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『バトルフィールドV』や『Anthem』も定額で遊べる「Origin Access Premier」が日本でサービス開始。新作もプレイ可能な定額ゲームサービスが徐々に広がる

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 7月31日、Electronic Arts(以下、EA)の「Origin Access Premier」がサービスを開始した。月、あるいは年に一定の金額を払うことで、今後発売される『バトルフィールドV』や『Anthem』といった新作ゲームが遊び放題になるなどの特典が提供される。

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(画像はElectronic Arts | Originから)

 これまで過去作が無料でプレイできるなどのサービスを提供してきた従来の「Origin Access」は、「Origin Access Basic」として以前とほぼ同様のサービスが提供される。価格はPremierが月額1644円、年額10644円、Basicが月額518円、年額3002円。
 支払いはクレジットカードとPayPalに対応。なお、北米での価格は月15ドル、年100ドルと、国内と海外で価格はほぼ変わらない。PremierはBasicの3倍以上の価格となっているが、やはり最大の魅力はEAの新作タイトルもプレイできる点だ。

 現時点で今後すべてのEAタイトルが遊び放題となるかまでは言及されていないが、すでに『バトルフィールドV』『Anthem』を含む以下の4作がプレイ可能となることが明らかにされている。

■「Origin Access Premier」でプレイ可能な今後発売予定のタイトル
『Electronic Arts Sports Madden NFL 19 Hall of Fame Edition』(2018年8月10日発売)
『Electronic Arts Sports FIFA 19 Ultimate Edition』(2018年9月28日)
『Battlefield V Deluxe Edition』(2018年10月19日)
『Anthem Legion of Dawn Edition』(2019年2月22日)

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(画像はElectronic Arts | Originから)

 ほかにもBasicとPremierにおけるサービス内容の大きな違いは、PremierならElectronic Artsの新作ゲームを発売日の5日前から無制限に遊べる点にもある。
 Basicでも新作をトライアルとしてプレイすることはできるが、こちらはプレイできる時間が10時間までとの制限が設けられており、もちろんトライアル期間が終了すれば購入しない限り継続してプレイすることはできない。

 なお、逆にBasic、Premier共通の特典としては、Originの販売タイトルが全て10%割引になるほか、加入している限りいつでもプレイできるゲームコレクション「The Valut」へのアクセス権がある。
 ただし「The Valut」については、BasicとPremierで登録本数が若干違い、『A Way Out』『Unravel Two』『Fe』といった人気の準新作は、Premierでしか遊ぶことができないタイトルとなっている。

 また、BasicとPremierどちらでも遊べるタイトルであっても、内容が違うことがある。たとえば『シムズ4』は、Basicではデジタルデラックス・エディションがプレイできるが、Premierならデジタルデラックス・エディションにくわえて、追加コンテンツの「Dine Out」と「Kids Room Stuff」も提供される。
 この違いがエクストラコンテンツの有無であり、“MTX特典”という聞き慣れない言葉は“マイクロトランザクション特典”という意味である。

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(画像はElectronic Arts | Originから)

 「Origin Access Premier」は、少なくとも現時点で今後発売されるEAタイトル全てを遊ぶことができる、先進的なサブスクリプションサービスとなっている。
 無料のゲームを限定的に提供しているサブスクリプションサービスであれば、PlayStation PlusXbox Live Gold、そして今後サービスが開始されるNintendo Switch Onlineでも行われている。あるいはPlayStation Nowのような、過去作をまとめてプレイ可能にする定額サービスも存在する。

 しかし「Origin Access Premier」は、これらのサービスと比べれば年額で2倍以上の価格となっているものの、ゲームコレクションに登録されたゲームを、新作を含めいつ加入したとしても全てが遊べるようになっている。
 まるで自社の制作コンテンツも提供しているNetflixバンダイチャンネルのような動画サブスクリプションサービスに近い内容といえるだろう。

 こういった動きはEAのみにあらず、Microsoftは『Forza Horizon 4』『Gears 5』などをプレイできる同様のサービス「Xbox Game Pass」を昨年から海外で展開している。
 これらはたとえば年間で加入しなくても、やりたいゲームが登録されたときに1ヵ月だけ登録して遊ぶような使い方もできる。今後ゲーム業界に定着していくかは未知数だが、プレイヤーがゲームをプレイする方法を広げてくれるサービスになりそうだ。

文/古嶋 誉幸
編集/ishigenn

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一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
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ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
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