『アサシンクリード』初期作でクリエイティブディレクターを務めたパトリス・デジーレ氏が率いるPanache Digital Gamesは、新作オープンワールドサバイバルゲーム『Ancestors: The Humankind Odyssey』の新たなトレイラーを公開した。3回にわたってゲームの特徴を紹介する最初のトレイラーで、本作の探索に関する要素を紹介している。
『Ancestors』は、800万年におよぶ人類の進化を描くという壮大なテーマに挑戦するタイトルだ。今回の映像では1000万年前、新第三紀と呼ばれる時代のアフリカが舞台のパートが公開されている。人類がまだ「類人猿」と呼ばれ、樹上生活を営む存在だったころ、プレイヤーはその類人猿となって太古のアフリカを進んでいくことになる。
ゲームにはミニマップや全体マップ、またはミッションのようなものは搭載されておらず、基本的にプレイヤーは欲求や本能、好奇心の赴くままにマップを歩き回っていい。トレイラーでは木や崖など、さまざまな場所を力強く踏破していく姿を見ることができる。ただしサバイバルゲームというジャンルが示すように、食欲や喉の渇き、そして睡眠欲といった行動原理には沿う必要がある。ゲーム内にはスタミナのシステムが存在しており、さまざまな行動を取ることによってスタミナは消費され、また食事や睡眠を取らなければ肝心なときに必要な行動ができなくなる。
食料を手に入れるにも世界は危険に満ちており、類人猿にとって木の上もけっして安全地帯ではなく、移動中に落下したり、猛禽類に襲われる可能性が潜んでいる。地上はさらに危険で、水を飲もうとして川で溺れたり、巨大な蛇や猛獣に襲われたりするかもしれない。あるいは、腐った食べ物で病気に冒されることもあるだろう。最終的にはより良い生活を求め、かつて人類の祖先がしたように、地上に降りて生活圏を広げていく必要がある。
※2018年12月に公開された正式発表トレイラー。
今回公開された映像でデジーレ氏は、「ゲームでは危険への解決策を提示しない」と断言している。プレイヤーの挑戦による経験が全てであり、そうしてプレイヤーの行動によって得られた経験は、1000万年前から200万年前の人類へ、何世代にも渡って脈々と受け継がれていくことになる。サヘラントロプスからアルディピテクス、アウストラロピテクスへ、ゲームの中で800万年の歴史が紡がれ、プレイヤーの行動と選択が人類の進化の歴史となる。
人類の進化の歴史を壮大な時間軸で描く『Ancestors: The Humankind Odyssey』は、Playstation 4、Xbox One、PC(Epic Games Store時限独占)で2019年に発売予定だ。
ライター/古嶋誉幸