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不気味で怪異な存在と戦って生き残る、超自然オープンワールドサバイバルMMO『Once Human』の最新シナリオ「永い夢」で、夢の世界から攻めてきた巨大テディベアと戦ってみた。この世の終わりみたいな景色、大量の敵性存在、降り注ぐ雷と爆弾……まさに「悪夢」

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汚染された大地、変異した人類、頻発する超常現象や異常物品の数々……。

聞いているだけでなんだかワクワクするワードの数々が並ぶのは、今回紹介する『Once Human』です。

本作は、広大なフィールドで拠点を建設し、装備や食料などを制作して生き残りを目指す、いわゆるマルチプレイヤー型「オープンワールドサバイバルクラフト」のゲーム。特徴的なのは、ポストアポカリプスやSFの要素をふんだんに盛り込んだその世界観です。

舞台となるのは、異次元からの干渉を受け、「スターダスト」と呼ばれる物質によって汚染され荒廃した世界。人類の多くは異形の姿に変異し、それ以外にもSF怪異的な超常存在「デビアント」が跋扈しています。

超自然オープンワールドサバイバルMMO『Once Human』プレイレポート:夢の世界から攻めてきた巨大テディベアと戦ってみた_001

そんな中、プレイヤーは特殊な能力をもった主人公として生き残り、世界にはびこるデビエーションを「収容」していく……という、なんともロマンあふれた物語となっています。

7月3日にはリリースから一周年のアップデートとなる「V2.0 奇夢の目覚め」を迎える本作。今回は、執筆時点でアーリーアクセスとなっていた新要素をお試しプレイしてきました。

実は筆者、これまでサバイバルクラフト系のゲームはあまりプレイしたことがなかったのですが、パンチの効いたビジュアルや壮大な設定を反映したシステム、ミステリアスなストーリーなどがぶっ刺さり、非常に没入感の高い体験をすることができました。

超自然オープンワールドサバイバルMMO『Once Human』プレイレポート:夢の世界から攻めてきた巨大テディベアと戦ってみた_002

ゲームモードによって、協力型のPvEやバチバチの略奪バトルができるPvPなど、遊び方のバリエーションも豊富な本作。

「異次元からの干渉」がひとつのキーワードになっていますが、超常存在を召喚することで世界を破壊し、マルチプレイヤーサーバーを強制終了することもできるとか……?今回はそんな本作の体験プレイの模様をお送りします。

また今回は特別に、本作開発チームから本アップデートの見どころや今後の更新予定を共有いただいたので、そちらも合わせて紹介していきます。

文/なからい
編集/うきゅう

※この記事は『OnceHuman』の魅力をもっと知ってもらいたいネットイースさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


夢の世界の侵食から世界を守る、協力型PvEシナリオ「永い夢」

今回プレイしたのは、執筆時点でアーリーアクセスとなっていた「永い夢」と「OnceHuman:RaidZone(以下、RaidZone)」という2つのシナリオです。

前提として「Once Human」には「シナリオ」という概念が存在し、遊ぶシナリオによってマップやストーリー、登場する敵やギミックなどが異なり、PvEサーバーかPvPサーバーかというのもシナリオによって変わってきます。

プレイヤーは好みのシナリオが稼働しているサーバーを選択することができ、シナリオはいわゆる「シーズン制」のような形で一定の日数をかけて進行します。

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夢の世界から迫り来る巨大テディベア……なんだか「カランコロン」という歌声が聞こえてきそう。

『Once Human』にはこれまで4つのシナリオが実装済みですが、今後実装予定のシナリオもアーリーアクセスという形で解放されている場合があり、それが今回遊んだ「永い夢」「RaidZone」というわけです。

「永い夢」はそのタイトルどおり「夢」がテーマとなっています。

本シナリオでは、現実世界に「夢の世界」が侵食してきているという設定。夢の世界は異常存在・超常現象という形でマップのそこかしこを占領しており、サーバー内のプレイヤーたちは協力してそれらの地域を解放していく……というストーリーになっています。

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夢の世界の住人「ミス・メモリー」。悪夢が現実に浸食していくという世界の危機に直面し、主人公に助けを求めます。

手始めに本作共通のシステムについて説明しておくと、基本的なシステムはサバイバルクラフトのオーソドックスな作法に則ったもの。採集や探索、戦闘をすることでキャラクターのレベルを上げ、取得できたポイントで制作レシピを解放していき、拠点や装備を拡張していくというのが主な流れです。

冒頭にも述べたとおり筆者はサバイバルクラフトゲームはあまりプレイしたことがなく、ときどき実況プレイなどを見るくらいの「動画勢」だったのですが、その程度の知識でもすんなりと入り込むことができました。

また、本シナリオ「永い夢」では、建築する際に“領地コア”が不要となっており、大抵の場所に建物を建てられる点も、初心者としては非常にありがたい部分です。

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こうしたゲームではおなじみのスキルツリー。解放することであらたな制作物のレシピを覚えます。

また、本作には特徴的なシステムとして「デビエーションの収容」という要素が存在します。

デビエーションというのは、異次元の干渉によって発生した超常的な怪異・異常存在のこと。怪奇創作サイトの「SCPファウンデーション」をご存じの方なら、あの中に登場する異常物品が近いイメージです。

