Respawn Entertainmentは、2月5日にリリースされたバトルロイヤルシューター『Apex Legends』を72時間で1000万人以上のプレイヤーがダウンロードし、100万人が同時に接続したことを発表した。総プレイヤー数はリリースから8時間で100万人を超え、24時間で250万人を突破したことが発表されており、プレイヤー数は順調に伸び続けていることがわかる。
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— Vince Zampella (@VinceZampella) February 7, 2019
So amazed @PlayApex hit 10 million in 72 hours. #ApexLegends https://t.co/rZmOgNnwhF pic.twitter.com/j68PYHMAfM
『Apex Legends』は『Titanfall』シリーズのスピンオフ作品だ。バトルロワイヤルシューターとしては後発のAAAゲームということで、先行作品で好評を博していたさまざまな要素が取り入れられている。
ルールはもちろんバトルロワイヤルシューター人気の火付け役となった『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』に準じた馴染みの深いものだ。少しアニメ調のグラフィックは『フォートナイト』からの影響が感じられる。また、キャラクターの造形とチームが協力するヒーローシューターとしての側面、そしてマイクロトランザクションの方針は『オーバーウォッチ』の影響が見られる。源流をたどるとまた別の作品にたどり着くだろうが、先行作品の研究をないがしろにして作られた作品でないことはわかるはずだ。
一方で、本作ならではの要素も見逃せない。特にオリジナリティを強く感じるのは、バトルロワイヤルゲームとしては珍しい3人一組でのチームプレイのみに絞られている点だ。フレンドと3人で組むこともできれば、ひとりで参加したソロプレイヤー同士がチームを組むこともある。どちらにせよ、チームプレイの壁となる意思疎通もピンを使った強力なマーカーツールにより、ボイスチャットができなくてもさほど問題なく行えるようになっている。
たとえ味方が倒されても、ほかのチームメンバーが生き残れば復活させるチャンスも用意されており、チームメンバーがすべて倒れるまでは逆転のチャンスが用意されている。
ソロでもチームでも遊べるバトルロイヤルゲーム特有の手軽さや、巨大ロボットタイタンやウォールランといった『Titanfall』ならではの面白さも、ゲームが面白くならないならと容赦なく削っている。先行テストなしでのマルチプレイゲームのリリースが、目立った問題なく成功したことも大きい。
先行作品の長所を取り入れながら、独自の面白さを提供したことが『Apex Legends』の力強いスタートを支えた要因と考えられる。
『Apex Legends』はライブストリーミングでもすでに好評を博しており、Twitchでの視聴者は記事執筆中で23.4万人を記録している。RespawnがTwitchと提携し、2月12日と19日に初の公式大会となる「Twitch Rivals Apex Legends Challenge」も開催される予定だ。北米、欧州、中東、アフリカから、16組48名のストリーマーが20万ドルの賞金を賭けて激突する。
ライター/古嶋誉幸