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『アナザーエデン』8年の物語がついに決着。第3部最終編にアルドのアナザースタイルが登場、8周年イベントで物語のこれからも明かされる。ほぼ全キャラ、419体のアクスタも登場

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ライトフライヤースタジオは、同社のスマートフォン&PC向けRPG『アナザーエデン 時空を超える猫』が4月12日で8周年を迎えることを記念して、公開生放送「アナデンまつり2025春」を東京・五反田にあるシティホール&ギャラリー五反田で開催した。

当日は、事前に募集した350名ものファンが会場に集結。会場内には8周年記念オフィシャルグッズの先行販売が行われていたほか、フォトスポットやメッセージボードなども用意されており、ステージ以外でも楽しめるようなポイントがいくつも用意されていた。

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会場入り口付近に設置されていた、8周年記念のキービジュアル。
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メッセージボードも設置。
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8周年記念オフィシャルグッズも販売されていた。

物販やメッセージボードなどが設置されているエリアすぐ横には仕切りが設けられており、次元の狭間のサウンドが聞こえてくるのれんを通り抜けるとエルジオンのフォトスポットが出現。

くぐり抜けるときにクエストに挑戦するようなボードが掲載されており、まさにこれからゲームの世界に入っていくかのような体験ができるようになっていた。

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こちらのエリアでは、「第6回アートコンテンスト」のノミネート作品の展示やクロノス一家の部屋を再現したフォトスポット、アートスタッフが描いた作品なども展示されていたのだが、なかでも圧巻だったのが、現存するほとんどのキャラクターをアクリルスタンド化して並べられていた「オールスター アクリルスタンド」のコーナーだ。

その数なんと、419体。

さらに、このエリアからメインホールに向かう通路にも第3部の世界が描かれたイラストが展示されているという、細部に至るまでこだわった装飾が施されていた。

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クロノス一家の部屋を再現したフォトスポット。

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419体のキャラクターがアクスタ化されて並べられていた。
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メインホールへ向かう通路にもアートが飾られていた。

文・取材/高島おしゃむ
編集/anymo


メインストーリー第3部最終編の詳細が明らかに

最初に行われたコーナーは「キャラクター人気投票 結果発表!」だ。1位に選ばれたのは、主人公のアルド。シナリオ・演出を担当した加藤正人氏も、「主人公は愛されるゲームはそんなにないんじゃないかな」と、驚いている様子であった。

また、唯一マスコット系のキャラクターとしてモケが7位にランクイン。平澤プロデューサーはもう1匹ぐらいランクインしていると思っていたとのこと。「出逢いたいキャラクターTOP10」には、セスタASが1位に選ばれていた。

今回は8周年というだけではなく、メインストーリーがいよいよひとつの区切りを迎えるということもあり、ゲーム内の発表もかなり気合いが入っていた。具体的な詳細に入る前に紹介されたのが、シオン(エクストラスタイル)である。デザインを担当した佐藤由佳氏による、シグレと対になるようにという要望を受けて華やかさとは真逆の色使いとデザインにしているという。

また、リードアーティストの河村岳氏によると、クールな中にもワイルドさが垣間見えるようになっており、細部にも龍をモチーフにしたデザインが採用されているなどのこだわりが感じられると紹介していた。

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続いて、メインストーリー第3部最終編の最新情報について発表が行われた。リリース時の2017年4月12日からスタートした『アナザーエデン』のメインストーリー3部作だが、これでエデンを巡るクロノス一家の物語がひとつの区切りを迎えることになる。ちなみに、リリースよりもさらに2年も前から本作に携わってきたという加藤正人氏は、「毎日アルドたちとずっと一緒に旅してきたようだ」と、これまでの歴史を振り返っていた。

 

このPVが流れる中、最も会場内から大きな声が上がっていたのは、アルドの新しい姿が公開されたときだ。こちらに合わせて、メインストーリー第3部最終編のメインビジュアルも公開。そちらを手掛けた幸田和磨氏によると、無理をいってキャラクターデザイナーのチェー・シンウ氏との合作で作ったものだという。

