フランツ・カフカの「変身」に影響を受けた一人称視点アドベンチャー『Metamorphosis』発表。虫になってしまった男は、友人を救い自分の人生を取り戻せるか

 Ovid Worksは一人称視点アドベンチャーゲーム『Metamorphosis』を発表した。プラットフォームはPlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch、PC。価格、発売時期は不明だ。

 『Metamorphosis』の主人公はグレゴールと呼ばれる男だ。ある朝、彼は目覚めると自分が虫になっていることに気がつく。そして、不可解な理由で友人ジョセフが逮捕されたことを知る。他人との意思疎通もできなくなったグレゴールだが、友人を救うため、危険な旅に挑む。

(画像はSteam |  『Metamorphosis』より)
(画像はSteam |  『Metamorphosis』より)

 ストーリーを聞いてピンとくる方も多いだろう。本作はフランツ・カフカの『変身』がモチーフとなっている。理由もわからず突然「毒虫」となった男が、家族にも疎まれながら最後には死んでいくという救いの無い物語だが、カフカ自身はこの物語を喜劇として捉えていたという。
 
 ゲームでは日常的な風景が虫の視点で描かれ、人間であればなんともないものが障害となってプレイヤーの前に立ちふさがる。手がかりを探し、周囲を利用しながら先に進む環境パズルを解くのが本作の基本的な進行となる。

 小さな体は不便だが、大きな利益となることもある。特に粘着性のある四肢を使った移動メカニズムが、ゲームの大きな特徴となっている。人間、昆虫問わず風変わりでカラフルなキャラクターの助けを借り、友人を助けて自身の元の生活を取り戻さなければならない。

(画像はSteam |  『Metamorphosis』より)
(画像はSteam |  『Metamorphosis』より)

 『Metamorphosis』を手がけるのはポーランドのゲームデベロッパーOvid Worksだ。VRゲーム『Interkosmos』を開発している。『Interkosmos』は1970年代の宇宙開発時代に強く影響を受けており、死と隣り合わせの脱出カプセルで地球に帰還するまでの極限状態をコメディタッチで描いている。ノルディックゲームディスカバリーコンテスト2018では『Metamorphosis』とともに優勝を勝ち取っており、実力のあるデベロッパーだ。

 悲劇に終わったフランツ・カフカの「変身」だが、『Metamorphosis』で虫になってしまったグレゴールには、一体どのような結末が待ち構えているのだろうか。Steamでは発売日は「カミングスーン」となっているが、海外メディアGematsuでは本作の発売日を今秋だと発表している。本作が気になる人はゲームをウィッシュリストに入れ、発売を待ってほしい。

ライター/古嶋 誉幸

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一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros
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