いま読まれている記事

これ本当にリリース前のゲームですか?!新作メカアクションゲーム『Mecha BREAK』の大会がリリース前なのに気合入りすぎてすごかった

article-thumbnail-2504023d

1

2

「メカ好きの夢を叶えるためにゲームを作った」CEO兼プロデューサーのKris氏へインタビュー

ここからは、Amazing Seasun GamesのCEOでありながら『Mecha BREAK』のプロデューサーでもあるKris氏への合同インタビューの様子をお届けする。

インタビュー会場となったKris氏の仕事部屋は壁一面がメカ系のフィギュアで埋め尽くされており、メカにかける熱量は一目瞭然。そんな熱いメカ愛と、『Mecha BREAK』の制作にかけた想いをお伺いした。

『Mecha BREAK』大会レポート・インタビュー。リリース前の新作メカアクションシューティングゲームなのに気合がすごい_020

ー2025年内にリリース予定の『Mecha BREAK』ですが、リリース後はどのくらいのスパンで機体を追加していく予定ですか?

Kris氏:
1年を4シーズンに分け、1シーズンに3機くらいのペースで追加していく予定です(検討中)。

今はタンクと近接の両方の役割を果たせる「赤霄」をはじめ、特定の機体に役割が集中してしまったり、ひとつの役割の中でも強い機体が決まってしまっている状況なので、まずは同じ役割を持てる機体を増やし、ピックの幅を広げられるようにしたいですね。

ーリリース前にこれだけ大規模な大会を行うのはかなり異例のことだと思うのですが、『Mecha BREAK』のリリース後も世界規模の大会は継続して開催される予定でしょうか?

Kris氏:
大会については、継続して開催していくことを検討しています。ただし、リリース直後はプレイヤーがゲームに慣れていったり、コミュニティを築いていく期間になると考えています。ある程度期間が経ったところでランキングを公式に実装し、大会などもサポートしていく予定です。

『Mecha BREAK』の公式大会のルールについてはまだ検討しているところですが、このゲームの大会の方向性は既存の作品とは大きく異なるものになるでしょう。

一部の強いプレイヤーが頂点を極めるのではなく、ゲームの理解が進み、環境が変わるごとに新しいチームが登場するような“生態系”を作っていきたい。バスケやサッカーのような、実際のスポーツシーンの流れをeスポーツに持ち込みたいと考えています。

ーKrisさんは会社のCEOでありながら『Mecha BREAK』のプロデューサーでもあるとのことですが、なぜ『Mecha BREAK』を作ろうと考えたのですか?

Kris氏:
それはもう、とにかくメカのゲームを作るのが夢だったからです!

私は子供の頃から『鉄腕アトム』『ガンダム』をはじめとした日本のSF作品に触れて育ちました。カッコいいメカを見たら乗りたいと思うのが子供心ですよね?大人になって、現実に乗れるメカは無いと気づきましたが、幸いにも私はメカを「生み出す」ことができる立場にいました。

私がこの業界に入ったのは20年ほど前で、当時の中国には本格的なメカ対戦ゲームは無かったといっても良いでしょう。それはライバルがいない一方で、同時にメカゲームを作るノウハウが広まっていないことも示していました。

私たちは多くの挫折を経験し、多くの人々の助けを得て『Mecha BREAK』の完成にこぎつけました。このゲームは、社員みんなを巻き込んだ私の夢なんです。

ー日本のSF作品がお好きなんですね!具体的に、『Mecha BREAK』を開発するにあたって影響を受けた作品などはありますか?

Kris氏:
具体的な作品でいえば、やはり『ガンダム』と『マクロス』でしょう。

今回の大会に登場した機体の中では、「インフェルノ」「アクィラ」「ステーゴ」のデザインを、『ガンダム』や『アーマード・コア』などの機体デザインを手がけた柳瀬敬之さんにお願いしました。ほかにも、全13機のうち半分ほどは日本人のデザイナーさんがデザイン原案を手掛けています。

また、日本でよく使用されている「ファルコン」のスピード感や変形ギミックは、とある日本のロボアニメを意識しています。メカ好きな人なら、一目で分かってしまうかもしれませんね。

ー『Mecha BREAK』ではPvP以外にも、いわゆるタルコフライクなモードの「マシュマーク」や、機体のある格納庫を自由に歩ける「格納庫巡回」といった、メインモード以外の部分にもかなりの熱を注いでいます。そこにはどんな意図があるんですか?

