DMMのゲームといえば、手軽&気楽!
インストール不要でブラウザで遊べるものが多く、システムもわかりやすいことが多く、少ない負担で続けやすい!
……というイメージなのだが、『STELLAR IDOL PROJECT』(ステラアイドルプロジェクト)は、ちょっと違う。
いや、それらのイメージは正しいのだが、加えて「とある要素」が明らかに強い。
「ストーリーとキャラクター描写の踏み込み」である。
たとえば、物語の中心となる「ミライリンク」というグループだけでも、「アイドルは夢のある職業だが、いまの時代、生活の余裕がなければそもそもめざすことすらままならない。けっきょく『持つ者』しかアイドルになれない」という問題が提起されたり、
かと思えば、「人に見られると興奮するから」という本能に忠実すぎる理由だけでアイドルになった狂人がメンバーにいたりする。
両方面に踏み込みすぎである。シリアスにもクレイジーにも踏み込みすぎである。
また、SNSマーケティングを前提としてアイドル活動を行う点や、登場アイドルの多くが個人配信経験者である点も非常にリアル。それらを活かしたエピソードも多い。
全体的に、キャラクター描写を含めたストーリーがとてもおもしろい。「DMMのブラウザゲーのわりにはおもしろい」というレベルではなく、「アイドル育成ゲームとしておもしろい」と言い切ってよいと思う。
そして、なかでも特筆したいのが、大手事務所に所属する人気アイドル、「Vivid」のふたり。
「理想のお姉さん」夜乃(よの)すずかと、「理想の王子様」沙良(さら)ユウリ。
セクシーで、かっこよくて、大人っぽくて、自分らしさがあって。記号的なまでに理想的な「お姉さん」「王子様」に見えるふたりだが……
じつは本当に「記号的な理想」だった。
彼女らは、なりたいアイドル像を持たぬまま、事務所の方針とファンの期待に応え続けていたらみるみる売れてしまい、理想のお姉さんと理想の王子様を「やるしかなくなった」だけなのだ。そこには大人っぽさも自分らしさもなにひとつない。ただ、周囲の「こうであってほしい」を完璧にやり続けているだけの、空虚な精神性。大人を演じる実力がたまたまあっただけの子ども。
ある意味、まさに「アイドル」だ。「偶像」の意味にふさわしい。
……えっ、怖い! どうしてそんな怖い話するの!?
手軽&気楽さがウリになることが多いDMMのブラウザゲームで、こんなに精神性を深く掘り下げることある!? しかも「できてしまう人の苦悩」という、わりと珍しいところをがっつり!
これはいったい……もっと深くプレイしてみるしかない!
※この記事は『STELLAR IDOL PROJECT』の魅力をもっと知ってもらいたいEXNOAさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
DMMの美少女ゲームと思って油断すると、容赦ない人間ドラマで殴られる
『STELLAR IDOL PROJECT』とは、DMM GAMESにて提供されているPC向けブラウザゲーム。Androidでもプレイ可能。
ジャンルは、「放置型アイドル育成RPG」。プレイヤーは新しく事務所を立ち上げたプロデューサーとなり、多くのアイドルを育てていく。
これだけ聞くと、一般的なアイドル育成ゲームなのだが、キャラの魅力を含めたストーリーの「踏み込み」が印象的かつ特徴的なタイトルとなっている。
本作のストーリーは、アイドルという職業、あるいは生き方について、「あっ、そこ踏み込んじゃうんだ」というところまで描かれることがしばしばある。
たとえば、物語の主軸となる3人組レーベルであるミライリンクの成り立ちからしてそう。
元気いっぱいのアイドルオタクである陽葵(ひまり)まゆと、人見知りのお嬢様である小春(こはる)セリーナは、海里(かいり)あずまをスカウトするが、「アイドルをやる余裕はない」と断られる。あずまは金銭的事情から、安定した収入を求めているらしい。
それだけならまあ、なくはない描写なのだが……
「きみらだって生活の心配がないからアイドルを目指せてるんじゃないの? 違う?」
す、鋭い……! っていうか、そこ言っちゃうんだ……!
