バンダイナムコエンターテインメントは、『ドラえもん のび太の牧場物語』をNintendo SwitchだけでなくPC(Steam)でリリースすることを発表した。現在PC版は英語版、韓国語版と繁体字中国語版のみの発表となっているため、日本地域でもリリースされるかは未定だ。
現地での発売時期はNintendo Switchが今夏、Steamが今秋となっている。予約特典は日本と変わらず、「のび太の部屋セット」のダウンロードコードが付属する。なお、日本ではNintendo Switch版が6月13日に発売予定、価格は6100円となっている。
『ドラえもん』は韓国、中国でもよく知られている作品であり、韓国語では「도라에몽」、中国語では「哆啦A梦」と表記され、登場人物の名前などは現地の文化にあわせて少しずつアレンジされている。翻訳マンガやアニメだけでなく映画も親しまれており、中国・香港では2015年に公開された映画『STAND BY ME ドラえもん』は、興行収入114億円の大ヒットを記録した。また2014年には全米で放送が始まり、英語版『ドラえもん』ではジャイアンの名前がBig Gになったことを聞いたことがある方もいるかもしれない。
『ドラえもん のび太の牧場物語』は、その名の通り国民的アニメ「ドラえもん」とマーベラスの牧場運営シム『牧場物語』とのコラボレーション作品となる。ドラえもんたちが迷い込んだ「シーゼンタウン」を舞台に、農業や牧畜など『牧場物語』シリーズでおなじみのスローライフが待っている。
プレイヤーはのび太となって住民たちと協力しながら荒廃した牧場を立て直し、無くしてしまったひみつ道具を探し出してさらに牧場を発展させていく。アニメ版では自然や動物を愛し、環境保護局の自然調査員となるのび太だが、そんな彼にとって牧場運営は天職と言ってもいいだろう。ドラえもんやほかの仲間たちは、町長の手伝いや大工見習いなど、のび太とは別の方法でシーゼンタウンに関わっていく。
『ドラえもん のび太の牧場物語』はこれまで公開された大長編映画版『ドラえもん』のタイトルと似通っており、序盤に秘密道具が使用不能になるトラブルも大長編でよくあるお約束だ。右も左も分からない時に助けてくれた牧場主の「ランチ」など、多数のオリジナルキャラクターも大長編の雰囲気を持っている。
大長編と言えば、恐ろしい敵や世界の秘密に挑むドラえもんとその仲間たちの活躍が見どころのひとつだが、シーゼンタウンとその世界には一体どんな秘密が待っているのか、今から本作の発売が楽しみだ。
ライター/古嶋誉幸