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「グラブルフェス2025」の新アトラクションを体験してきた! ニーアと“永久ノ誓イ”を結んじゃったり、VRでワムデュスに「えらいえらい」と撫でられたり、至福のひと時だった

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世は12月、年の瀬。Cygamesが贈る本格スマホRPG『グランブルーファンタジー』(略称:『グラブル』)ユーザーにとって、特別なシーズンがやってきた。心が躍りまくる。

なぜかというと……年に一度の祭典「グラブルフェス」が開催されるから!(……そして、ガチャが驚くほどたくさん回せる時期だからというのは、ここだけの話だ)

「グラブルフェス」は2017年から続く、騎空士(プレイヤー)たちのためのリアルイベント。今年は例年より少し遅めの開催となり、2025年12月28日〜29日の2日間、東京ビッグサイト(西・南展示棟)にて開催された。

「グラブルフェス2025」イベントレポート:今年から新登場したアトラクションを体験してきた_001

会場に一歩足を踏み入れれば、ゲームの世界観を再現したフォトスポット、普段お世話になっている武器やクリスタルの展示、体験型アトラクション……さらに、ステージではこれでもかというほど新情報が発表される。

もはやこのフェスは、騎空士たちにとって年末の通過儀礼。この『グラブル』総決算を全身で受け止めなければ、我々の「年越し」は始まらない!

そして本記事は、「グラブルフェス2025」のメディアツアーに参加した筆者が、今年から新登場したアトラクションを中心とした体験レポートをお届けするものだ。

店舗スペースが増設された「カフェ ミレニア」、「アーカルムの十賢者」をテーマにした新アトラクション、そして「VRワムデュスLite」「VRイーウィヤLite」を中心に紹介していく。

筆者はこれまで何度も「グラブルフェス」に参加しているが、訪れるたびに新鮮な驚きと発見がある。目の前には自分が好きなゲームの世界が広がっていて、そこには自分と同じゲームが好きな人がたくさんいる、その空間があるだけでもう楽しい。

リリースから12年目にして、メインクエスト イスタルシア編完結という大きな節目を迎えた『グラブル』。新たな旅の幕開けを予感させる本イベントの魅力を、紹介できれば幸いだ。

取材・文/fab
編集/竹中プレジデント

※本記事には「VRワムデュスLite」「VRイーウィヤLite」についての内容のネタバレが含まれます。閲覧の際にはご注意ください。


「カフェ ミレニア」がリニューアルオープン! 新メニューや内装など、増設した店内をご覧あれ

まず足を運んだのは、これまでの「グラブルフェス」でも好評を博している人気スポット「カフェ ミレニア」

サンダルフォンが店長を務めるこのカフェでは、彼がこだわり抜いた本格的なコーヒーをはじめ、キャラのラテアートが愛くるしいカフェラテ、スイーツなどのメニューを堪能することができる。

全部で9種のメニューが存在しており、そのうちの5つが新メニューだ。

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過去の「グラブルフェス」での大盛況を受けて、店内の一部が増設された。新メニューの追加と合わせ、カフェ全体がさらにパワーアップしている。

実際に店内を見てみると、暗めの木材で統一された落ち着きのある「大人な空間」に仕上がっている。 お皿やカップ、オシャレに配置された観葉植物や蓄音機など、サンダルフォンの並々ならぬ「こだわり」を感じとることができる。

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「普段はここで、騎空団の仲間たちがコーヒー片手に談笑しているのかな……」なんて、そんな想像を巡らせていると、壁に飾られた一枚の写真に目が留まった。

サンダルフォンとルリア、ビィを中心に、シンダラやマキラ、アルメイダ、ランスロット、ヴェインたちが協力して店内を改装している様子が収められたもののようだ。

作業中の彼らの表情はとても温かい。この店が普段から団員たちに愛されていることが伝わってくるようで、見ているこちらまで嬉しくなってくる。

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さらに、本カフェでメニューを注文すると、特典として特別なコースターを受けとることができる。

全9種のメニューそれぞれに対応した9種類のコースターが用意されており、そこには各メニューに込めた想いや思い出が「直筆メッセージ」として記されているというこだわりぶりだ。