アイドルは夢のある職業だが、予測不可能ないまの時代においては、生活に余裕がない人はめざすことすらできない……! 持たざる者は夢すら追えない……!
ただ、こうした世知辛い現実を描くだけではないのも、本作のおもしろいところ。
ミライリンクのメンバーである小春セリーナは、前述の通りお嬢様であり、そういう意味では「持つ者」なのだが、アイドルを志望した理由が……
人に見られると興奮するから! 多くの人に見られて興奮したいから!
あまりにも生粋の変態! 己の欲望に忠実という点では誰よりも純粋なアイドルかもしれない! これもまた現実!
「うーん。たしかに、持たざる者は夢を追うことすら難しいよな」という納得感もあるし、「それはそれとして、セリーナほどの変態だったら持たざる者だったとしてもどうにかして這い上がってアイドルになっていそうだな」という納得感もある。
このように、一歩踏み込んだストーリーやキャラクターを出せるのは、表現の自由度が比較的高いDMM GAMESならでは、という感じだ。セリーナに関しては一歩どころじゃなく踏み込んでいるが。アクセルを踏みすぎてブレーキがぶっ壊れているが。
お姉さんをやるしかなかったお姉さん、夜乃すずか
改めて、Vividの話をしよう。
Vividは、じつのところストーリー上「敵サイドのアイドル」である。業界大手の事務所「ヤミノカンパニー」を代表する2人組レーベルであり、主人公が立ち上げたルクスプロダクションの前に幾度となく立ちはだかる。
ちなみに、ヤミノカンパニーは主人公の元職場。退職してルクスプロダクションを立ち上げたのだ。それもあって、ヤミノカンパニーに目を付けられてしまっている。
そして、夜乃すずかはでかい。なにがとは言わないが、でかい。
でかすぎて、事務員の椎奈(しいな)あやこがでかさに驚いたみたいになっている。
ヤミノカンパニーの業界的圧力ではなく、すずかの物理的圧力に圧倒されている。
そんなすずかは、自他ともに認める「セクシーお姉さん」キャラ。
B95の恵まれた身体に、余裕を感じる甘い声。衣装はその魅力を存分に活かした露出度の高いものが多く、トークもファンを誘惑するようなお色気たっぷりの内容が多い。
筆者を含め、多くの人が思い描くであろう「こういうお姉さんがいてくれたらいいな……」を完璧に形にしたかのような理想のアイドルだ。やったぁ!
そして、なぜそんな理想的なアイドルが誕生したのかと言うと……
すずかは、これといってなりたいものがなく、それでいて「周囲の期待を理解する力」と「それに応えたい優しさ」と「実際に応えられてしまう才能」と「努力を努力と思わず続けられる姿勢」を持っていたので、みんなの理想を期待以上に形にし続けていたらそうなっただけ。じつはそこに自我なんかないのである。
えっ? どうして急にそんな怖い話するの? 「セクシーなお姉さんだ~! やった~!」で終わりでよくない? だいぶ背景がずっしりしてない? ずっしりしてるのはバストだけでよくない?
そして、ここでややこしいのは、「お姉さんキャラがウソなわけではない」ことだ。
完全なウソだったらいっそわかりやすいが、そうではない。快楽主義者で、お色気で人をからかうのが好きで、なんだかんだ優しいお姉さんなのは、彼女のもともとの気質なのだ。
つまり、すずかは「理想のお姉さん」を演じているのは間違いないが、0から1を作っているわけではない。1から2を作っている。そうすると周囲が3を期待するようになるので応えるために4をやり、5を期待されたら6をやり……とやっていたら、10まで来てしまったのだ。
完全なウソではないぶん、タチが悪い。どこまでが自分で、どこからが自分でないか、わからなくなっていく。
周りからも理解されない。なまじ「できる人」であるせいで、綻びは表に出ないからだ。ハタから見たら、なんの苦悩もなくありのままに生きているセクシーなお姉さんにしか見えない。
そんなすずかは、ストーリーを進めていくと、さまざまな面を見せてくれるようになる。
たとえば、テーマパークでの仕事の際には、ショーまでの時間をたっぷり使い、休憩も惜しんで遊びや食事を楽しむ、少女のような姿が見られる。
これもまた、すずかなのだ。お姉さんでもあるし、少女でもある。彼女は、たまたま「お姉さん」をやりきる適性と実力があっただけの、普通の人間なのだ。
決して単純化せず、人間を人間として描く、このキャラクター描写。すばらしい。あなたもぜひすずかと出会って、理解を深めていってほしい。
理解を深めていけば、
普通の人間として本心からバストを押し当ててくれるすずかの姿に、より深い悦びを感じられるぞ!
