2018年7月5日、ValveがSteamの2018年上半期ランキングを公開した。ランキングは「売り上げ上位」、「人気の新作」、「売り上げトップのVRゲーム」、「最多同時接続プレイヤー」の4つのカテゴリーに分かれている。
「売り上げ上位」、「売り上げトップのVRゲーム」は「プラチナ」、「ゴールド」、「シルバー」、「ブロンズ」の順にランク分けされている。
「人気の新作」では2018年1月から6月までの月ごとに、「最多同時接続プレイヤー」では同時接続プレイヤー数が「100,000 人以上」、「50,000 人以上」、「25,000 人以上」、「15,000 人以上」の順番で掲載されている。
なお、いずれのランキングも具体的な数値は公表されていない。
膨大な数のゲームがランクインしているため、残念ながらひとつひとつのタイトルを紹介することはできない。
したがって本稿では、各ランキングのプラチナ・ゴールド・シルバーのリストを掲載するとともに、ランクインしたゲームをいくつかピックアップし、過去に電ファミが取り上げた記事を添えて紹介していこう。
※最多同時接続プレイヤーについては、100,000、50,000、25,000のグループを掲載。
※月ごとの「人気の新作」ランキングを除く。
文/実存
各ランキング トップグループの一覧(タイトル名順)
【売り上げ上位・プラチナ】
・Counter-Strike: Global Offensive
・Dota 2
・Far Cry 5
・Grand Theft Auto V
・Jurassic World Evolution
・Kingdom Come: Deliverance
・PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
・Rocket League
・Sid Meier’s Civilization VI
・Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
・Warframe
・Warhammer: Vermintide 2
【売り上げ上位・ゴールド】
・ARK: Survival Evolved
・Assassin’s Creed Origins
・Divinity: Original Sin 2
・The Elder Scrolls Online
・FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION
・Path of Exile
・Stellaris
・Subnautica
・Total War: WARHAMMER II
・The Witcher 3: Wild Hunt
【売り上げ上位・シルバー】
・Arma 3
・Cities: Skylines
・DARK SOULS III
・Dead by Daylight
・Dying Light
・Euro Truck Simulator 2
・Fallout 4
・The Forest
・Frostpunk
・Human: Fall Flat
・NieR:Automata
・Raft
・Slay the Spire
・Team Fortress 2
・Tom Clancy’s Ghost Recon Wildlands
【売り上げトップのVRゲーム・プラチナ】
・Arizona Sunshine
・Beat Saber
・Budget Cuts
・The Elder Scrolls V: Skyrim VR
・Fallout 4 VR
・GORN
・Hot Dogs, Horseshoes & Hand Grenades
・Job Simulator
・Onward
・OrbusVR
・Pavlov VR
・SUPERHOT VR
【売り上げトップのVRゲーム・ゴールド】
・Audioshield
・I Expect You To Die
・Raw Data
・Rick and Morty: Virtual Rick-ality
・Sairento VR
・Serious Sam VR: The Last Hope
・Space Pirate Trainer
・Sprint Vector
・STAND OUT : VR Battle Royale
・The Talos Principle VR
・Tilt Brush
・Virtual Desktop
【売り上げトップのVRゲーム・シルバー】
・BOXVR
・Dead Effect 2 VR
・DOOM VFR
・Duck Season
・Fruit Ninja VR
・The Gallery – EP1: Call of the Starseed & EP2: Heart of the Emberstone
・In Death
・Knockout League – Arcade VR Boxing
・L.A. Noire: The VR Case Files
・The Mage’s Tale
・Moss
・OVRdrop
・Richie’s Plank Experience
・Star Trek: Bridge Crew
・VTOL VR
【同時接続プレイヤー数・100,000 人以上】
・Counter-Strike: Global Offensive
・Dota 2
・Grand Theft Auto V
・PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
・Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
・Warframe
【同時接続プレイヤー数・50,000 人以上】
・ARK: Survival Evolved
・The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition
・Far Cry 5
・Football Manager 2018
・Garry’s Mod
・Kingdom Come: Deliverance
・Path of Exile
・PAYDAY 2
・Rocket League
・Rust
・Sid Meier’s Civilization V
・Sid Meier’s Civilization VI
・Stardew Valley
・Stellaris
・Subnautica
・Team Fortress 2
・Warhammer: Vermintide 2
【同時接続プレイヤー数 25,000 人以上】
・Arma 3
・BATTLETECH
・Conan Exiles
・Counter-Strike
・Dead by Daylight
・Divinity: Original Sin 2
・Don’t Starve Together
・The Elder Scrolls® Online
・Euro Truck Simulator 2
・Europa Universalis IV
・Fallout 4
・FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION
・Frostpunk
・The Forest
・Hearts of Iron IV
・Human: Fall Flat
・Left 4 Dead 2
・NBA 2K18
・Paladins
・Slay the Spire
・Terraria
・Tom Clancy’s Ghost Recon Wildlands
・Total War: WARHAMMER II
・Unturned
・The Witcher 3: Wild Hunt
電ファミが取り上げたゲームをピックアップ!
