「OOParts」は、「もう一度遊びたい美少女ゲーム」の人気ランキングTOP10を発表した。このランキングは、クラウドゲーミングプラットフォーム「OOParts」が去年11月22日からTwitter上で参加を呼びかけていたキャンペーンを集計したもので、1000票以上の投票があったという。結果は以下のとおり。
1位『車輪の国、向日葵の少女』(2005年)
2位『CROSS†CHANNEL』(2003年)
3位『パルフェ 〜Chocolat second brew〜』(2005年)
4位『月姫』(2000年)
5位『G線上の魔王』(2008年)
6位『WHITE ALBUM2』(2010年-2011年)
7位『あやかしびと』(2005年)
8位『つよきす』(2005年)
9位『リトルバスターズ!』(2007年)
10位『痕』(1996年)
【#もう一度遊びたい美少女ゲーム 結果発表🎉】
— OOParts – ビジュアルノベルをあらゆるデバイスで (@OOParts_JP) March 12, 2020
大変お待たせいたしました🙋
皆さんにツイートいただいた内容を集計し、ランキングにしました✨
おかげ様で1,000票以上の投票が😲
気になるランキングは👇の画像をチェック!#OOPartsGame pic.twitter.com/v6WIDahZYy
1位はあかべぇそふとつぅが発売した『車輪の国、向日葵の少女』となった。罪を犯すと特殊な義務を背負うことになる架空の世界が舞台で、主人公は更正指導する側の「特別高等人」となって、「恋愛できない義務」など、それぞれの義務と罪に向かい合う少女たちと交流していく。シナリオライターのるーすぼーい氏による、巧みな伏線が織り交ぜられたシナリオの構造と、泣けるほどの豊かな感情描写は高く評価されている。
2位のFlyingShineから発売された『CROSS†CHANNEL』は、放送部に所属する8人の高校生たちが、誰もいない7日間をループする世界に囚われてしまうストーリー。SF的な世界の謎を解き明かすというよりも、ループを通じて悲痛にも近い少年少女たちの感情をあぶりだした傑作だ。ライトノベル『人類は衰退しました』シリーズや、ゲーム『最果てのイマ』などを手掛けたシナリオライターの田中ロミオ氏が注目を集めるきっかけとなった作品でもある。
3位の戯画から発売した『パルフェ 〜Chocolat second brew〜』は、喫茶店を舞台にした恋愛ゲーム。火事で全焼した喫茶店を建て直そうと奮闘する青春と日常の日々が描かれる。さまざまなヒロインが登場するが、主人公にアドバイスを送る役割を持つキャラクター・夏海里伽子のルートは高く評価されており、パッケージには描かれていないものの真のヒロインと評されることもある。シナリオライターはライトンベル『冴えない彼女の育てかた』、ゲーム『この青空に約束を―』など多数の代表作を持つ丸戸史明氏である。
そのほかにも、4位にはTYPE-MOONの『月姫』がランクイン。現在では入手が困難な名作なため、上位にランクインするのも納得といえるだろう。さらに5位に『車輪の国、向日葵の少女』と同じく、あかべぇそふとつぅ×るーすぼーい氏による『G線上の魔王』、6位に丸戸史明氏も携わっているLeafの『WHITE ALBUM2』、7位にpropellerの『あやかしびと』、8位にCandySoftの『つよきす』、9位にKeyの『リトルバスターズ!』、10位にビジュアルノベルの草分け的存在であるLeafの『痕』がランクインした。10本中、2005年の作品が4本を占めるなど、その年の豊作ぶりが伺えるだろう。
OOParts(オーパーツ)は、美少女ゲームに特化したクラウドゲーミングサービス。OSの違いなどで現代ではプレイ困難な作品を、スマートフォンやブラウザなど、さまざまなデバイスからプレイできる環境を作ることを使命としており、現在はベータ版が稼働中。今回のキャンペーンも、OOPartsのラインナップに追加タイトルを企業に働きかける一環として行われたもの。今回のようにランキング上位に入るようなファンの熱烈な声があれば、作品が実際にOOPartsに追加されることも、今後ありえるのかもしれない。
ライター/福山幸司