すずか! すずかすずか! ウオオオオオオオオオ!
王子様をやるしかなかった王子様、沙良ユウリ
夜乃すずかが「お姉さんをやるしかなかったお姉さん」なら、沙良ユウリは「王子様をやるしかなかった王子様」である。
よく似ているが、ユウリは自分自身が「王子様」適性が高いことと、逆に「王子様」以外の適性が低いことを強く自覚しており、ゆえにすずかより割り切りが早い場面や悩まない場面が多く見られる。自己客観視能力が高い。
どれくらい自己客観視能力が高いかというと、
「この整った顔を見ればわかるだろう? 私はモテモテなんだ。」と堂々とキメ顔ができるくらい。
普通だったらナルシスト扱いされてしまうが、ユウリに関してはむしろ謙遜するほうが嫌味に感じられるレベルの顔立ちなので、これこそがもっとも潔くて好感度も高い振る舞いである。
さらに、ユウリは主人公との初対面で、なぜか「私と結婚しない?」と言い出す。ジョークにしか聞こえないが、なんと養ってくれるという前提ならばある程度本気らしい。
なぜこんなことを言い出すのかと言うと……
「自慢じゃないが、私は生活力が終わっているんだ。汗水たらして働くのはまったく性に合わない。」
生活力が終わっているので独りでは生きていけず、顔のよさに免じて誰かに飼ってもらいたいらしい。
ダメ人間すぎる! いくら顔がよくてもドヤ顔で言える限界を超えた発言だろ!
とはいえ、ユウリは誰彼かまわず声をかけているわけではない。ちゃんと主人公の身なりや振る舞いを見て、「ある程度金を持っていそうだな」と冷静に判断したうえで声をかけてきたらしい。よけいダメ人間じゃん。ダメ人間特有の人を見る目が養われてるじゃん。
ユウリは「人たらし」的な側面があり、寝床に困るとユウリの魅力に取りつかれた女性の家を転々としているようだ。
自分の家があるだろうとツッコまれると、「……独りの家は寂しいじゃないか。」とささやくように開き直る。その思わせぶりな発言で何人の女性をたぶらかしてきたのだろうか。
しかし、そんなユウリは、いや、そんなユウリだからこそ、アイドルとしての実力は本物。
自己客観視能力が高く、周囲から期待される自分を完璧に理解していて、それをやりきるだけの才能、そして努力を努力と思わず続けられる姿勢がある。このあたりはすずかと同じだ。
ユウリ自身は「生活力が終わっているので養われたい」と公言している通り、「とりあえず楽しくその日暮らしができればそれでいい」というタイプなので、これといってなりたいアイドル像がない。細かい理由は違えど、ここもすずかと似ている。
そんなユウリの人間性と成長が描かれるのが、「私の演じる王子様」というイベント。
Vividファンクラブ会員5万人突破を記念して感謝祭ライブを開くことになったが、ユウリは企画案を出さない。「みんなに委ねる」「私はそれを完璧に形にしてみせる」としか言わない。
その理由は、「出さない」のではなく「出せない」から。なりたいものがなく実力だけがあったユウリは、デビュー時から一貫して「みんなが期待する王子様を期待以上にやる」に専念してきたので、自分自身の「やりたい」について考えたことがなかったのだ。自分が下手に意見を出すよりも、みんなの期待に応える形のほうが最終的なクオリティが高くなることもわかっているので、なおさら言わない。
しかし、主人公の助言と、事務所の仲間たちの後押しにより、ユウリは初めて自分の「やりたい」を言い、それを形にする。
そのステージでやったのは、趣向は多少違えど「王子様」ではあったので、もしかしたらハタから見れば、なにも変わっていなかったかもしれない。
しかし、たとえ同じように見えても、「やるしかなかった王子様」と、「やりたくてやった王子様」には、天と地ほどの違いがある。ユウリの心の輝きは明らかに変わった。
思えば、仕事でも趣味でも、すべてそうだ。たとえ同じことでも、自分で決めたことかどうかで、人生の充実度は格段に変わる。
人生を……人生を学ばされている……DMM GAMESで人生観が養われる日が来るとは思わなかった……!
