Giants Softwareは『Farming Simulator 19』の公式eスポーツリーグ「Farming Simulator League」(以下、FSL)の設立を発表した。賞金総額は25万ユーロ(約3100万円)。
トーナメントはヨーロッパの10の地域で行われ、シーズンの最後は各トーナメントの優勝者が総額10万ユーロ(約1200万円)の賞金と「Farming Simulator Champion」の栄誉を目指して戦う。FSLの試合形式やルールはまだ発表されていない。3対3のチーム戦で実際の農業のフィールドワークを基にした楽しさとやりがいのあるものになる、ということだけが発表されている。
『Farming Simulator』シリーズのeスポーツリーグは、GIGABYTEのスポンサーのもと2017年にスタートした。2018年にはさらに拡大され、スイス、ドイツ、ポーランドの3カ国で大会が開かれている。10月にスイスで行われた「The Farming Simulator Championship」は、賞金総額3000ユーロ(約370万円)の大会となった。スイスの大会では、最大8分間の間に干し草を押し固めたベールを20個作り、フィールド中央のローダーにより早く積み上げたチームが優勝というルールが採用された。
過去の大会はゲームフェスを利用したワンデイトーナメントだったが、FSLは地区トーナメントとファイナルリーグが用意された、より本格的なeSportsトーナメントとなる。ロジクールG、インテル、そしてニトラドの3社がスポンサーとして協力することが発表されている。
Giants Softwareはこれまでも『Red Dead Redemption 2』の発売に合わせ、かなり雰囲気を寄せたトレイラー「Red Farm Redemption」を発表したり、『Farming Simulator 19』の限定版のためにコモドール64用ゲーム「Farming Simulator C64」を製作するなど、農業シムの可能性を模索し続けてきた。
農業シムの新たな可能性を追求するeSportsリーグは、一体どのようなドラマを生み出すのだろうか。続報が楽しみだ。
ライター/古嶋誉幸