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『ウィッチャー3』、『アンチャーテッド4』、『ディアブロIII』……ビデオゲーム開発の裏側を描くノンフィクション『血と汗とピクセル』が6月22日に刊行決定

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 グローバリゼーションデザイン研究所は、ビデオゲーム開発現場の苦闘を描いたノンフィクション『血と汗とピクセル:大ヒットゲーム開発者たちの激戦記』を刊行することを発表した。

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(画像は血と汗とピクセル:大ヒットゲーム開発者たちの激戦記 | 出版物 | グローバリゼーションデザイン研究所より)

 本書は2017年9月に海外で刊行した『Blood, Sweat, and Pixels』の日本語版となり、翻訳は西野竜太郎氏が担当する。全400ページ。発売日は6月22日で、価格は紙版が1700円(税抜き)、電子版も1250円で販売される。

 扱っているゲーム開発現場は『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』『スターデューバレー』『ウィッチャー3 ワイルドハント』、未発売の『Star Wars 1313』など、多岐に渡る。

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(画像はSteam:The Witcher 3: Wild Huntより)

 約100人のインタビューに基づいて再構成されたビデオゲーム開発現場の舞台裏が赤裸々に書かれる本書。

 『デスティニー』のBungieと『Halo Wars』のEnsemble Studiosの確執、『Star Wars 1313』の開発中止の経緯、さらには何も実績もない若者がたった一人で数十億振り上げた『スターデューバレー』の成功秘話など、本書はまさに血と汗が凝縮したゲーム開発の情熱と激戦、失敗と栄光が書かれている。

 USAトゥデイ誌や、ウォール・ストリート・ジャーナル誌などのベストセラーリストに入り、日本語を含め、世界9言語で翻訳されている。すでに評価は折り紙つきだ。

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(画像は『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝 PlayStation Hits | 公式PlayStation Store 日本
より)

 なお、著者のジェイソン・シュライアー氏はゲームメディアKotakuでニュース編集者を務め、ワイヤード誌やニューヨーク・タイムズ紙などにも寄稿している人物。ゲーム業界を粘り強く取材しており、業界との深いパイプを持つ。Kotakuの内部情報リーク記事で有名な記者だ。

 すでにAmazonでは予約が開始し、出版社のホームページでは20ページほどためし読みができるため、気になった人はチェックしてみよう。海外のゲームが好きな人や、ゲーム業界に興味がある人には本書はマストの内容となっている。

◆目次
イントロダクション/注記
第 1 章 ピラーズ・オブ・エターニティー
第 2 章 アンチャーテッド 4
第 3 章 スターデューバレー
第 4 章 ディアブロIII
第 5 章 ヘイロー・ウォーズ
第 6 章 ドラゴンエイジ:インクイジション
第 7 章 ショベルナイト
第 8 章 デスティニー
第 9 章 ウィッチャー3
第 10 章 スター・ウォーズ 1313
エピローグ/謝辞

◆書誌情報
・書名:血と汗とピクセル
・副題:大ヒットゲーム開発者たちの激戦記
・著者:ジェイソン・シュライアー(Jason Schreier)
・訳者:西野竜太郎
・発行:グローバリゼーションデザイン研究所
・紙版:定価 1,700 円+税/四六判/並製/400 ページ
     ISBN978-4-909688-01-9 C0098
・電子版:1,250 円/Kindle 版 ・発売日:2019年6 月22日
・出版社書籍ページ: https://globalization.co.jp/publication/blood-sweat-and-pixels/
(※冒頭 20 ページほどの試し読みが可能)

ライター/福山幸司

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ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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