Kris氏:
PvPの対戦ゲームをやり込むのは「ランカー」と呼ばれている一部のプレイヤーであり、一般プレイヤーの中には対戦モードに疲れてしまう人も出てきてしまうかもしれません。PvPvEである「マシュマーク」は、本気で対戦シーンにのめり込む訳ではないが、メカ対戦ゲームは遊びたいという多くの人のための“別解”として作りました。

マシュマークにはソロモードや味方と3人でチームを組めるモードがあり、よりカジュアルに『Mecha BREAK』を楽しんでいただけるのではないかと思います。もちろん、リリース後にはマシュマークのマップの拡張や、シナリオモードの追加なども検討しています。

「格納庫巡回」については、『Mecha BREAK』の世界観にもっと没入してほしいという思いで作っています。格納庫巡回に限らず、ゲーム内には様々な情報の断片が散りばめられており、それらをつなぐことでプレイヤーがゲーム内の世界観を自分で組み立てられるようになっています。

『Mecha BREAK』において、プレイヤーは「メカ」ではなく「パイロット」です。冷たい機械としてではなく、メカに乗り込んだ1人の人間として戦うからこそ、このゲームはアツい。パイロットのキャラクタークリエイト機能なども、そういった意図に基づいて作られています。

ーところで、Krisさんの部屋にはものすごい数のフィギュアが飾ってありますね。あまりの熱量に、入ってきた時には圧倒されてしまいました(笑)。『Mecha BREAK』でも、フィギュアなどのゲーム外でのグッズ展開などは考えていますか?

Kris氏:
もちろんです!中国国内では、すでに「ファルコン」の可動式フィギュアが発表されています。

『Mecha BREAK』大会レポート・インタビュー。リリース前の新作メカアクションシューティングゲームなのに気合がすごい_021

また、ゲーム内に存在する各機体の「カスタム機」には、それぞれ専任のパイロットが存在し、個別に背景のストーリーを持っています。そういった部分も、いずれはショートアニメなどで展開できればと考えています。

ー貴重なお話をありがとうございました!

「負けを知りたい」「ぜひとも立ちはだかって欲しい」不敗の王者・優勝チームのAnubyssメンバーへインタビュー

最後に、本大会の優勝チームである「Anubyss」のメンバーへの合同インタビューの様子をお届けする。

『Mecha BREAK』大会レポート・インタビュー。リリース前の新作メカアクションシューティングゲームなのに気合がすごい_022

メンバーはSUPADOPA氏、Kishinma氏、REHIZE氏、Minima氏、Reset224氏、Sharen氏の6名(画像左から)。いずれもプロゲーマーではなく、本大会のためにチームを結成した一般プレイヤーだ。

Anubyssは大会中に行われたすべての試合において、1ゲームも落とすことなく完全勝利を実現している。まさに圧倒的と言わざるを得ないその実力の秘密をお伺いした。

ーまずは優勝おめでとうございます!今回は他ゲームで活躍するプロゲーマーも参戦する中で、コミュニティチームであるAnubyssが完全勝利を果たしたのは大きな快挙だと思われるのですが、そんなAnubyssの結成のきっかけは何だったんでしょうか?

Kishinma選手:
元々は、8月のOBTの時に上位にいたメンバーなんですよね。一緒に戦っていた訳ではなく、対戦相手で何度も見かけて「あいつ強えーな」と名前を覚えていたんです。

そこからたまたまカスタムでチームを組む機会があり、意気投合して今回のチーム結成に至ったという感じです。

『Mecha BREAK』大会レポート・インタビュー。リリース前の新作メカアクションシューティングゲームなのに気合がすごい_023
▲「アジアサーバー」の覇者が集ったAnubyssのメンバー。画像は『Mecha BREAK』公式Xアカウントより

ー今回、1ゲームも落とさずに完全勝利を達成されたわけですが、Anubyssの活躍を見た誰もが「どうしてそんなに強いんだ?!」と驚愕したことかと思います。Anubyssの強さの秘訣とはズバリ、何なんでしょうか?

チーム全員が口々に:
味方が強い!

Minima選手:
強いて言うなら、全員が「勝ち方」を理解しているのが大きいと思います。味方の一人ひとりが、どうやったら勝てるかを理解していて、その勝ち方に向かって無意識に動けているから強いのかなと。

ーなるほど、チーム全体でつかみ取った勝利というわけですね。今後、『Mecha BREAK』が正式リリースされるにあたって「自分もAnubyssみたいに強くなりたい!」と考えるプレイヤーも増えると思いますが、『Mecha BREAK』が上手くなりたいプレイヤーに向けたアドバイスなどはありますか?

Minima選手:
まずは好きな機体を見つけて、触ってみることから始めるのが良いと思います。モチベーションは大事ですしね。

Kishinma選手:
好きな機体を長く触っていれば、おのずと細かい仕組みも理解できるようになってきます。ひとつの機体の理解が深まれば、他の機体のことも分かるようになってきますので、まずはひとつの機体を深堀りしてみるのが大事だと思います。

Minima選手:
あとは一緒に遊ぶ仲間ですね!

ー一番難しいところですね(笑)。ちなみに、皆さんは『Mecha BREAK』をかなりやり込んでいらっしゃると思いますが、機体は全部触ってるんですか?