この「第3部 虚時層輪象編」の舞台には、新たな時空として「蝕時領域」が登場する。こちらは現時層と虚時層の間に新たに登場した、まだ誰も足を踏み入れたことのない場所である。

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「第3部 虚時層輪象編」のメインビジュアルとあらすじ。

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第3部最終編のキャラクターとして登場するのが、ニルヤだ。「脅威で謎の天才少女でありながらプロレスラー」という、設定だけでもかなりユニークな人物となっており、声を南央美さんが担当する。このニルヤが従えているバディがジルヤだ。ニルヤはアルドたちに殺されたという自己紹介して仲間になるのだが、どのようにストーリーに絡んでくるのか気になるところである。

先ほどのPVに登場したアルドのアナザースタイルだが、こちらはメインストーリーを進行することで手に入れることができる。デザインを担当したチェ-・シンウ氏によると、アルド自体のデザインは完成形であったため、主人公という軸をぶらさずに既存の服装のパーツやシルエットを活かしながら作りあげていったそうだ。

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第3部最終編の最大の見どころはメインストーリーではあるが、それ以外にも様々なポイントが用意されている。そのひとつが合成鬼竜で世界探索ができるようになったところだ。さらに、艦内にはこれまで見たことがない部屋が用意されているそうだ。

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また、第1部からこれまでに出会ってきた仲間が、冒険を手伝ってくれるとのこと。こちらは強力な武器を作ってくれる他、アイテムの売買や通ることができなかった場所の開放など、10人以上のキャラクターたちが様々な場面でプレイヤーの冒険をサポートしてくれる。

メインストーリーとは別にサイドストーリーも展開。さらに、今回の冒険では新たなバディが仲間になる。三位一体の動きが特徴だというが、こちらも探索することで仲間になってくれるという。

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新たな機能として、ストーリー中断機能が追加される。本作では、特定のキャラクターが一時的に離脱したり、特定エリア内から該当箇所をクリアするまで出られなくなってしまったりということがある。そのタイミングでは、他のコンテンツが遊びにくいということから用意されたものだ。

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この「第3部 虚時層輪象編 最終編」を含むVer 3.11.0は、ちょうど8周年を迎える4月12日にリリースされる。メインストーリー最終編の開始条件は114章のクリアだ。これまで8年間続いてきた物語が、どのように決着するのか、見届けよう。

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新キャラクターの性能を紹介。最大8000個のクロノスの石がもらえるキャンペーンも実施

Ver 3.11.0のアップデートでは、メインストーリー以外にも様々なアップデートが含まれている。まずは、先ほどご紹介したキャラクターの詳細が明らかになった。今回はシオン(エクストラスタイル)ニルヤのふたりのキャラクターが追加される。

ニルヤは晶属性で、特徴としては弱点攻撃に特化したアタッカーとなっている。攻撃種別を相手の弱点に合わせていくことができるなど、火力を出したいときに大活躍してくれそうなキャラクターである。ちなみに、このニルヤのキャラクエは、加藤氏が書いたストーリーになっているそうなので、そちらも楽しみなポイントだ。

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イベント冒頭で紹介されたシオン(エクストラスタイル)の特徴は、煌斬陣のZONEアビリティで<連閃>が入る。こちらは斬攻撃で蓄積してダメージがアップするというものだ。また、味方全員にルナティック<帯電>を付けることができるなど、なかなかユニークなキャラクターとなっている。

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Ver 3.11.0の出逢いについては、今回は同じバージョンでふたりのキャラクターが登場することから、ニルヤは「アノマリーデブリの星跡」、シオン(エクストラスタイル)は「フタノミタマの星跡」と、ふたつの星跡が追加される。

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8周年を記念して、クロノスの石が最大8000個もらえるキャンペーンも開催される。こちらは4月12日から5月にかけて期間ごとに合計でもらえるようなものとなっている。

4月12日から5月31日までの期間、ゲームにログインするだけで1000個もらえる。また、4月12日から5月21日までは、本日の一品が100個に増量。これにより最大4000個のクロノスの石を手に入れることができる。