それはそれとして、こういうこともあります
それはそれとして、本作ではこういうこともあります!
大きな胸が重力に引かれる日もあります! 深い心理描写で心を揺さぶられた次の日には、大きな胸がたゆんと揺れてまいります!
こういうこともあります!
悪魔の格好で「味わってみるかい? 私の魅力に溺れてしまうかもしれないけれどね」と悪魔のささやきをされる日もあります! 溺れます!
ウオオオオオオオオオオオオ!
ありがとうVivid! ありがとう『STELLAR IDOL PROJECT』! アッ、アッ、アアアアア!!
さっきまであんなに心理描写について深く語っていたのに、身体描写の話になったとたんに激浅になってしまった。でもそのぶんすずかの谷間が深いからいいか。いいのか?
『STELLAR IDOL PROJECT』の象徴かもしれないVivid
個人的所感を多分に含むが、『STELLAR IDOL PROJECT』は、全体的に「人を人として描く」ことを徹底しているように思う。
記号化せず、単純化せず、一面的にも二面的にも見ず。「○○のように見えてじつは××な人」という描き方ではなく、「○○も××も△△も□□もぜんぶその人で、明確な区切りなんかなくて、グラデーションのようにあいまいだったり、ミルフィーユのように複層的だったりする」という描き方をしている。
しかもそれが、DMM GAMESという比較的自由度の高いプラットフォームのおかげもあってか、かなり深いところや触れづらいところまで踏み込んで描かれている。
本記事の章立てで、「お姉さんをやるしかなかったお姉さん、夜乃すずか」「王子様をやるしかなかった王子様、沙良ユウリ」と書いたが、本当はそれすらも適切でない。間違いではないが、それだけではないからだ。本来、人間をひとことでくくることなんかできない。
総じて、掛け値なしに、『STELLAR IDOL PROJECT』はかなりおもしろい。
数あるアイドル育成ゲームの中でも、いや、なんならアイドル育成ゲームに限らなくても、ここまでのキャラクター描写が楽しめる作品は珍しいだろう。
「放置型アイドル育成RPG」を謡っているように、育成に手間がかからないシステムなので、いわゆる「サブゲー」のような位置づけで、平日はログインだけしてオートレッスンの報酬を回収し、週末にストーリーを読む、というような遊び方をしやすいのもよい。
そして、じつはVividはメインストーリー途中でヤミノカンパニーからルクスプロダクションに移籍する。つまり、仲間になるのだ。当然ながらガチャでも入手できるので、育成して大活躍させよう!
筆者はここまで語ってきた通り、すずかとユウリの人間性が好きなので、プロデュースにおいても彼女たちの精神的側面に注目して……
ああっ! どうしても身体的側面に目がいってしまう!
……ちなみに、ストーリーでアイドルの心理描写を深く描き、そのぶん(?)谷間も深く描く『STELLAR IDOL PROJECT』だが、じつのところ楽曲もいい。
そして今回、Vividのふたりが歌うアーティストコラボ曲第1弾「Vividism」のティザー映像が公開された。
しかも、作詞・作曲・編曲を手がけるのは、数々の名曲を生み出してきたヒゲドライバーさん。攻撃的かつスタイリッシュなメロディラインがキレキレの1曲。王者の風格すら漂うナンバーとなっている。
現在(記事掲載時)はティザー映像のみが公開中だが、2月26日18時には『STELLAR IDOL PROJECT』公式YouTubeチャンネルでMVが公開される。加えて、ゲーム内でもフルバージョンが実装されるとのこと。
ヒゲドライバー! Vivid! 神曲! 谷間! 2月26日! 今から存分に楽しみにしててほしい。
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