3月26日に公開された「Nintendo Direct mini 2020.3.26」にて、『リングフィットアドベンチャー』の無料アップデートが発表され、即座に配信が開始された。大きな変更点は、新たに「リズムゲーム」が追加された点だ。
このリズムゲームが、プレイヤーの肉体を過酷にいじめ抜く本作でも群を抜いて厳しいハードコアなトレーニングとなっている。
基本的なモードの説明から入ろう。「リズムゲーム」はその名の通り、さまざまな音楽に合わせてリングを押し込んだり引っ張ったりする音ゲーだ。楽曲としては『リングフィットアドベンチャー』のBGM以外にも『スーパーマリオ オデッセイ』の「Jump Up, Super Star!」、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『スプラトゥーン2』のBGMメドレーが収録されている。
用意されているプレイスタイルは、リングを両手で正面に持つ「うで+あし」モードと、リングをおなかに押し当てる「おなか+あし」モードの2種類。難易度は「初級」と「上級」、「うで+あし」モードでは上級を一定の条件でクリアすることでさらに難しい「超上級」の譜面が出現する。自分のフレンドや世界中のプレイヤーとスコアを競い合うこともできる。
ノーツが来たら、「押し込む」、「引っ張る」、「押し込み続ける」、「引っ張り続ける」、「連打」といった『リングフィットアドベンチャー』でもおなじみの動きを成功させなければならない。さらにこれに加え「しゃがみ」の動作が入る。
音ゲーとしては、ノーツが来た瞬間に押し込んだり引っ張ったりする必要はなく、ノーツの到着より先に動作を完了したままであっても得点が得られる。タイミングを重視する必要はあまりない。またレーンは3本だけなので、同ジャンルでは単純な部類だ。
だが「超上級」では、リズム感以上に自身のこれまでのトレーニング量で難易度は大きく上下する。1曲の時間はバラバラだが、普段のトレーニングが足りなければ5分もやると腕に次々と乳酸菌が溜まり、譜面についていけなくなるだろう。押し込みや引っ張る力の入れ具合でGoodやGreatとスコアも変わるので、初めのうちはやればやるほどスコアが下がっていくことになる。
なお任天堂のページでは「冒険の合間に、リズムにノッて全身運動はいかがでしょうか?」と書かれているが、体を鍛える合間に体を鍛えることを勧めるのはなかなかサディスティックだ。
アーケードゲームの音ゲーではステップを踏んだり両腕を大きく動かす部類のものもあるが、『リングフィットアドベンチャー』のリズムゲームはその中でも腕筋いじめに特化した内容となっていそうだ。逆にこの「リズムゲーム」を使って自宅でリズム感と筋肉を鍛えれば、アーケードでも息切れしない肉体が作れるかもしれない。
なお「リズムゲーム」のほか、今回のアップデートではリングへの新しい音声も追加。リングの声を担当するのは、『ゆるキャン△』の「グビ姉」こと鳥羽美波や『ファイアーエムブレム 風花雪月』のベレスで知られる伊藤静氏だ。従来の新祐樹氏と伊藤静氏の男女から選べるようになった。
また、「お手軽」の中に、バトルをせずにコースを走る「ジョギング」が実装。「カスタム」の登録数が20まで増え、ゲームに登場する「豆知識」がいつでも読み返せるようになった。これまではバトルにて敵のHPが0になるとトレーニングが中断されていたが、倒した後もトレーニングを続けられるオプションが新設された。
『リングフィット アドベンチャー』に「アマガミ」森島はるかや「ハヤテのごとく!」桂ヒナギクを演じた声優・伊藤静さんのボイスが追加。無料アプデが配信開始
あなたの肉体をいじめ抜く『リングフィットアドベンチャー』のリズムモード。「アドベンチャーモード」で鍛えた肉体で熱いビートを刻んでほしい。
ライター/古嶋誉幸