今回の『ウマ娘 プリティーダービー』(ウマ娘)新シナリオの舞台はまさかの無人島!! 最強のトレーニング施設を建設すべく、ウマ娘たちが仲間と協力して島を開拓していきます。
そして、この新シナリオ「無人島へようこそ -DESIGN YOUR ISLAND-」(無人島編)で、いちばん推したいポイントこそが「島トレ」。
体力消費なし。失敗もなし。しかも全パラメータを一気に上げることができるという破格のコマンド。あまりに快適でした。
また、本シナリオでは、タマモクロス、メジロライアン、アイネスフウジン、ゴールドシチー、サクラチヨノオーが育成ウマ娘ではシナリオリンクに抜擢。
筆者は推しのタマモクロスでプレイしましたが、「家族愛に溢れるお姉さん」らしい一面が深掘りされていて、ファンとして非常にうれしかったです。
ほかのシナリオリンクキャラにも「一部シナリオが変化します」の記載があったので、推しがいるトレーナーはぜひ確認してみてください。
そして、今回はウマ娘それぞれの固有シナリオがあるタイプ。「Legends編」(ウマ娘固有のシナリオなし)環境で、個別ストーリーをまだ読めていないウマ娘がいるならば、最新環境で育成しつつ物語を楽しむチャンスです。
なお、本シナリオは中・長距離向け。シナリオ固有のパラメータ上限はスピード1850、スタミナ1700、パワー1700、根性1600、賢さ1300となっています。「Legends編」と比べると基礎能力上限の合計値が150増え、スタミナ、パワー、根性が高くなっている形ですね。
この記事では、メディア向け先行体験会にて確認できた、新シナリオのプレイフィールをお届けしていきます。
ウマ娘、野性に還る。新シナリオは、最強のトレーニング施設を建設するため、無人島を開拓していく物語
本シナリオの物語は、突如として「無人島プロジェクト」なるものが始まるところから、幕を開けます。
あらすじとしては、最強のトレーニング施設を建設するために「無人島を開拓」していくというもの。
そして、今回のシナリオのキーマンとなるのが、このプロジェクトの責任者であるタッカーブライン。「暑苦しい!」と言っても差し支えないほどに熱血タイプのお姉さんである彼女。豪快に笑い、叫び、リアクションもオーバーです。
無人島が舞台である本シナリオにふさわしい、野性味溢れるハイテンションぶりを披露してくれます。

そんな彼女、じつはふとした瞬間に話し言葉がめちゃくちゃ丁寧になるといった一面も。ネタバレになるので深くは言及しませんが、この二面性がストーリー上で一波乱巻き起こす原因にもなったりします。
さらに、そのハイテンションぶり&当然のようにストーリーの中核を担っているため、途中までだれも気付かないのですが、じつは「タッカーブラインの経歴は不明」。
従来の友人キャラは冒頭からバックグラウンドが明らかでしたが、ストーリー中盤に経歴不明の事実に気付いた時は「なにそれ怖い」となりました。このあたりもストーリー展開の見どころです。
そんなタッカーブラインですが、新シナリオ恒例の友人サポカとしても登場します。
性能としては「一緒にトレーニングをすると、トレーニングに参加していた他のサポカの次のターンの得意率をアップさせる」という、新機軸の内容。後述する「島トレ」とも相性抜群。本シナリオで育成するうえで頼りになる存在になりそうです。
また、シナリオリンク効果により、後述する「建設計画」で使えるコストが増えることも特徴です。

あわせて、シナリオリンクキャラであるタマモクロスのSSRサポカも登場します。
最大の特徴は、従来のパワーサポカを大きく凌駕する得意率100。さらに「友情トレーニングが発生しているトレーニングに参加すると、やる気効果60アップ」という固有スキルもあわせ持ち、「島トレ」との相性はこちらも抜群。「無人島編」にバチっとハマった性能となっています。

体力消費なし&失敗なしの新コマンド「島トレ」があまりに快適で感動している
冒頭でも触れましたが、新シナリオ「無人島編」では、新コマンドである「島トレ」が超絶強いです。
超ざっくり説明すると、「全パラメータを強化ができるコマンド」。さらに驚きの消費体力ゼロ。加えて失敗判定などもありません。「ノーリスクで1ターンを回しつつ、全パラメータ強化ができる」と書くと、その強さが伝わるのではないでしょうか。
「島トレ」により、従来のシナリオに比べて、トレーニングの失敗に怯える恐怖は格段に減った体感です。
このコマンドは、「島トレ券」があれば、島合宿期間・URAファイナルズ期間・目標レース出走ターンを除いていつでも実行できます。
そんな便利な「島トレ券」ですが、もちろん無制限に使えるわけではありません。シニア級9月前半までは1枚しか所持できず、上限を超えて獲得した分は失効するため、最良のタイミングで消費することが求められます。

