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『Fate/Grand Order』のイベント「虚月館殺人事件」がノベライズ化決定。5月23日発売

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 2018年5月に行われた『Fate/Grand Order』の期間限定イベント「虚月館殺人事件」『FGOミステリー 翻る虚月館の告解 虚月館殺人事件』として、ノベライズされることが発表された。価格は税別1350円、B6判サイズで、全256ページ。星海社FICTIONSより5月23日発刊する。

 「虚月館殺人事件」は、豪華なホテル「虚月館」を舞台にたプレイヤー参加型ミステリーのイベントだ。主人公が目を覚ますと、そこにはサーヴァントのステンノの姿があった。しかしどうやらまったくの別人のようで、しかし主人公とは友人らしい。ホテルにはほかにもサーヴァントの姿をした別人たちがおり、さらに「ヴァイオレット家」と「ゴールディ家」に分かれている。なにやら家族間で問題を抱えている様子。そこに不審な脅迫状が届き、ついにはおぞましい連続殺人事件へと進展する。

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(画像は『Fate/Grand Order』公式サイトより)

 当時実施されたイベントはバトルよりも読み物中心に展開され、順次エピソードが解禁されていった。それに伴い、公式サイトで真犯人を当てるアンケート投票が開催。もしプレイヤーの投票最多で真犯人が的中できると、聖晶石が配布されると予告された。結果は途中経過、最終結果とも真犯人に対して70パーセント越える的中率。プレイヤーの推理は見事当たり、聖晶石は無事、配布された。

 シナリオを手掛けたのは小説家、漫画原作者の円居挽氏。『FGOミステリー 翻る虚月館の告解 虚月館殺人事件』でも同じく筆を執る。「虚月館殺人事件」ではキャラクターたちの掛け合いが中心で、地の文はほとんどなかった。さらに主人公の台詞は『Fate/Grand Order』のスタイルに準じて、選択肢=主人公の台詞だった。これらが小説ではどのように変わっているかが気になるところだ。

 さらに『FGOミステリー 翻る虚月館の告解 虚月館殺人事件』では、『Fate/Grand Order』でシャーロック・ホームズのキャラクターデザインを担当した山中虎鉄氏がイラストを手掛ける。山中氏のイラストによって、推理ミステリーとしての格調高さがさらに引き立つに違いない。

 ストーリーの展開の違いはあるのか、それとも真犯人は一緒なのか、気になるところが多いが、イベントを経験した人も、逃してしまった人も、『Fate』シリーズならではの推理ミステリーをじっくり書物として楽しめることができそうだ。

ライター/福山幸司

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ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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