マイクロソフト・Xbox部門のトップであるサラ・ボンド氏は10月22日、テック系メディアMashableとのインタビューに応じ、ゲーム業界における「独占タイトル」についての見解を述べた。
同氏は、「特定のプラットフォームでのみゲームを提供する」という独占的な考え方は時代遅れになりつつあると指摘。プレイヤーがデバイスやストアに縛られず、どこでも誰とでも遊べる環境を求めている現状が、Xboxのクロスプラットフォーム戦略の背景にあるとした。
インタビューは、新しい携帯型ゲーミングデバイス「ROG Xbox Ally X」の発表に関連して行われた。Xboxの全体戦略の一環として、大型の独占タイトルがどのような位置づけになるかを問われた際、ボンド氏はこの見解を語った。
ボンド氏は、「プレイヤーの意識は、すでに(独占という考え方から)大きく進化していると見ています」と述べた。続けて、『コール オブ デューティー』『マインクラフト』『フォートナイト』『Roblox』といったタイトルを例に挙げ、「世界で最も遊ばれているゲームは、すべて(プラットフォームを問わず)どこでもプレイできます」と語り、これが現在のゲームコミュニティを牽引していると分析した。
さらにボンド氏は、「ゲームを一つのストアや一つのデバイスに縛り付けるという考え方は、ほとんどの人にとって時代遅れです」と強調。プレイヤーは友人が使用するデバイスに関係なく一緒に遊びたいと望んでおり、Xboxは新しい携帯型デバイス、クラウド、PC、コンソールを通じて、こうした体験をサポートすることに注力していると述べた。
なお、マイクロソフトは2024年2月に独占タイトルの一部を他プラットフォームに提供することを発表。2025年6月には、単一のストアやデバイスに縛られない次世代Xboxコンソールを、AMDと共同開発していることを発表している。