『モンギル:STAR DIVE』は、Netmarbleがサービス予定のアクションRPGです。6月20日にクローズドβテストが開始予定で、現在はテスターの募集が行われています。
本作は、以前に日本でも配信されていた、『LINE タッチモンスター』というスマホゲームの続編になります。とはいえ2作品のストーリーのつながりは少なく、前作を未プレイの筆者でも、たっぷりと楽しむことができました。
その大きな理由は、主人公にとって等身大の冒険をたっぷり楽しめる部分にあると思います。
近年のファンタジーRPGは重厚長大さをウリとするタイトルが多いですよね。しかしモンギルでは、それとは真逆といえる、気楽な冒険譚が繰り広げられます。
こういった方向性のタイトルって、実は意外と少なかったりします。年季の入ったゲーマーにとっては懐かしさを、一方の若いゲーマーにとっては新鮮さを感じられそうな一作です。
そんな本作の見どころを紹介するので、もし興味を持ったら、ぜひクローズドβテストに参加してみてください。
※この記事は『モンギル:STAR DIVE』の魅力をもっと知ってもらいたいNetmarbleさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
重厚長大さとは真逆の、気楽な冒険を楽しめるファンタジーRPG
近年の中国産のオンラインRPGでは顕著ですが、世界観やキャラクターの設定にとことんこだわって、物語に厚みを持たせるタイトルが多いですよね。そういった作品は、ガッツリ取り組んで大満足できますが、見方によっては小難しくもあり、そういう作品ばかりで「お腹いっぱい」だと感じてしまう人も、なかにはいるかもしれません。
そういったなか、今回紹介する『モンギル』は”重厚さ”ではなく、”カジュアルさ”を徹底追求しています。
世界観も、キャラクターも、各種システムも、とことんライトなんですよ。
プレイヤーが操作する男女ペアの主人公「クラウド」と「ベルナ」を見ても明白です。冒険中は終始、純真でおとぼけキャラのクラウドがボケて、真面目でちょっとツンデレなベルナがツッコむやりとりが繰り広げられます。
この2人の掛け合いが、見ていてほのぼのとするというか、ムズムズするというか、「もう付き合っちゃえよ!!!」と言いたくなってしまいました。
また、ベルナたちの行動原理も、「悪いモンスターが暴れているからやっつけよう!」といった風で、とてもシンプル。ファンタジー系の世界観における”お約束”の展開が次々と訪れ、誰でもすんなりと入っていけるでしょう。
脇を固めるキャラたちも個性たっぷり
クラウドとベルナのコンビは、ギルドを通じてさまざまな任務を遂行しながら、世界各地を冒険していきます。そしてこの2人に他のNPCが巻き込まれていくのが、基本的なストーリー展開となります。
キャラクター単体の視点ではなく、あくまでクラウドとベルナの掛け合いが軸となっているのがユニークだと思います。
誇り高い騎士でありながらも天然ボケをかましまくる「オフィーリア」や、豊富な医療知識を持ち、ちょっとエッチな研究者の「フランシス」など、個性的なキャラが次々と登場します。彼らがクラウドやベルナのコンビと、どのようなやりとりを繰り広げるのかを見たくて、ストーリーにグイグイと引き込まれていきます。
筆者的には、妖艶な雰囲気を放ちまくるフランシスと、そういった方面の知識に疎い、ウブなベルナとのコミカルな絡みは大満足でしたね!
また、準レギュラーとして活躍するマスコット的キャラクターの「ニャンコ」にも注目してほしいです。時折挿入される可愛い動きや表情、そしてベルナやクラウドに見せる愛くるしい姿は癒し効果がたっぷり。「もっとニャンコを見たい!」と思いながら、スクリーンショットの撮影キーを押しまくってしまいました。
ただ、全体的にのほほんとした感じの雰囲気が漂うなか、それを逆手に取ったサプライズ的な演出も時折登場するんですよ。ネタバレになってしまうので詳細は控えますが、たとえばゲーム開始直後に映し出されるカットインムービーでは、美少女のキャラが血を流しながら倒れるシーンも意味深に描かれており、シリアスなストーリー展開も予感させられました。
もしかしたら、今回筆者がプレイしたストーリー展開は全て「フリ」で、とんでもない物語になっていくのかも……?
高速のキャラ入れ替えによるコンボがアツい!
続いてはアクションRPGとしてのシステムについて紹介しましょう。
モンギルのバトルは、三人称視点で基本攻撃とスキルを織り交ぜて戦うという、近年のアクションRPGでお馴染みの内容となっています。非常にとっつきやすいです。
そういったなか、本作ならではの特徴的な要素は2つあります。
ひとつは、モンスターのテイム/収集システム。そしてもう一つは、キャラクターの入れ替えによるコンボシステムです。
モンスターのテイム/収集システムは、先ほど紹介したニャンコの特別な能力を使って、敵モンスターをテイムするというものです。
ただ、テイムしたモンスターを使役して戦わせるわけではありません。モンスターをアクセサリーに変換し、それをプレイヤーキャラが装備できるようになるんです。
元となるモンスターによってアクセサリーの性能が異なるほか、これを強化したり、コレクションしたりと、さまざまな遊び方が用意されています。
次に、キャラクターの入れ替えシステムについて。
戦闘中はワンボタンで操作キャラを入れ替えることができ、これ自体は定番のシステムです。ですがモンギルの場合は、変更されたキャラは直ちに消えるわけではなく、しばらく画面内に留まるんです。
留まっているキャラは勝手に攻撃し続けてくれるほか、モンスターからの攻撃を回避してカウンターを当てると、全キャラのクールダウンタイムが回復できるという効果もあります。
少し慣れは必要ですが、高速でキャラ入れ替えを行うことで、スキル回しによる強力なコンボを決めることができ、これは爽快感バグツンでした。操作は忙しくなりますが、それに見合うバトルを楽しめるでしょう。
誰でも遊べるライトなファンタジーRPG
本作は親しみやすい主人公コンビ、操作が簡単なバトルシステムなど、全体的に堅実な仕上がりになっています。ゲーム中で戸惑うことはまったくなく、本当に「誰でも」遊ぶことのできるゲームです。
それでいて、ゲームエンジンにUnreal Engine 5を採用しており、グラフィックスも非常に美麗です。静止画像のスクリーンショットでは伝わりにくいかもしれませんが、モーションや表情はきめ細やかで、ゲームプレイ中はキャラへの愛情をたっぷりと感じられるでしょう。
もし、本稿の掲載画像を見て「あ。この絵、なんかいいかも?」と感じてもらえたら、その期待どおりのゲームを楽しめるはず。
たとえ大仰なゲーム目標がなくても、主人公が沈痛な面持ちで「世界を、救う……!」とか言ったりせずとも、ファンタジーRPGとして楽しめる作品はたくさんあるんですよね。そんな当たり前のことを、このモンギルに触れて、あらためて感じさせられました。
重厚長大なファンタジーRPGが多い昨今において、モンギルのような徹底的にライトなテイストの作品は、トレンドが1周回って新鮮だと思います。普段は重厚長大なゲームを遊んでいる人も、気軽に本作に触れてみてはいかがでしょうか。