米カプコンの公式ブログCapom-Unityにて、初代『鬼武者』(『Onimusha: Warlords』)が現行世代機向けにリリースされることが北米と欧州で発表された。対象プラットフォームはPC(Steam)およびPS4、Xbox One、Nintendo Switch。発売は2019年1月15日を予定。
基本的なゲーム内容はオリジナル版とまったく同じだが、カプコンは公式サイトにて同作を“リメイク”(this remake)とも表現している。
2001年にリリースされた初代『鬼武者』は、当時大きな成功を収めていた『バイオハザード』のゲームエンジンを使って開発が進められた3Dアクションゲーム。
PlayStation 2のキラータイトルとして発売され、爽快感のあるアクション性や美麗な和の3Dビジュアルが高く評価された。また、俳優の金城武氏を主人公の声優およびキャラクターモデルとして起用したことでも話題となっている。
その後シリーズは2002年に『鬼武者2』、2004年に『鬼武者3』が発売され、さらに2006年には『新 鬼武者 Dawn of Dreams』がリリース。シリーズ累計出荷本数は800万本を突破し、日本だけでなく北米や欧州でもいまだ続編を求める声が挙がるなど、根強い人気がある。
注目したいのは、カプコンが同作をリメイクとも表現しているように、今回リリースされる初代『鬼武者』が単純な移植やHDリマスター作品ではないという点だ。
たとえば金城武氏はゲストクリエイターとしてプロジェクトに参加しており、氏の日本語ボイスは再録、またサウンドトラックも新規にあらためて収録されているという。
またビジュアル方面では、キャラクターや背景、カットシーンはHD水準にアップグレードされており、ゲーム中はいつでも画面比を4:3か16:9に変更可能。
さらにワイドスクリーンでプレイする際に、背景がプレイヤーの移動に合わせてスクロールするという機能がわざわざ加えられている。これによって16:9になっても、画面内にエリア全てが映し出されてしまうのを防ぐ効果があるという。
この他にもオリジナルの『バイオハザード』的ないわゆるラジコン操作に加え、現代的なアナログスティックでの移動方法も追加。また今作で初めて『鬼武者』をプレイするプレイヤー向けにイージーモードも追加されている。
近年は全世界で1000万本出荷を達成した『モンスターハンター:ワールド』の成功が目覚ましいカプコンだが、『バイオハザード2』のリメイクである『バイオハザード RE:2』の開発も進めるなど、過去作のIPのリメイクやリマスターも推進している。
今後もさらにカプコンの過去の名作が現行機やPCでもプレイできるようになっていけば、ゲーマーとしては嬉しい限りだ。
文/ishigenn