる機能が、この「ワンボタン必殺技」である。
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この「ワンボタン必殺技」は、『ストリートファイター6』のようにクラシックタイプとモダンタイプといった感じで入力方法を切り替えるというわけではなく、特定のボタンに機能が割り当てられている。そのため、通常のコマンド入力で技を出すことも可能だ。
それぞれのキャラクターごとの技はコマンドリストで確認することができ、左側に記載されているのが通常のコマンド入力である。それとは別に右側に「SP」や「EX」などのアイコンが並んでおり、こちらがワンボタンで出せる技を表している。
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さらに面白いところは、「ワンボタン必殺技」だけではなく、スーパーコンボもワンボタンで出せるようにコントローラーに割り当てられていることだ。初めてシリーズや作品をプレイする人たちにとってはありがたい機能だろう。
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『ストリートファイターZERO3↑』では、この「ワンボタン必殺技」などを織り交ぜながらプレイしてみたのだが、それでも敵によっては勝てずにそのまま終わってしまう場合もあった。たとえ技が出しやすくなっても、それを適切に使うこともやっぱり重要。ちなみに、どうしてもCPUに勝てないというときは難易度も自由に変更ができるので、自分のレベルに合わせて調製していくといいだろう。
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インストラクションカードやトレーニングモードなどマニアックな要素もあり!
『カプコン ファイティング コレクション2』全体に共通したものとして、アーケードゲームならではの要素も盛り込まれている。その中のひとつが、「インストラクションカード」だ。アーケードゲームの筐体には、簡易的な操作説明が書かれたものが付けられていることが多い。そちらを高画質で見られるようにしたモードがゲームごとに用意されている。
インストラクションカードは複数ある場合はページが切り替えられるようになっているほか、もっと詳しく見たい場合は拡大してじっくりと眺めることもできる。こちらを見ているだけでも、気分が盛り上がってくる。
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また、ゲーム画面はデフォルトの状態で若干ブラウン管風の見た目になっている。こうした画面フィルターは複数用意されており、ゲームメニューの「DISPLAY & SOUND SETTINGS」から変更することが可能で、自分好みのスタイルが選べるようになっている。ちなみに、画面のアスペクト比は4:3となっており、余ったスペースに表示される壁紙も変更が可能だ。
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『カプコン ファイティング コレクション2』では、ゲームごとにトレーニングモードも用意されている。こちらは入力したキーやダメージが表示されるだけではなく、2Dの格闘ゲームではヒットボックスも表示される。
なお、ゲームを起動した後から選べるメニュー内にはトレーニングモードの項目は存在していない。PS5でプレイしているときを例にあげると、タイトル選択画面でオプションボタンを押すことで利用できる。
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さらに、ゲームの状態をいつでも好きなところでセーブできる機能も搭載。たとえば強敵に挑む直前にセーブしておいて、何度でも挑戦するといった遊ぶ方もできる。また、急に用事ができて出かけなければいけなくなったときなども、こちらの機能を活用すれば帰宅後に続きが楽しめるといった感じだ。
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カプコンとSNKを代表するキャラが入り乱れたバトルが楽しめる!『CAPCOM vs. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』
『CAPCOM vs. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』は、カプコンとSNKのクロスオーバー作品の第2弾として2001年にアーケードに登場した作品だ。両社を代表するキャラクターが50名近く収録されており、多彩な組み合わせでバトルが楽しめるところが魅力となっている。
殺意の波動に目覚めたリュウやツキノヨルオロチノチニクルフイオリ、神人豪鬼、ゴッドルガールといったキャラクターたちもプレイアブルで使用可能。同じキャラを選択可能にするオプションも用意されているので、当時本作を遊んでいた人もひと味違ったプレイが楽しめるようになっている。
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本作では開始時に膨大なキャラクターリストの中から3名を選んで戦っていくことになるのだが、KOされてしまったときは控えのキャラクターに切り替わっていくというシステムも面白い。何よりも、「ワンボタン必殺技」のおかげもあってか、全く知らないキャラクターでも気兼ねなく使えるところも嬉しいポイントだ。
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青春ど真ん中!学園を舞台にしたストーリーも楽しめる『燃えろ!ジャスティス学園』
今回試遊できた3タイトルのうち、唯一の3D格闘ゲームが『燃えろ!ジャスティス学園』であった。こちらは、学園を舞台にした物語が展開されていくのが魅力の作品である。前作ではふたりのキャラクターを選んだコンビで戦っていく方式だったが、今作では3人でチームを組み、さまざまな協力技が出せるところも特徴だ。
この『燃えろ!ジャスティス学園』でも、ほかのタイトル同様に専用のトレーニングモードが用意されている。キャラクターに慣れていないうちは、こちらで練習するというのもありだ。なお、3D格闘ゲームであるため、入力したコマンドやダメージは表示されるもののヒットボックスは表示されない仕様となっている。
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イントロからコミック調のグラフィックが表示されるなど、ほかの格闘ゲームとは一線を画したスタイルになっている、『燃えろ!ジャスティス学園』。ゲームモードは自由にキャラクターを選んで戦う「FREE MODE」のほか、物語を追いながら合間に対戦が楽しめる「STORY MODE」の2種類が用意されていた。今回は、よりゲームの魅力が堪能できそうな「STORY MODE」で遊んでみた。
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この「STORY MODE」では、一文字伐と若葉ひなた、鑑恭介の3人のチームでライバルたちと戦っていくことになる。このプレイヤーが操るキャラクターも個性的だが、対戦するライバルたちもなかなかくせ者揃いで面白い。
本モードはライバルを倒すと次の話に進むというスタイルなのだが、第2話に登場する姫崎葵と風間アキラ、霧島ゆりかとの対戦では、ヤンキー女子たちによる協力技「愛と友情の2プラトン」でメンチ切りが見られるなど、コミカルなシーンも楽しめた。今回は時間の関係もあり20分ほどしかプレイ出来なかったのだが、ぜひエンディングまで見たくなるような作品だ。
![『カプコンファイティングコレクション2』は5月16日発売。『燃えジャス』『カプエス2』など8作品が令和に復活_032](https://news.denfaminicogamer.jp/wp-content/uploads/2025/02/image20-2.jpg)
ということで、全8タイトル中3タイトルのみの試遊であったが、ひとつひとつのタイトルが名作揃いということもあり、たっぷり楽しめるようなタイトルに仕上げられていることがわかった。また、今回は実際に体験することはできなかったものの、オンラインでの対戦やハイスコアチャレンジといった要素も盛り込まれている。
今回紹介したタイトル以外にも5作品が収録されたお得な本作。当時アーケードなどで遊んでいた人はもちろんだが、これが初めてという人でも安心して楽しめるような機能も盛り込まれているので、興味があればぜひ実際に触れてほしい作品だ。『カプコン ファイティング コレクション2』は2025年に発売予定となっている。