スパイク・チュンソフトと『Ever17』の打越鋼太郎氏、まさかのバーチャルアイドル発表。「あせとん」こと『A-set』誕生

 スパイク・チュンソフトを退社し、現在はTookyo Gamesに所属する打越鋼太郎氏だが、ふたたびスパイク・チュンソフトとタッグを組み、新しいプロジェクトが動き出すことが決まった。

 その新プロジェクトとは、まさかのバーチャルアイドル。18歳の女子高生で「あせとん」こと「A-set」と名乗っている。なお、本名は「左岸イリス」であることが、打越氏から暴露されている。キャラクターデザインはコザキユースケ氏が手掛けているとのこと。

【更新 2019/1/31 13:30 】 記事初版にてタイトルと本文で「あせこん」と記載しておりましたが、正しくは「あせとん」でした。訂正しお詫び申し上げます。

 動画では、ネット界の揮発性溶剤をキャッチフレーズに、楽曲『虹ノ矢ハ折レナイ』の歌とダンスを披露。動画冒頭と動画終盤には打越氏本人が登場し、メガネを前に掲げ「頭の中から目玉が飛びだ~す」という、すごく面白いギャグを披露。なお、動画は日本語だけではなく現時点で中国語字幕版も投稿されており、グローバルな展開をしていくことが示唆されている。

 打越氏は2002年の『Ever17 -the out of infinity-』で注目されたシナリオライター。近年ではシナリオと共に、ディレクターを務めることも多い。打越氏がさらなる躍進を遂げたのが『極限脱出』シリーズで、国内もさることながら本作は海外で人気が高い。

 特に注目されたのは、シリーズの二作目『極限脱出ADV 善人シボウデス』である。第一作『極限脱出 9時間9人9の扉』でジワジワ評価はされていたものの、続編の『善人シボウデス』が特に決定打となり、海外で広く評価され始め、世界にKotaro Uchikoshiの名前を知らしめた。アメリカのAmazonによるBest of 2012 in Video Gamesでは、16位に選出。これは『アサシンクリード3』『Call of Duty: Black Ops 2』を抑えてのランクインである。続編『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』は、イギリスのゴールデン・ジョイスティック・アワードのベストストーリーテリング部門でノミネートされた。

群雄割拠のゲーム業界でクリエイターはどう生きるべきか──『ダンガンロンパ』小高和剛×『Ever17』打越鋼太郎が、その胸中を語る

 その後は、『ダンガンロンパ』シリーズの小高和剛氏とTookyo Gamesを立ち上げる。ほとんど詳細は明らかになっていないが、Tookyo Gamesでは『デスマーチクラブ』というデスゲームものに着手しているようだ。また古巣であるスパイク・チュンソフトでは連続殺人事件を追う刑事が主人公の推理アドベンチャー『AI: ソムニウム ファイル』を制作している。

 今回、発表した『A-set』と合わせて、打越氏は判明しているだけでも3本のプロジェクトを手掛けていることになり、まさに絶好調の超売れっ子。そんな世界の打越氏がバーチャルアイドルを手掛けるとなると、宇宙規模の成功は保証されているといっても過言ではないだろう。

(画像はYouTube | はじめまして、アイドルあせとんことA-setです!#00より)

 なお、その『AI: ソムニウム ファイル』のキャラクターデザインを手掛けているのが、『A-set』と同じコザキユースケ氏である。動画の冒頭では今回は『AI: ソムニウム ファイル』の宣伝ではないと言っているものの、なんらかの繋がりはありそうだ。『A-set』の動画を楽しみつつ、『デスマーチクラブ』、『AI: ソムニウム ファイル』の続報を待ちたいところ。そして打越氏はどこまで登り詰めてしまうのか、その前人未到の領域に刮目しよう。

ライター/福山幸司

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ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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