中でも注目すべきは、ルシフェルについて言及されているものだ。そもそも「サンダルフォンが、自分の手でルシフェルのラテアートを描く」その事実だけでも尊い。さらにコースターにはサンダルフォンの成長を感じさせる、赤裸々な想いが刻まれているのだからたまらない。

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メッセージには、ラジエルとの微笑ましいやりとりや、カシウス、ベアトリクスと協力して作り上げたショコラのエピソード、さらには、こっそりと紛れ込んだルシオからのメッセージなども用意されている。

一枚一枚読み進めるごとに、普段のサンダルフォンを取り巻く賑やかで温かい日常が目に浮かぶようだ。おいしいメニューを味わうだけでなく、そこに込められた物語もあわせて楽しむことこそ、このカフェの醍醐味と言えるだろう。

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「至賢の試練 with アーカルムシリーズ」で、わたし「ニーア」と永久の愛を誓いました!!

続いて訪れたのは、今回「グラブルフェス2025」で新設されたアトラクションスポット「至賢の試練 with アーカルムシリーズ」

ここは、ゲーム内でおなじみの「アーカルムの十賢者」にちなんだ全7種のアトラクションが集結するエリアだ。今回はその中から6種類を体験することができた。

なお、アトラクションに参加すると全10種の「フォト風カード」からランダムに1枚が受けとれるほか、賢者ごと(「ハーゼリーラの満月ベビーカステラ」以外)の参加賞もプレゼントされる。さらに、チャレンジをクリアすると特別な特賞もゲット可能だ。もちろんすべての特賞を狙うべく、意気揚々と各アトラクションへと挑んでいった。

ニーアの永久ノ誓イゲーム

まず最初に挑戦したのは「ニーアの永久ノ誓イゲーム」

「アーカルムの十賢者」の中でも特別な存在感を放つニーア。彼女の立ち振る舞いを知っている方であれば、このアトラクション名だけでもなんだか危険な雰囲気を感じとれるだろう。あるいは“ご褒美”として受け取る方も意外と多いかもしれない。

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ゲームの内容は、彼女への「永久の愛」を証明するというもの。

具体的には、金属製の「ハート」型フレームに触れないよう、慎重にリングを通していく集中力が試されるゲームだ。

制限時間内にゴールできればクリア。一定回数接触するか時間切れで失敗となる。ちなみに、フレームに触れると警告音は鳴るが電流は流れないので、安心して愛を証明してほしい。

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ハート形の金属に触れずに、手元の輪っかを通せばクリア。

「テレビや配信で見たことあるし、余裕だろう」。挑戦前は正直そう高を括っていた。

しかし、実際にプレイしてみると、その甘い考えはすぐに打ち砕かれた。フレームに触れないよう進める「慎重さ」と、制限時間に追われる「スピード」。この相反する要素がこちらを追い詰めてくる。あとシンプルに緊張して手が震えるのもデバフだ。

さらに、コースとなる「ハート」の形状が意外にも複雑で、かなり苦戦を強いられた。「このままじゃニーアに誓いを立てられない!」という焦りで、震える手はさらに汗ばんでいく。ニーアの愛の重さが、そのまま物理的な難易度となって、プレイヤーに重圧を与えてくるようだ。

「愛ノ救イ」を消費しつつ、無我夢中でリングを通し続け、なんとかクリア。特賞の「クリアしおり」を手にし、無事ニーアに永久の愛を誓うことができた。

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ロベリア&カッツェリーラのリズムコンダクター

ふたつ目に挑戦したのは「ロベリア&カッツェリーラのリズムコンダクター」

こちらは十賢者の中でもとくに「音」を愛するロベリアとカッツェリーラにちなんだアトラクションとなっている。

ルールはシンプルで、お手本として流れる音の順番を記憶し、自身のボタン操作でその旋律を再現するというもの。記憶力が試されるリズムゲームとなっており、規定以上のスコアを獲得すればクリアだ。

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先ほどのニーアのアトラクションでの緊張感とはうってかわって、こちらはリラックスして挑むことができた。