また、第3部最終編公開記念として、ストーリーの開始とクリアでクロノスの石がそれぞれ1000個ずつもらえる。さらに、Ver 3.11.20で星詠みの書架にまつわるキャンペーンで最大1000個がもらえる。こちらの詳細は後日発表される予定だ。

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友達招待キャンペーンとカムバックキャンペーンも実施。友達招待キャンペーンでは、招待した人はクロノスの石が最大2000個、された人は最大合計41連分の出逢いチケットがもらえる。カムバックキャンペーンでは、直近2ヵ月ゲームをプレイしていない人を対象に、期間中にログインすることで最大10日間「おかえりの一品」がもらえるほか、10日ログインで「星5確定出逢いチケット×1」がプレゼントされる。

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第3部以降も続くアルドたちの冒険

第3部がエンディングを迎えるといっても、アルドたちの冒険が終わってしまうわけではない。ここからは、その先についての情報が公開された。これらの導入時期は明かされなかったが、新たな「群像」が登場することが決定している。こちらは、司政官直属捜査機関“COA”に焦点を当てたストーリーになっている。

また、これまで描かれることはなかった深淵に至る物語に焦点を当てた新連載型外伝も今夏開幕されることが発表された。いずれもシルエットが出てくるだけで会場内からは大きな歓声が上がっていた。

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今後星導覚醒するキャラクターとして紹介されたのが、ミュルスだ。導入時期については、現時点では明らかにされていない。また、「ヴァレット&ガンス」と「赤套の炎使い」のアナザースタイルも登場する。このアナザースタイルについては「それほど待たせることはない」とのことなので、続報を楽しみにしよう。

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続いて、今後のシステムアップデートについても発表が行われた。ひとつ目は「ステラボード一括解放機能」だ。「ステラボード」は中心から広がっていくようなスタイルだが、一気に解放したいときはかなり便利になりそうだ。全部は開けられない場合であっても、開けられるところまでは選べるような機能も盛り込まれている。こちらは、Ver 3.11.0のアップデートに含まれている。

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また、スキル説明文の改修も行われる。アイコンが追加されるなどかなり見やすく改善される。ただし、8年分もの蓄積があるため、一気に改修することはできないため、Ver 3.11.0では最新キャラクターからこちらのスタイルに変更され、今後アップデートごとに対応されていく予定である。

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バトルを遊んでいる人には嬉しい変更として、ダメージ上限が9,999,999,999まで解放される。ただし、単に上限があがるだけではなく、2,500,000,000を超えるとダメージが減衰するため、これまでとは少し遊び心地も変化する。こちらは、かつての難敵たちと戦える星詠みの書架に合わせてリリース(次の次で行われるアップデート)される予定だ。

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顕現の大幅アップデートも予定されている。こちらは、キャラクターのスキルが強くなる仕組みと専用の武器が手に入るのだが、キャラクターの情報修正がされることが多くなってきたことから、そちらと切り分けるために導入されるものだ。顕現武器をカスタマイズして性能を高めるなど、やりこみ要素も盛り込まれている。また、そちらに合わせて顕現バトルに挑戦しやくなるような、UIの改修も実施される予定である。

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サウンドチームのバンド名が「EDEN’s CLINE」に! ライブやアルバム制作も決定

ここまではゲーム内のアップデートに関する情報だったが、ここから先はゲームにまつわる情報の発表が行われた。まずは、同社のサウンドチームのメンバーである井上幹氏、山上毅氏、林茂樹氏によるバンド名が「EDEN’s CLINE」になったことが発表。合わせて、アーティスト写真も公開された。

EDEN’s CLINEによる初ライブの開催も決定したほか、ゲームの楽曲をアレンジしたアルバムの制作も行われている。これらの詳細については、後日発表される予定だ。

