『Rainbow Six Siege』のサブレディットに、「Thought I’d give the roof a repaint.(私は屋根を塗り替えようと思った)」という文章とともに1枚のスクリーンショットが投稿された。真っ赤な屋根の上にぽつんと座る人質のスクリーンショットだ。
このマップはゲーム内では「民家」と呼ばれている。E3 2014で初めて公開された本作のゲームプレイトレイラーで使われた、本作における象徴的なマップでもある。
スクリーンショット右側の壁を見ても分かるように、これは人質の血糊を使って塗られたものだ。この画像が投稿されたスレッドは大盛り上がり。本作の登場キャラクターのひとりである狙撃手グラズの紹介ムービーの「You know what an artist and a sniper have in common?」(芸術家とスナイパーの共通点はなんだと思う?)というセリフが投稿されたり、「You Monster -100000000」(人質を2回以上負傷させた場合にYou Monsuterという言葉とともにスコアが-100される)と投稿されたりしている。
また、「ボブ・ロスも誇りに思うだろう」という書き込みに対して、作者のAlbionBoi氏はジャクソン・ポロックの名前を出している。ポロック氏は後にアクションペインティングと呼ばれる表現方法の先駆者として知られている。
人質を銃で撃ち、その血液でキャンバスを染めるという方法は、アクションペインティングと呼べるのかもしれない。
作者はどうやって屋根の塗替えをしたのかは明らかにしていないが、テロリストハントの人質救出ミッションを利用しているようだ。マップ内のテロリストを排除してから人質を屋根に連れて行く。テロリストハントには時間制限はなく、マップ内で弾薬を補給できるので時間をかければ誰にでもできるのだろうとはいえ、人質を撃ち、少しずつ移動させ、倒れたら助け起こし、稀に襲ってくるテロリストを倒し、弾が切れたら取りに行くという行為の繰り返しは辛い作業となる。
芸術の秋でハロウィーンも間近に迫っている。あなたも『Rainbow Six Siege』でこの猟奇的な芸術に挑戦してみてはいかがだろうか。
文/古嶋誉幸