結果は難なくクリア。彼らと「音」で共鳴する楽しさを味わいつつ、特賞のカッツェリーラの「チケットホルダー」をゲットした。

ただし、後半になるにつれて奏でる音数が増えていくため、記憶があいまいになりがちだ。クリアすること自体はそこまで難易度が高くはなさそうだが、パーフェクトを狙うのはかなり難しいように感じた。

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マリア・テレサの審美眼チェック

3つ目に挑戦したのは「マリア・テレサの審美眼チェック」

その名の通り、「女帝」である彼女に認められるだけの優れた「審美眼」が備わっているかを試されるアトラクションだ。

まず、マリア・テレサが描かれたカードを裏向きで1枚渡される。プレイヤーはそのカードを確認し、並べられた他の9枚のカードの中から、自分の手元にあるものと同じ絵柄を探し当てる「目利きゲーム」となっている。

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左下のマリア・テレサと同じカードを当てるというもの。

ルール説明だけを聞けば単純なゲームに思えるが、このアトラクション最大の敵は「制限時間」だ。与えられた短い時間の中で、自分が持つマリア・テレサと同じ絵柄を探すのは至難の業だ。

筆者も、マリア・テレサの表情や衣装の細部まで可能な限り目を凝らして比較し、制限時間ギリギリで同じカードを発見。時間に追われかなりの苦戦を強いられたが、特賞の「クリーナークロス」を手に入れることができた。

特賞に描かれているのは、ジャスティスとマリア・テレサの仲睦まじい姿。見た瞬間、苦労が一瞬で吹き飛んだ。これは家宝にするしかない。

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ガイゼンボーガの軍人危機一発

4つ目に挑戦したのは「ガイゼンボーガの軍人危機一発」

「グラブルフェス」ではおなじみとなっている定番アトラクション「危機一発」ゲームの“ガイゼンボーガ”版だ。

樽に剣を次々と刺していき、中に入ったガイゼンボーガを“発射”させた人が勝ちという4人で遊ぶパーティゲームとなっている。

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もはや「芸人」として身体を張りすぎているガイゼンボーガ。樽に次々と剣が突き立てられ、最終的には勢いよく空へ……! 身体を張りすぎている。

その鍛え抜かれた肉体の使い道として本当にあっているのか? 一瞬そんな疑問も浮かぶ。しかし、見事なまでの飛びっぷりを見せつけられると「いや、むしろこれが正解なのかもしれない」と妙に納得させられてしまうから不思議だ。

残念ながら今回のプレイで筆者は彼を“発射”させることができず、特賞には手が届かなかった。

しかし、剣が刺さりプレイフィールドの外まで豪快に飛び出していった彼の姿は、間違いなく「グラブルフェス2025」のハイライトのひとつだ。

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身体を張るガイゼンボーガさん。
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特賞として、彼がデザインされた「サウナタオル」を受け取ることができる。

フラウ&アラナンの日輪投げ

5つ目に挑戦したのは、「フラウ&アラナンの日輪投げ」

十賢者の中でも火属性を司るふたりにちなんだアトラクションは、彼女らそれぞれが契約する星晶獣たちをモチーフとした輪投げだ。

ザ・サンをイメージした7つの輪を、地面から突き出るザ・デビルの腕に規定数通せばクリアとなる。

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結論から言うと、今回体験したアトラクションの中で、これが断トツで難しかった。まさかの成功数0。1個も腕にかけることができず、あえなく撃沈してしまったのだ。

輪が想像以上に軽く、想定している距離よりもはるかに遠くに飛んでしまうのだ。

結果、コツをつかむ間もなくあえなく終了。悪魔の腕がこちらをあざ笑っているように思えた。もしこれをクリアした人がいるなら、その偉業を誇っていい。

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ハーゼリーラの満月ベビーカステラ

最後に体験したのは「ハーゼリーラの満月ベビーカステラ」

これまでの身体を動かすアトラクションとは異なり、お菓子作りが趣味であるハーゼリーラのお手製カステラを受けとれるスポットになっている。

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オーダーすると、目の前でハーゼリーラにちなんだ「ウサギ」と「月」の焼印を押してくれる。「ジュッ」という熱そうな音を奏でた後、とてもかわいいい仕上がりに。