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音楽面ではほかにも、アレンジアルバム「Faraway from Time」が4月12日より、各ストリーミングプラットフォームで配信されることが決定した。こちらは、2018年に吉祥寺で行われた初のオフィシャルライブ「Faraway from Time」を音源として残したいという思いから制作されたものだ。レコーディングもライブさながらの一発撮りで収録されたそうなので、緊張感溢れる演奏が楽しめるようになっている。

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先ほど会場内に展示されていた419体のアクリルスタンドだが、こちらの発売も決定した。受注生産になっており、受付期間は5月7日まで。キャラクター全419種類に加えて、背景パネルも全18種類用意されている。自分の好きなキャラクターと背景パネルを選んで購入することができるほか、セット販売も行われる。

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年末に発表されていた、アナザーエデン公式LINEスタンプ第3弾(全40個入り)が発売開始になった。そちらに合わせて、ライカだけを集めた新作スタンプ(全24個入り)も同時に発売が開始されている。

また、JOYSOUNDに、新たに歌唱曲9曲が4月6日より追加された。

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毎年周年ごとに行われているプロフィールメーカーも更新される。今回は、Ver 3.11.0までのコンテンツが追加されている。更新されるタイミングは近日中となっているが、詳しくは公式のXで確認しよう。

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8周年を迎える4月12日から4月19日までの期間、東京の秋葉原と池袋、渋谷あたりを第3部最終編記念アドトラックが走行する予定だ。さらに、5月8日から6月22日までの期間、台湾・台北市にあるCayenne Café 凱岩珈琲でコラボカフェが開催される予定である。こちらは描き下ろしイラストなども展示されるそうだ。

「アナデンまつり2025春」開催記念で、「双命の出逢い」と「英明の出逢い」の8th CountDownが開催される。

「双命の出逢い」は、9人目と10人目の出逢いで、それぞれアナザースタイルまたは異時層の仲間の★5クラスの仲間が確定で登場する。「英明の出逢い」は10人目の出逢いで、★5にクラスチェンジできる★4の仲間が確定で登場する。期間は4月11日までとなっており、「8th CountDownの星跡」を獲得することができるところもポイントだ。

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今のメンバーと一緒に8周年を迎えたことが幸せ──『アナザーエデン』プロデューサーの平澤信之介氏にインタビュー

3時間という長丁場ということに加えて、内容自体も想像以上に盛りだくさんだった今回の8周年直前公開生放送。そのイベントが開始される直前に、プロデューサーである平澤信之介氏の囲み取材が行われた。

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『アナザーエデン 時空を超える猫』プロデューサーの平澤信之介氏。

──まずは8周年を迎えた感想をお聞かせください。

平澤信之介氏(以下、平澤氏):
こうした運用のタイトルを続けるのは難しいのですが、8周年を迎えることができました。今日も会場にお客さんがたくさん来てくれましたが、多くのファンに支えられてここまでやってきたんだなということで、感謝のお気持ちでいっぱいです。

──7周年の時に未来というテーマがありました。8周年についてはいかがですか?

平澤氏:
昨年は発表する内容が未来に基づいたものだったので、会場もそちらのテーマで実施していました。今年はメインストーリーが大きな区切りを迎えるので、終わりと始まりみたいなものをテーマにして会場を作っています。

──7周年の時に思い出に残っていることはございますか?

平澤氏:
去年はずっとお客さんから望まれていた、ガリアードの外伝を作りました。

そこから、ずっとフォーカスが当たっていなかったキャラクターに光を当てることができ、長く遊んでくれている方に喜んでもらえた1年だったと思っています。また、全国を回ってファンミーティングも実施しており、お客さんと触れあう機会も増えたので、いい1年でした。

──コラボも多かった印象ですが、そのあたりはいかがでしょうか?

平澤氏:
『アナデン』は、いつも1年に1回冬にコラボを実施しています。昨年は、『THE KING OF FIGHTERS』とのコラボを夏にやらせていただきましたが、とてもいいご縁があったため、特別に実施しました。

そのため、コラボを増やそうと思っていたわけではありませんが、結果的にいいご縁があれば、ぜひ取り組みたいとうことでやらせていただいています。

──8周年のアップデートで、平澤さんが一番注目しているポイントを教えていただけますか?