チーム全員が口々に:
そんなことないです!全然触ってないです。

SUPADOPA選手:
自分は「赤霄」「トライセラ」といった重めの機体を使っているので、航空機が使えるヤツは頭がおかしいと思ってますね(笑)

Kishinma選手:
もちろん、各機体のスキルや能力は把握していますし、どれに何ができるのかも分かっています。でも、いざ試合で初めての機体を渡されて動けるかと言われたら、全然動けないと思うんですよね。胸を張って「使える」と言える機体は、1人3機体あればいい方じゃないでしょうか。

REHIZE選手:
1チーム6人で、今実装されてるのが13機体なので、1人3機体使えればどれをBANされても困らないだろうという感じですね。

Syaren選手:
実は、メンバーのうちの何人かがメインで使っていた軽量・中量機は今回のOBTではけっこう弱体化されていて、使えない状況だったんです。「ちょっと大会には出せないかな……」みたいな。

Reset224選手:
なので、今回は3人ほどメイン機体じゃない機体で戦ったんですよね。

『Mecha BREAK』大会レポート・インタビュー。リリース前の新作メカアクションシューティングゲームなのに気合がすごい_024
▲総決勝戦・第2ゲームの編成。AnubyssはSyaren選手とSUPADOPA選手が重量機の「ステーゴ」「トライセラ」をピックしているほか、Reset224選手が重装火力機の「インフェルノ」、REHIZE氏が中型近接機の「龍淵」を使用するなど、全体的に重めの構成となっている

ーメインでない機体でこれだけの戦績とは、まさに王者の風格ですね。今後もこのチームで活動していくつもりはあるんでしょうか?

Kishinma選手:
そうですね。メンバー全員、このメンバーが一番しっくり来ていると思いますし、解散する理由がないですから。機会があれば、またこのメンバーで戦いたいと思っています。

ー『Mecha BREAK』が正式リリースされれば、今はまだ目覚めていない強いプレイヤーもたくさん現れることになるかと思いますが……?

REHIZE選手:
ぜひとも立ちはだかってほしいですね。

Kishinma選手:
負けることがあったとしても、それもすべて糧にして我々は強くなっていくつもりなので、どんどん来てほしいです。

SUPADOPA選手:
むしろ来るのを待ってます。

Minima選手:
負けを知りたい!……ちょっと言い過ぎたかな(笑)

ー皆さんから見て、『Mecha BREAK』の魅力とは何ですか?

Reset224選手:
メカがかっこいい。メカが全部カッコいい。とにかくそれに尽きます。

REHIZE選手:
ちゃんと「メカが好きな人」が作ってるんだな、というのが伝わってきますよね。

Kishinma選手:
あまりメカに詳しくない身としては、ゲームのスピード感も魅力のひとつだと思います。色んな機体がビュンビュン飛び交う戦場で、誰でもエースパイロットみたいな動きができるのが楽しい。ただ、同時に人間の限界を試されている気もしますね(笑)

ー逆に、今後の『Mecha BREAK』に期待している点などはありますか?

Minima選手:
ゲームスピードはもっと速くなってもいいと思います!

ーこれ以上速くですか?!

Minima選手:
実際の環境として、今は「ステーゴ」や「トライセラ」といった重量機が強くて、重量機を援護しながら腰を据えて戦うやり方が主流なんですよね。もっと中量機や軽量機が飛び交うような戦場になったらいいなと。

REHIZE選手:
それは俺らの中量機と軽量機が強いから言えるんだよ(笑)!でも、今回はメイン機体が使えなかったメンバーも多いので、もっとビュンビュン飛び交う環境の方が我々の好みかもしれませんね。

ーちなみに、今大会ではMinima選手の「パフォーマンス」がひとつの定番として定着し、真似するチームも出てくるほどでしたが、皆さんは今後配信活動を行うことは検討されているんですか?

『Mecha BREAK』大会レポート・インタビュー。リリース前の新作メカアクションシューティングゲームなのに気合がすごい_025
▲毎回恒例となっていたMinima選手の「キメ顔」。

SUPADOPA選手:
REHIZEは動画を出してたよね?

REHIZE選手:
いちおう、YouTubeでMecha BREAKの動画を出してます。

Kishinma選手:
他のメンバーも、考えてはいるという感じですね。

Minima選手:
顔が割れちゃったからね(笑)

Syaren選手:
とりあえずみんな考えてます、というところで……。

ー最後に、正式リリースを心待ちにしている日本プレイヤーの方々に向けてメッセージをお願いします!

Minima選手:
当たったら、全力で戦いましょう!

ーありがとうございました!


機体のデザインからゲームシステム、そして大会の会場に至るまで、「メカ愛」がこれでもかと詰め込まれたゲーム『Mecha BREAK』。メカゲームとしても、競技ゲームとしても、新たな風を吹かせてくれることに期待したい。

『Mecha BREAK』は2025年にPC(Steam)およびXbox向けにリリース予定だ。

1

2

ライター
なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『ドラゴンクエスト』シリーズで育ち、『The Stanley Parable』でインディーゲームに目覚めた。作った人のやりたいことが滲み出るゲームが好きです。

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