焼きたてのカステラは専用カップで提供されるため、そのままおいしくいただくことができる。広い会場を歩いてすこしお腹が減ってきた時に最適だろう。

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ウサギVer。
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月Ver。

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今回体験した「至賢の試練 with アーカルムシリーズ」は、どのスポットも「アーカルムの十賢者」の個性が光る、こだわり抜かれた内容だった。

これだけの新アトラクションをドカンと投入してくるのは、『グラブル』ならではの魅力なのではないだろうか。

イーウィヤを撫で、ワムデュスに撫でられるという天国のようなVR体験

「グラブルフェス」におけるVR体験といえば、2017年の「VR四騎士」初登場以来、毎年絶大な人気を誇る超注目コンテンツだ。これまでにも「VRガールズ」や「VR天司」などでさまざまなキャラクターが登場してきた。

筆者はこれまでVR体験の機会がなく、今回が初参加となる。しかし、噂だけは聞いていた。体験した人が口を揃えて「ヤバイ」としか言えなくなる、語彙力を奪う“魔のコンテンツ”だということを。

そんなVRコンテンツだが、今回の「グラブルフェス2025」では新たに「イーウィヤ」と「ワムデュス」の2キャラが追加された。ワムデュスは人の姿をしている。しかし、イーウィヤは……猫だ。つまり「VR猫」ってことになる。考えれば考えるほどワクワクが止まらない。

案内された建物に入り、個室へと通される。薄暗い。スタッフさんに中央の丸椅子に座るよう促される。

この時点で、緊張と期待感と未知の若干の恐怖(?)で謎の汗が出ていたような気がする。平静を装い、VRゴーグルとヘッドセットを装着。いざ仮想空間へとダイブしてみるとそこには……。

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手を伸ばしたら届きそう。そのくらい近くにこの猫ちゃんがいました……!!

めっちゃでっかい猫がいた。

今回のシチュエーションは、「疲れて部屋で休んでいる主人公のもとへ、キャラクターが訪れる」というもの。 カリカリ、とドアをひっかいて現れたのはもっふもふの猫・イーウィヤだ。

そのまま部屋に入り込み、こちらに話しかけてくるその姿を見て、思わず「でっか……!」と声が漏れてしまった。ゲーム内でいつも見ているサイズ感とは違う。想像以上にデカい。

疲れた主人公に対して「息抜きが必要なのじゃ!」と言わんばかりに、部屋を右に左にゆっさゆっさと高貴に歩き回りながらこちらを労ってくれる。歩きまわるたびに揺れる毛並みから目が離せない。

なんだこの空間、幸せすぎるぞ?

……そして事件は起きた。「撫でさせてやってもいいのじゃ!」と、イーウィヤがこちらにジャンプしてきた。ちょっと待ってほしい、すぐ隣にいるんですけどイーウィヤ。イーウィヤ隣に来ちゃいましたよ。

最後には、魔力を込めた「イーウィヤのお守り」をプレゼントされ、羽の生えた姿に変身するサービスまで。驚きと癒やしに満ちた、最高のひと時だった。

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緑色の玉が繋がれたお守りをくれました。

正直、この時点で満足度がヤバい。

体験終了後、スタッフさんに「イーウィヤ……ヤバいですね」と、語彙力ゼロの感想を漏らしてしまったほどだ。この状態で「VRワムデュスLite」に挑んだら、どうなってしまうのだろうか……。

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公式身長はなんと80㎝。長縄まりあさんの声も相まって脳が溶ける。

冒頭、ドアをノックして入ってくる流れは同じだ。しかし、想像以上に「巨大」だったイーウィヤとは対照的に、ワムデュスは想像以上に「小さい」。身長はドアノブの位置よりも低いほどだ。

ワムデュスは、「ハーヴィン」に近い体型のキャラクターだ。『グラブル』本編や『グランブルーファンタジー ヴァーサス』、『グランブルーファンタジー リリンク』などで、「ハーヴィン」種族のキャラがほかのキャラよりも背が低いことは認識していたつもりだった。

