Onion Gamesは3月3日に行われた「タマネギ音楽祭2019 ~アイツらが帰ってきた!」にて、スマートフォン用ゲーム『勇者ヤマダくん』がNintendo Switchに移植されることを発表した。オリジナル版『勇者ヤマダくん』は2018年12月に惜しまれながらサービスが終了し、配信も終了している。
Onion Gamesの木村祥朗氏に本件について問い合わせたところ、『勇者ヤマダくん』のNintendo Switch移植はようやく始まったばかりの段階であるとのこと。また、同作が実は買い切りゲームのフィーリングで遊んでもらうという哲学で構築されていたという話も。Nintendo Switch版はその最初の理想の形に立ち返るものとなることが明らかにされている。
(以下、原文ママ)
<開発進捗はどれくらいなのか>
様々な苦難をのりこえまして可能性がみえまして、ライブでしゃべっちゃいました。
でも、勇者ヤマダくんをSwitch移植はやっと入り口にたった感じなんです。みなさん見守ってください!
<追加要素はどうなるのか>
わかりません。。というか追加要素とか本当はやりたくなくて、
できるだけ、理想に近い形でだしたいと考えてます
<どんな理想なのか>
僕は今、勇者ヤマダくん1を何度も繰り返しあそんでいます。開発当初、どんな気持ちでこのゲームを作ったのかを再確認しているのです。
この勇者ヤマダくんというスマホの無料ゲームは、そもそも限りなく買い切りゲームのフィーリングで遊んでもらおうという哲学でゲームを構築しました。
お元気ダックと四次元道具箱パコという1000円アイテムを2つ買うことで、永遠に楽しくあそべちゃう感じをめざしてまいた。
しかし、長い運営のなかで改造改造を繰り返して、なんだか最初のイメージとずれてしまったのかな?と思うのです。
そういうわけで、買い切りの家庭用ゲームとして自分が思うベストな勇者ヤマダくんをめざしたいのです。
どちらかというと、追加するのではなく削ることで、最初の理想の形に立ち返りたいのです!
(追加要素を考えてないわけでもないですよ!誤解しないでね!)
木村祥朗
また、トレイラーでも異彩を放っている『勇者ヤマダくん』の珍妙な楽曲は「勇者ヤマダくん珍曲アルバム〜A面・B面・C面〜」としてサウンドトラックアルバムがリリースされているが、ゲームクリア後に出現する『勇者ヤマダくん2 ~幻の花嫁~』に収録された楽曲を収録するサウンドトラックアルバム「勇者ヤマダくん珍曲アルバム~X面・Z面・Y面~」も発売予定だという。X面・Z面・Y面を別売にするか、一本にまとめるかといった詳細はまだ未定とのこと。
『勇者ヤマダくん』はローグライトなRPGと一筆書きパズルを組み合わせたゲームだ。主人公はサラリーマンをやりながら、夜な夜な自作ゲームを開発するおじさんである。勇者となった自分自身を主役にしたゲームをデバッグという形でプレイしながら、自身の現実での出来事を反映させながらさらにゲーム開発に邁進していく。
ダンジョンでは主人公のヤマダくんをスタート地点からゴールまでを一筆書きの要領で導く。道中には役立つアイテムだけでなくモンスターやトラップも用意されており、それらをうまく通りながら攻略していく。たとえばマップに回復できるマスがあれば、先にモンスターと戦ったあとに通ったほうが有利にゲームを進めることが出来る。
完全に一筆書きですべてのマスを通ることはゲームを有利に進めるコツだが、場合によっては敵を無視したりダメージ覚悟でトラップに踏み込むことも必要になる。片手で遊べる手軽さと頭をつかう手強いゲームプレイは、本作の大きな特徴だ。
最初はパンツに武器を持った貧弱なヤマダくんだが、強力な装備を手に入れたり、開発することで本当の勇者のような見た目になっていく。どんなダンジョンでもレベル1から始まるが、難しくてクリアできないダンジョンでも装備を強化することでクリア出来るようになるだろう。ただし、何も持ち込めないようなダンジョンもあるので注意が必要だ。
上記の通りすでに配信は停止となった『勇者ヤマダくん』だが、Nintendo Switch版も開発中ということで、最近このゲームに興味を持ったという方も安心できるだろう。なお、これまで生放送などでチラチラとほのめかされていた「カジュアルな新作」についてだが、こちらは近々サウンドが実装される予定であることがあわせて発表されている。音楽を担当するのは『勇者ヤマダくん』の楽曲でもおなじみの杉山圭一氏になるという。
【Nintendo Switch 版「勇者ヤマダくん」概要】
タイトル :勇者ヤマダくん
ジャンル : RPG
対応ハード : Nintendo Switch
開 発 : Onion Games
価 格 : 未 定
著作権表記 : (c)DMM GAMES (c)Onion Game
(c)DMM GAMES (c)Onion Game
ライター/古嶋誉幸