任天堂はニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン(以下、ミニファミコン ジャンプバージョン)を2018年7月7日に発売すると発表した。価格は7980円(税別)。
ミニファミコン ジャンプバージョンは、ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータに、『週刊少年ジャンプ』に関連しているファミコンタイトルが20本収録されたもの。
[任天堂HP]「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン」公式サイトを公開しました。2018年7月7日発売です。https://t.co/a03E2nVInH pic.twitter.com/rwi0F5MXp0
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) May 14, 2018
収録タイトルのほか、本体も特別仕様。金色に塗装され、パッケージは『週刊少年ジャンプ』を模したデザインとなっている。
なお、本体の色・収録タイトル以外の基本的な機能・仕様はニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータと共通している。
ミニファミコン ジャンプバージョン収録タイトルは以下のとおり。
・『暗黒神話 ヤマトタケル伝説』
・『キャプテン翼』
・『キャプテン翼II スーパーストライカー』
・『キン肉マン マッスルタッグマッチ』
・『キン肉マン キン肉星王位争奪戦』
・『魁!!男塾 疾風一号生』
・『聖闘士星矢 黄金伝説』
・『聖闘士星矢 黄金伝説 完結編』
・『赤龍王』
・『天地を喰らう』
・『ドラゴンクエスト』
・『ドラゴンボール 神龍の謎』
・『ドラゴンボール3 悟空伝』
・『ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人』
・『ファミコンジャンプ 英雄列伝』
・『ファミコンジャンプII 最強の7人』
・『北斗の拳』
・『北斗の拳3 新世紀創造 凄拳列伝』
・『まじかる☆タルるートくん FANTASTIC WORLD!!』
・『ろくでなしBLUES』
収録タイトルに関しては、任天堂トピックスで『Vジャンプ』編集者のサイトーブイ氏による紹介記事が公開されている。
第1回は『キン肉マン キン肉星王位争奪戦』と『天地を喰らう』をピックアップ。紹介記事は今後も続けて掲載されるようなので、チェックしておきたい。
話題沸騰で早くも予約完売。収録作品のレビューや未収録作品を渇望する声も
ミニファミコン ジャンプバージョンは各所で話題になっており、ヨドバシカメラ、ビックカメラでは、すでにオンライン予約が完売するほどの勢いを見せている。
中には早くも収録作品のレビューを公開した人も。評価の高いタイトルは『天地を喰らう』、『キャプテン翼II スーパーストライカー』など。
★購入時の参考に!★
— レトロゲームレイダー/ジョーンズ(ゲームブログ管理人) (@game_raiders) May 13, 2018
ファミコンミニの週刊少年ジャンプverに収録される20タイトルを画像付きでレビューしてみたよ。ぶっちゃけ、本当にどうしようもないゲームから、もっと評価されるべき作品までさまざま。購入判断の参考にどうぞ!https://t.co/uGEiTPVVDN#レトロゲーム #ファミコンミニ pic.twitter.com/w20sFUaTY2
もし『週刊少年ジャンプ』ではなく、『コロコロコミック』や『週刊少年サンデー』、『週刊少年マガジン』に関するファミコンタイトルが収録されたら?
ジャンプ版ミニファミコンが出ると聞いて「ならコロコロコミックでも行けるんじゃね?」と収録タイトルを妄想してみたら、余裕で埋まった上、普通に欲しいラインナップになった。 pic.twitter.com/QFIpVO7dtM
— 冨島 宏樹 (@Tomishima_h) May 10, 2018
投稿されたラインナップを見ると、漫画原作のファミコンタイトルの多さに驚かされる。漫画とゲームの親和性は、この時代から形成されてきたのかもしれない。
ファミコンミニ サンデー vs マガジンも出そう。
— ゲーム探偵団 (@game_tanteidan) May 14, 2018
タッチ
うる星やつら
おそ松くん
平成天才バカボン
六三四の剣
仮面の忍者赤影
うしおととら
プロゴルファー猿
パーマン1&2
ゲゲゲの鬼太郎1&2
悪魔くん
デビルマン
三つ目がとおる
名門!第三野球部
名門!多古西応援団
釣りキチ三平
バツ&テリー
惜しくも収録タイトルから漏れてしまったゲームへの嘆きの声も。
Twitterを見る限り、『闘将!!拉麵男 炸裂超人一〇二芸』や『燃える!お兄さん』の人気が高いようだ。
ちなみに、『闘将!!拉麵男 炸裂超人一〇二芸』は原作漫画が連載されていたのが『週刊少年ジャンプ』ではなく『フレッシュジャンプ』だったため、収録されなかったと考えられる。
どうしてミニファミコンのジャンプver には『闘将!!拉麺男』と『燃える!お兄さん』収録されへんの……? pic.twitter.com/v1yrckuCuB
— 鯨武 長之介@ 9/5発売【ゲームギア大全】 (@chou_nosuke) May 12, 2018
闘将!!拉麺男
— オロチ(Famicom Archivist) (@oroti_famicom) May 13, 2018
「なぜ我々は呼ばれなかったんだ?」
燃える!お兄さん
「先輩は別誌の連載だったからですよね
僕なんて本誌で連載してたのに……」
幽☆遊☆白書
「俺なんかファミコン版の存在自体、
忘れられてるぜ?」
#ファミコンジャンプ落選組 pic.twitter.com/X63lgsIuaM
なお、『週刊少年ジャンプ』連載作品が原作のファミコンゲームで、ミニファミコン ジャンプバージョンに未収録のタイトルは以下のとおり(電ファミ編集部調べ)。
ナンバリング作品の一部や、ファミコン末期に発売された周辺機器「データック」専用ゲームは選考から外れたと予想される。
・『ドラゴンボール 大魔王復活』
・『ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!』
・『ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間』
・『ドラゴンボールZ 激闘天下一武道会』(データック専用)
・『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』
・『天地を喰らうII 諸葛孔明伝』
・『北斗の拳2 世紀末救世主伝説』
・『北斗の拳4 七星覇拳伝 北斗神拳の彼方へ』
・『燃える!お兄さん』
・『まじかる☆タルるートくん2 まほうだいぼうけん』
・『幽☆遊☆白書 爆闘暗黒武術会』(データック専用)
また、「ジャンプ放送局」の構成を担当していたさくまあきら氏の手がけた『桃太郎伝説』、『桃太郎電鉄』、『SUPER桃太郎電鉄』、『桃太郎伝説外伝』、「ファミコン神拳」の“ミヤ王”でおなじみの宮岡寛氏による『メタルマックス』など、『週刊少年ジャンプ』に関係の深いタイトルの一部も未収録となっている。
「ジャンプ放送局」や「ファミコン神拳」について詳しくは、電ファミが過去に行った鳥嶋和彦氏へのインタビューを参照されたい。
【全文公開】伝説の漫画編集者マシリトはゲーム業界でも偉人だった! 鳥嶋和彦が語る「DQ」「FF」「クロノ・トリガー」誕生秘話
ちなみに、ミニファミコン ジャンプバージョンにも収録されている『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(1985年11月8日発売)は、ファミコンゲームで初めて漫画が原作となったタイトルとして知られている。
同作品はバンダイ(当時)が初めて発売したファミコン用ソフトであり、ミリオンセラーを達成した記録的なゲームでもある。
ミニファミコン ジャンプバージョンで、あなたも漫画とゲームの幸福な出会いを追体験してみてはいかがだろうか。
文/実存