平澤氏:
今回は事前に第3部の最終編を出すとアナウンスしていますが、こちらはシナリオを担当している加藤正人さん10年前から構想してきたひとつの区切りの形を、チーム通して描いています

そこを一番見ていただきたいですね。終わり方を最初に考えていたそうなので、そちらを10年越しに我々が実現したところを、楽しんでもらいたいです。あとは、ここからさらにその先を感じてもらえるようなものを、ゲームの中身でもあります。

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──平澤さんがプロデューサーになられてから2周年になりますが、この間実際に携わってきていかがでしたか?

平澤氏:
自分がバトンを引き継いだのが6周年でした。ゲームは5年も6年も経つと、いろいろなところにガタが出てきます。そちらに対して、しっかりとコストを割いてテコ入れしていくことを、普通の運用と合わせてやってきた2年間でした。

結果的に、よりお客さんに遊んでもらいやすくしようというところが、ちゃんと形に出来てきたのかなと思います。よりいい形で続けていけるような2年だったなと思います。

──ここまで平澤さんが携わってきて、一番良かったことや辛かったことなどあれば教えていただけますか?

平澤氏:
良かったのは、これまで続けてきたメインストーリーがひとつの区切りを迎えるときに、私がチームを見させてもらったところです。それを、今のメンバーと一緒に迎えられたことが幸せですし、それを形にできたのがこのメンバーで良かったです。

苦しかったのは、この2年でいろいろなテコ入れをしてきた中で、当然厳しいご意見を頂くこともありました。それを、チームみんなで乗り越えながらやってきました。すごく盤石になったと思っているんですけど(笑)。運用ならではの苦しみみたいなところが、少し先送りにしてきたものも含めてあって、戦った2年間でした。

──長年ファンに愛され続けている秘訣があれば教えていただけますか?

平澤氏:
私自体は引き継いだプロデューサーですが、初代や2代目など過去の方たちも、全員「アナザーエデンらしさってこれだよね?」というものがありました。初代プロデューサーが「ソシャゲ辞めてみました」と言っていましたが、どこまでいっても数字とかが変わったとしても、そこは絶対に曲げないというスタンスです。

このやり方でお客さんに楽しんでもらう。いいストーリーと面白いRPGを届けるという部分を、歯を食いしばってみんなでやってきたというのが、8年という数字に繋がっていると思っています。

──予定にはないものの、こんなことをやってみたいという展望はございますか?

平澤氏:
今回のイベントも、8年目にして最大規模の公開生放送という形で実施しています。年数を重ねて大きくなっていくタイトルはあまり見かけません。

せっかくそういうチャンスをもらったのであれば、『アナザーエデン』がいろんな形で広がっていけるような取り組みを、いろいろと頑張って準備をしていこうかなと思っています(笑)。

──これから9年目、10年目を迎えていくことになりますが、そちらに向けての意気込みをお聞かせください。

平澤氏:
メインストーリーがひとつ大きな区切りを迎える中で、お客さんの中で次は何を楽しみにしていけばいんだろうというのが、気になる部分だと思います。

大きな区切りを迎えたがゆえの、こういうワクワクがまだ待っているというのを、いろいろな形で出していきたいなと思っています。様々な取り組みも増やしていきたいし、10年以降も続けていけるような改善も続けていきたいなと思っています。

──最後にファンに向けてコメントをお願いします!

平澤氏:
ここまで長く応援してくれるファンの皆さんのおかげで、8周年を迎えることができました。本当にありがとうございます。『アナザーエデン』は、メインストーリーは大きな区切りを迎えましたが、まだまだたくさん冒険の旅が待っていますので、これからも引き続き応援のほうをよろしくお願いします。

ライター
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。
編集者
3D酔いに全敗の神奈川生まれ99’s。好きなゲームは『ベヨネッタ』『ロリポップチェーンソー』『RUINER』。好きな酔い止めはアネロンニスキャップとNAVAMET。
Twitter:@d0ntcry4nym0re

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