アメリカとカナダに拠点を置くOther Ocean Interactiveの『Project Winter』がStaemで発売開始となった。人狼にも似たルールが特徴のオンライン専用のサバイバルゲームであり、プレイヤーたちは雪山を生き抜くことになる。価格は税込み2050円で、開発中のタイトルを販売する早期アクセスモデルを採用。日本語に対応している。
本作は、極寒の過酷な環境を生存しつつ、30分という制限時間内に雪山を脱出するのが目的のゲーム。8人のプレイヤーは「サバイバー」と「トレイター」(裏切り者)にランダムに分りふられる。基本的には全員で協力し合って、空腹や体温によって減っていく体力に気をつけながら、脱出するための拠点を修理をするのがゲームの流れだ。
しかしトレイターの目的は、サイバーの生存を妨害することが目的だ。トレイターたちはサバイバーの生存に必要な構造物を破壊したり、ふたりきりになると背後から牙を突然向けてくる。トレイターはひとりだけではなく、その場に複数いることもあるから注意が必要だ。トレイターと思しき怪しい人物がいたら、投票ボックスから追放の投票ができる。しかしトレイターも必死なので、自分の正体が見破られたら、最後の抵抗をしてくるだろう。
本作の敵はトレイターだけではなく、30分という制限時間も非常に強敵だ。自分ひとりでは空腹や体温を保ち、体力を確保し、拠点を修理することは時間的に困難なので、チームワークが重要になってくる。やらなければいけないことは、たくさんある。木材や石、氷をクラフトして、斧やピッケルや銃を作り、野生動物を狩って食料を手に入れ、それを調理する。チームワークが上手くいかなかったり、サバイバーの数が減っていくと、生存はさらに困難を極めてくるだろう。
極寒というシチュエーションがゲームで活かされており、たとえばキャビンの中にいると、体力が回復したり、吹雪がきて視界が妨げられて、天候が変化する。さらには極限状態なので、人の肉を調理することもできる。
なお注意すべき点としては、本作はオンライン専用なので海外のプレイヤーとマッチングする可能性があるということだ。英語で話しかけられてくることがあるが、本作は近距離用のボイスチャットと、通信機を持つ人同士の遠隔のボイスチャットに分かれており、トレイターの正体がチャットによって見破られない構造になっている。コミュニケーションしたほうが円滑にゲームができるのは間違いないが、必ずしもボイスチャットが必須なゲームではないので、安心して欲しい。
もちろんフレンドを誘ってローカルでプレイすることも可能。なお、日本語には対応しているものの、Stameのプロフィール名を日本語で表記すると文字化けしてしまうので、事前にアルファベットで表記しておくのが良いだろう。
ライター/福山幸司