小説版『レイジングループ』が4月15日に刊行決定。原作シナリオライターが執筆、奈須きのこ氏や虚淵玄氏の書き下ろし解説文も

 小説『レイジングループ REI-JIN-G-LU-P 1 人狼の村』が、星海社FICTIONSより4月15日に刊行されることが決定した。原作ゲームと同じく執筆はamphibian氏、イラストは影由氏が務める。価格は税別1400円、全256ページ。全7巻予定した第1巻目となる。

 また合わせて『レイジングループ REI-JIN-G-LU-P アンソロジーコミック STAR』の発売も決定。星海社COMICSより4月10日に刊行する。価格は税別730円。

 KEMCOが発売・開発したアドベンチャーゲーム『レイジングループ』は、2015年にスマートフォン向けに展開され、口コミ的にじわじわと人気に火がついたタイトル。ファミ通の「アドベンチャーゲーム総選挙」では、発売して間もないのにも関わらず『STEINS;GATE』、『かまいたちの夜』と共に並んで7位にランクインするなどの人気を誇る。2017年にはフルボイス、演出を強化してPS4、PS Vitam,PCで発売。その後、Nintendo Switchでもリリースされている。

 本編では主人公であるバイク旅行者の青年・房石陽明や、「おおかみ」信仰が息づく休水集落の人々との物語が繰り広げられる。霧が立ち込めるとき、殺人儀式「黄泉忌みの宴」が秘密裏に行われ、人狼ゲームさながら毎夜「おおかみ様」がくくられるという。

(画像はPlayStation Store | レイジングループより)

 主人公の前に現れる超常現象や殺人事件。はたして村人が信仰し、畏怖する存在は実在するの。不可思議な数々の怪奇現象は科学的に説明がつくのか、それとも本物の超自然的現象なのか。不可解な事件を解き明かそうとする登場人物たちの畳み掛けるような推理合戦が圧巻だ。ループ構造、人狼ゲームすら逆手に取ったシナリオは、一度やり始めたら最後まで止まらないほど、近年のノベルゲームではひときわ高い評価を得た。

 本作は人狼ゲームの世界観と和風伝奇民族というJホラーを見事に融合し、さらに日本のアドベンチャーゲームならではの「ループ要素」を組み合わせることによって、新機軸のミステリーへと昇華している。 

(画像はPlayStation Store | レイジングループより)

 今回、そんなゲームから派生することになって刊行されることになった小説は、内容は本編準拠しているが、9割くらいのリライトと印象的なアレンジが施されているという。300ページ超を、全7巻で刊行予定。以後の続刊は毎月発売を予定しているという。さらに各巻の解説文を、奈須きのこ氏、虚淵玄氏、小高和剛氏、日向夏氏、竜騎士07氏、芝村裕吏氏、イシイジロウ氏と豪華メンバーが書き下ろす。小説本編、解説文とも非常に気になる内容だ。

 アンソロジーコミックの方は、ギャグ、シリアス、ラブなどさまざまな視点から『レイジングループ』が描かれる。執筆者は、板倉梓氏、今井哲也氏、磯谷友紀氏、遠藤海成氏、影由氏、コナリミサト氏、たいぼく氏、高野ひと深氏、銅☆萬福氏、二階堂ぽち氏、四ツ原フリコ氏と、総勢11人に及ぶ。また表紙は原作ゲームのイラストの影由氏が書き下ろすという。

 まだまだ続く『レイジングループ』ワールド。原作ゲームのときのように熱に浮かされたように没頭し、時間を忘れて読み耽ってしまう日々が続きそうだ。

ライター/福山幸司

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ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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