『Celeste』
Matt Make Games開発による『Celeste』は、「人気の新作」1月にランクイン。
レビュー集積サイト『Metacrtic』では、4月に発売された『God of War』に塗り替えられるまで、平均レビュースコア1位を占めていたインディーゲームである。
2018年もっとも高い評価を受けているインディーゲーム『Celeste』は何がすごいのか? Nintendo Switch版の発売を機にその理由を探る
システムはオーソドックスな2Dアクションゲームだが、高い完成度や世界観で人気を博している。電ファミでは、各国のゲームメディアのレビューと実際にプレイしたインプレッションを交えて、高評価の理由を分析した。
『Into the Breach』
「人気の新作」2月にランクイン。傑作と名高いストラテジーゲーム『FTL: Faster Than Light』(2012年)を開発したSubset Gamesが、満を持してリリースした新作だ。
“中毒性の魔術師”はいかにして「あと1回」のストラテジーゲームを作るのか?『FTL』、『Into the Breach』で高評価を得たSubset Gamesに聞く「足すのではなく引く開発」の極意
電ファミではSubset Gamesクリエイター・Justin Ma氏にインタビューを実施。好きなゲームジャンルに始まり、『FTL』から『Into The Breach』制作に至る経緯、中毒性を呼び起こすゲームデザインの思想までを尋ねた。
『Eco』
Strange Loop Games開発のサンドボックス型シミュレーションゲーム『Eco』は、「人気の新作」2月、「売り上げ上位」ブロンズにランクイン。
一見『マインクラフト』風だが、30日後に落ちてくる隕石に対処するために文明を発展させねばならない。しかし文明の発達には自然環境の破壊という代償が伴う。このバランス取りがゲームの軸となる。
『マインクラフト』風システムに「環境破壊」の要素をプラス。隕石墜落までに文明を発展させ世界を救う環境シミュレーション『ECO』を紹介
また、完全にマルチプレイヤー・オンラインを前提としているゲームであることも特徴だ。「経済」や「法」、「政治」の概念もシステムに組み込まれているため、リアルな文明の発展を楽しむこともできるだろう。
『FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION』
「人気の新作」3月、「売り上げ上位」ゴールド、「最多同時接続プレイヤー」25,000 人以上にランクイン。
『FF』シリーズ初のMOD対応、『Half-Life』とのコラボアイテムがついてくる早期購入特典が話題になった。
PC版『ファイナルファンタジーXV』が発売開始。シリーズ初のMod公式対応、Steam Workshopも開設
プレイヤーによって開発されたMODの中では、私服のグラフィックを高解像度にする「Outfit Retextures」、旅の足となるクルマ、「レガリア」に乗車中のBGMを変更する「Radio Tuner」などが人気のようだ。
『DARK SOULS: REMASTERED』
フロム・ソフトウェアより2011年に発売されたアクションRPG『DARK SOULS』のリマスター作品は「人気の新作」5月、「売り上げ上位」ブロンズ、「最多同時接続プレイヤー」15,000 人以上にランクイン。
同シリーズの『DARK SOULS III』は「売り上げ上位」シルバーにもランクインしており、コンソールのみならずSteamでも人気のシリーズとなっている。
ラスボスを一撃で討伐! 『ダークソウル リマスタード』で華麗な「致命の一撃」を放つ動画が話題に
先日、電ファミでは『DARK SOULS: REMASTERED』のラスボスを、海外のプレイヤー「パリィ」の一撃で葬る動画を紹介した。
国内ではすでに前例があったものの、動画はすでに9万近く再生されており、海外プレイヤーたちの耳目を集めているようだ。
『Civilization』シリーズ
文明を発展させ世界の覇権を取り合う名作ストラテジーゲームの『Civilization』シリーズでは、『V』が「売り上げ上位」ブロンズ、「最多同時接続プレイヤー」50,000 人以上、シリーズ最新作の『VI』が「売り上げ上位」プラチナにランクイン。
最新作の『VI』の発売は2016年、『V』にいたっては2011年の発売にもかかわらず、2018年のランキングに載るのだから息の長さに驚く。
世界新記録の秘訣は世界遺産とパンとストライキ? 『Civilization IV』で紀元前に宇宙へ旅立つ偉業が達成される
電ファミでは『V』も『VI』もこれまで取り上げていないが、前前作となる『IV』にて「難易度天帝で紀元前に宇宙勝利」を達成したという凄腕プレイヤーの戦略を紹介した。
ちなみに、『IV』の発売は2005年。それだけ長く遊ばれるゲームだからこそ、長く売れ続けるゲームでもあるということだろう。