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これらのデビエーションを収容していくことはストーリー上の目的にもなっているのですが、ゲームのシステムとしては捕獲したデビエーションを利用することで、プレイを有利に進めることができます。

デビエーションは種類によって戦闘や採集、制作をサポートしてくれる能力を持ち、収容することで味方ユニットとして働いてくれます。同じデビエーションでも能力に個体差があり、手練れのプレイヤーたちはレア個体の厳選もしているとか。

さまざまな異常存在が登場する本作。敵として登場する怪異はかなり不気味でインパクトの強いビジュアルのものが多いのですが、味方にしたデビエーションは比較的コミカルで可愛らしい見た目をしているものが多い印象です。殺伐とした世界を旅する『Once Human』における癒し要素としても機能していると感じました。

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筆者のお気に入りデビエーションは「エレメントボーイ」。拠点周辺の鉱石を自動で採掘してくれます。見た目もカワイイ。

さて、ここからは「永い夢」に特有の要素についても触れていきましょう。夢の世界が現実に浸食してきている本シナリオ。現実世界に顕現した夢は、マップ上のエリアを「夢の領域」という特殊空間で占有しています。プレイヤーたちはその中にいる「眠れる眷属」というボスを討伐することで空間を解放していくというのが主な流れとなります。

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マップ上で不気味に光る紫色のエリアが、悪夢の占領エリア。目玉のようなアイコンがボスの「眠れる眷属」です。

夢の領域の中は、滞在しているだけで特殊なゲージが蓄積していき、15分以内に脱出しないと即死亡という仕組み。エリアには「雷撃」や「爆撃」といった属性も設定されており、一定時間ごとに空から雷や砲撃が雨あられのように降ってくるという過酷な空間となっています。

筆者もためしに侵入してみたのですが、印象としてはバトロワ系ゲームの「安置外エリア」を何倍も危険にしたような感じです。ザコ敵に気を取られていたら爆撃の嵐に襲われて死にそうになったりと、非常に緊張感があります。

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夢の領域では一定時間ごとに雷や爆撃がプレイヤーを襲います。あぶない。

また、15分間の滞在時間は専用のアイテムを使用することで延長できるのですが、それにもクールダウンが設定されており乱用はできません。最終的にはこうした制限の中で夢の眷属たちを討伐しなければならないため、時間制限つきのレイドボスがシームレスなワールドマップ上に点在しているような形になっているわけです。

そしてもちろん、サーバー内には自分以外のプレイヤーも拠点を構えています。今回筆者はソロプレイでしたが、フレンドや野良のプレイヤーたちと連携を取ってエリアを解放していくのはかなりの達成感がありそうだと感じました。

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また、夢の領域には大ボスの「眠れる眷属」以外にも、「シャロウスリーパー」や「ディープスリーパー」と呼ばれる、中ボスに相当する敵も存在しています。

これらの敵を排除すると「眠れる眷属」に付与されたバフ効果や、領域内の雷撃・爆撃属性などが解除され、エリアの解放を有利に進められるという仕組みのようです。

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「眠れる眷属」の周囲にいる中ボスたちを倒していくことで、眷属のバフを剥がすことができる。

というわけで筆者も、拠点の近場にあった「ディープスリーパー」の討伐をしてみることに。プレイし始めたばかりで物資も乏しいですが、体当たり気分で挑戦してみました。

してみたのですが……。

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敵の数が多すぎる!!!

さすがにプレイ開始数時間で挑むのは無謀だったようで、次々出現する敵の数々に圧倒されてしまいました。

先述したエリア内の爆撃は敵にも当たり判定があり、うまく巻き込むことでかなり数を減らすことができたのですが、弾薬や回復アイテムが枯渇しあえなく撤退。

サバイバルクラフトとしてのファーム要素をおろそかにしていては対抗は難しく、その上で段階を踏んで夢の領域を攻略していく。コテンパンにされてはしまいましたが、日をまたいで攻略していくようなじっくりとしたレベルデザインが丁寧になされているように感じました。

また、本シナリオ「永い夢」には、眷属の討伐数に応じてシナリオが変化するシステムも搭載。本作のシナリオは、数日間ごとに「ステージ」と呼ばれる進行度が進んでいき、その度に新しい要素が解放されるという仕組みです。

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「永い夢」では眷属の討伐数が一定に達すると、その日数を待たずにステージが進行したり、最終的な討伐数によってシナリオの結末が変わるマルチエンディング方式が採用されているとのこと。

悪夢を晴らして世界を救うことができるかどうかは、プレイヤーたちの行動によって変わってくるわけです。今回は序盤のお試しプレイでしたが、今後の展開も非常に楽しみになりました。

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ライター
スパイスからカレー作っちゃう系の元バンドマン。占いも覚えたが占いたいことがないのですぐ忘れた。思い出のゲームは『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』
編集者
小説の虜だった子供がソードワールドの洗礼を受けて以来、TRPGを遊び続けて20年。途中FEZとLoLで対人要素の光と闇を学び、steamの格安タイトルからジャンルの多様性を味わいつつ、ゲームの奥深さを日々勉強中。最近はオープンワールドの面白さに目覚めつつある。
Twitter:@reUQest

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