しかし実際に目の前にいると、その破壊力は桁違いだ。ひたすらにかわいい。普段は宙に浮いているイメージが強い彼女が、トコトコと歩いて近づいてくる。その愛らしさに、筆者の顔は自然とシエテのようなニヤケ顔になっていたに違いない。

見た目は幼い少女、しかし存在としてははるかに格上。そのギャップで脳がバグを起こしそうになる。

ワムデュスもイーウィヤと同様、疲れている主人公を労るために現れるのだが、そのアプローチは真逆だった。彼女はとにかく、こちらを全肯定して褒めてくれる。「頑張ったね」「えらいえらい」と、ひたすら優しく接してくれる。なんかもう泣きそうだ。

さらに、ワムデュスはなんと、こちらの頭を優しく撫でてくれる。彼女の小さな手が頭上に触れた(と感じた)瞬間、大人としてのプライドや思考はすべて溶けて消え去った。「もっと撫でてほしい時は、ワムを頼って」という甘い言葉には、抗う術がない。1年中ずっといてほしい。

そんな幸せな時間が過ぎていくと、今度は目を瞑って心臓の音に集中するように促される。視界が闇に包まれ、聴覚だけが研ぎ澄まされた状態で、ワムデュスの吐息や囁き声だけが耳に届く。もう指示に従わないなんて選択肢はない。ワムデュスという小さくて巨大なクラゲに捕食された。

最後は魔力を込めた「ワムデュスのお守り」を受けとり、お別れの時間。「団長を独り占めはできないよね」と大人な対応で退出。一度閉まったドアからもう一度顔を覗かせる粋な演出まで。 「行かないで」と心の中で叫んでしまうほど、切なくも幸せな時間だった。

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ワムデュスのお守りは水色の玉がついています。

名残惜しいが、2種類のVR体験が終了した。終了後は、強烈な満足感と寂しさのようなぐちゃぐちゃの感情が押し寄せてきた。イーウィヤに癒され、ワムデュスに泣かされる。どんな顔で立っていればいいのだろうか。

しかし、これでようやく理解できた。なぜ歴代の体験者たちが口を揃えて「ヤバイ」としか言えなくなるのかを。今回はイーウィヤとワムデュスだったが、これまでのキャラも同様に“ヤバかった”のだろう。

本記事では文章のみでの紹介となってしまったが、本コーナーは騎空士にとって大満足のコンテンツなのは間違いない。もし参加する機会があれば、迷わず体験してほしい。

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最後に、今回新たにグラパストークに追加された「ビカラ」ともご対面。パレード衣装に身を包んだ彼女と会話を楽しみ、記念撮影を行い、時にはあの「ネズ耳」を外してあげる(!?)という貴重な体験も。

第三者から見れば、何もない虚空にスマホを向けてニヤニヤしている怪しい人だったかもしれない。

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今回のメディアツアーでは、「グラブルフェス2025」の“新アトラクション”を中心に体験してきたが、それだけでもお腹いっぱいになるほどの充実感だった。

もちろん、これは全体のごく一部に過ぎない。会場にはメインステージでのイベントや六竜のアトラクション、膨大な展示に物販など、1日かけて回りきれるかどうかという大ボリュームの空間が広がっている。

今年の3月でリリースから11周年を迎え、ついに干支が1周する12年目も完走目前の『グラブル』。メインクエスト新章という新たな旅路も始まった。このフェスを通じて、長く愛される本作の熱量と、これからの未来への可能性を肌で感じることができた。これからも空の旅についていくぞ!

© Cygames, Inc.

ライター
気になったゲームは古今問わず遊ばずにはいられない性格。シリーズ物も大好き。 中学生の時に東方Projectに触れてからゲーム音楽へ目覚め、アトリエシリーズと出会い覚醒。普段聴く音楽が9割ゲーム関連となってしまった。 幅広いジャンルのゲームを遊びながら、まだ見ぬゲーム音楽との出会いを求めて日夜探求し続けている。
編集者
美少女ゲームとアニメが好きです。「課金額は食費以下」が人生の目標。 本サイトではおもにインタビュー記事や特集記事の編集を担当。
Twitter:@takepresident

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