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兄弟の逃避行を描く超能力アドベンチャーゲーム『ライフ イズ ストレンジ2』が本日発売。すでに配信済みのSteam版も日本語に対応へ

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 スクウェア・エニックスは、アドベンチャーゲーム『ライフ イズ ストレンジ2』をPS4とXbox Oneで3月26日より発売する。価格は税別4980円。日本語吹き替えに対応している。

 また、すでにPC向けに配信済みのSteam版は同日付けで無料で日本語吹き替えに対応。無料DLCとしてJapanese Language Pack」の配信が開始されている。Steam版は1エピソードごと税込1078円で、全5話がコンプリートされたシーズンパスは税込5390円となる。

 本作は高い評価を受けたアドベンチャーゲーム『ライフ イズ ストレンジ』の続編となり、この『ライフ イズ ストレンジ2』も前作を上回るほどの高い評価を受けている。The Golden Joystick Awardsの優秀賞など、数々のゲーム賞の物語部門で受賞を果たしたり、ノミネートされた実績を持つ。
 ただし本作は、前作『ライフ イズ ストレンジ』とは部分的なつながりを持つが独立したストーリーとなっており、本作からプレイしてもまったく問題はない。

 主人公はシアトルに住む兄弟。プレイヤーは兄ショーンを操作しつつ、超能力に目覚めた弟のダニエルを連れて、父親の故郷であるメキシコにあるプエルト・ロボスまで目指す。自分たちの居場所を求めて、ポートランド、カリフォルニアなどを通る兄弟の逃避行は、思わぬ結末を迎えることになる。プレイヤーが操作する兄ショーンの選択は、弟ダニエルに影響を与え、必ずしもよい結果をもたらすとは限らない。さまざまな人々の出会いは、兄弟にどのような変化をもたらすのか注目だ。

 3Dグラフィックによる豊かな感情描写と、日常にもフォーカスを置いた作風で、アドベンチャーゲームの表現を押し広げた『ライフ イズ ストレンジ』シリーズだが、本作ではさらに社会的、政治的なテーマにも踏み込んでいる。また弟ダニエルは、AIによって自律して行動しており、プレイヤーの行動や発言の影響を受ける仕組みが搭載。弟ダニエルの心情は、ストーリーに大きな影響を及ぼすだろう。

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(画像はSteam『Life is Strange 2』より)
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(画像はSteam『Life is Strange 2』より)
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(画像はSteam『Life is Strange 2』より)
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(画像はSteam『Life is Strange 2』より)

 なお、本作に先駆けて前日譚『The Awesome Adventures of Captain Spirit』がすでにPS4、Xbox One、Steamで無料配信中だ。スーパーヒーローに憧れる9歳のクリスを主人公としており、『ライフ イズ ストレンジ2』と繋がりがあるストーリーとなっている。
 また『The Awesome Adventures of Captain Spirit』に登場したキャラクターたちは、『ライフ イズ ストレンジ2』にも登場するので、まずは本作からプレイしてみるのがいいだろう。なお、この前日譚そのものが独立して高く評価されており、無料でプレイするにはもったいないほどの高い完成度をほこっている。

 本作はアドベンチャーゲームということもあり、特殊な操作を必要としない。普段、ゲームをあまりプレイしない人や苦手な人でも、上質な海外ドラマを観る気分でゲームを楽しめることができる。エンディングはマルチエンディングとなっているので、プレイヤーごとにどのような物語を体験するのか興味深いものとなるだろう。ストーリーゲームの最前線のひとつといえる『ライフ イズ ストレンジ2』は本日発売だ。

ライター/福山幸司

ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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