なお、シニア9月(夏合宿終了後)に限っては2枚が配布。夏合宿前に1枚残しておけば持ち越して3枚まで持てるので、温存して終盤のラストスパートに残しておくのもありかもしれません。
「島トレ」は、友情トレーニングをまとめて発動できることも強み。うまいこと使えるとパラメータが爆上がりするので、アドレナリンがドバっと出ます!
「島トレ」最高~~!!
「建設計画」の順番が超重要。Lv3からはコスト管理にも頭を悩ませる
「無人島編」の育成は、「建設計画」を立て、レースやトレーニングで「発展Pt」を貯めて施設を建設していく、という流れで進みます。
施設をどの順番で建設するかは任意で選ぶことができ、これが育成の成果を大きく左右します。
半年に1回開催される「評価会」で「大好評」を得るとトレーニング効果アップなどの恩恵を受けられるため、計画的にPtを稼ぐことが大事そう。
ただ、普通にプレイしていれば「大好評」の達成は難しくない印象でした。
育成の戦略性を深めていると感じたのが、施設Lvが3になってから発生するルート選択。
「お手製の海の家」を除く施設は、Lv3に強化する際に「本能全開ルート」か「熟練技巧ルート」のどちらかを選ぶことになります。

終盤になると、組み合わせによってコストが余ってしまう状況もあるため、ムダなくはめ込んでいくパズル的な側面も。どの施設を強化するかだけでなく、ルート分岐も計画的に選んでいきたいですね。
この「限られたコストにリソースを振り分ける」という点は、「メカウマ娘」にやや近い部分を感じました。育成ウマ娘の成長補正も考慮しつつ、最適解を探るのが楽しそうです。
夏合宿が「島合宿」に。全パラメータを上げられるボーナスタイムがたまらん
また、「無人島編」では、夏合宿が「島合宿」に変化しています。
この期間中は、建設した施設に応じて全てのトレーニングが強化され、全パラメータを上昇できる、まさにボーナスタイム。どの施設を建設してきたかが強化度合いに直結するため、ここも含めて「建設計画」が重要となっているわけですね。
なお、期間中は「島トレ券」を使えませんでした。感覚としては、通常の夏合宿にプラスαで、選んだトレーニング以外のパラメータも上昇する形でしょうか。
当然トレーニングは失敗することもあるので、合宿前に体力を確保しておくのは、これまでのシナリオと同じです。ただ、評価会の目標Pt以上の発展Ptを獲得した場合、余った発展Ptに応じて体力が回復するので、体力管理はしやすい印象はありました。
「島合宿」期間中は間違いなくトレーニングしたほうが効率的だとは思うのですが……ここでの「お休み&お出かけ」の演出もシナリオ固有のものとなっていました。
ちょっとドキっとさせられるシーンもあったので、推しの育成なら一度はチェックしておくことをおすすめさせてください。
そして、URAファイナルズ期間も同様に「島合宿」扱いとなります。ここでも同様に「島トレ券」は使えないため、シニア12月後半までには消費しておくのがよさそうです。
戦略性と快適さが融合した良シナリオ。メディア対抗戦で感じた「おまかせ育成」への手応え
試遊会では、最後にルームマッチによるメディア対抗戦が実施されました。12人立ての日本ダービー、出走ウマ娘は「おまかせ育成」に限定するというルールでした。
各メディアは、推しに振り切った選出、2400mに特化したチョイスとメンツはさまざま。電ファミニコゲーマーは、筆者の推しであるタマモクロスを差し脚質で出走させました。
育成結果としては、スピードがやや低く、根性も凹んでいるなど不安もありましたが、何はともあれ加速手段である「王手」の炸裂に期待。後方脚質に偏ったマッチングとなったため、発動が見込める点は有利に働いたと思います。
リアル対面でル-ムマッチをする状況も珍しく、緊張感もなかなか。タマモクロスは筆者の推し……「何とかして勝ってほしい……」と固唾を呑んでディスプレイを睨んでいました。
ひとまず脚質に沿った順当なレース展開になるか……? と思われましたが、自前の中間速度スキルが強みと言えるタマモクロス、差しながら先行に寄ったレース展開を見せてくれます。
そして終盤で頼みの「王手」が発動! この時点で3位に浮上しており、十分に1着を狙える位置取り。さらに追い比べも発動、そのまま駆け抜けてくれ……! と願った矢先、電撃オンラインさんの新衣装ナリタタイシンが猛烈な追い上げを見せ、そのままの勢いでゴールイン。
電ファミニコゲーマーのタマモクロスは惜しくも2着となりましたが、十分すぎる活躍が見られたので満足です。
さて、前述の通り育成ルールは「おまかせ育成」縛りでしたが、出走前に各メディアのウマ娘の仕上がりを見て「おっ」と目を見張った点が。というのも、いずれも一定水準以上に強い仕上がりだったんです。
おまかせ育成は便利な非常に機能ですが、対人戦用のガチ育成となると、やはり手動には及ばない印象でした。
しかし、「無人島編」ではノーリスクで全パラメータを上げられる「島トレ」の存在が非常に大きく、安全策で「お休み」を選ぶターンが減るためか、従来のシナリオより満遍なく強く仕上げられた模様。従来のおまかせ育成では特定パラメータ(とくに賢さ)が凹みがちでしたが、その弱点もある程度は緩和されているように感じました。
加えて、おまかせ育成では建設計画の優先度も細かく設定できます。ここを掘り下げて試行錯誤していくことも楽しそうです。
なお、完全に任せると「島トレ券」を使用しきれないこともありますが、入手後に一旦ストップする設定も可能。細かい設定が可能なのもうれしいですね。
総括として、快適に、強いウマ娘を育成できるようになった印象が強かった新育成シナリオ。おまかせ育成との相性もよく、なにかと忙しい現代人にとっても助かります。最近、ウマ娘の育成をサボりがちなトレーナーも、この機会に無人島でウマ娘とトレーニング、いかがでしょうか。
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