パブリッシャーのFuncomは、北米現地時間で6月10日(水)より開催中のイベント「IGN Summer of Gaming」にて、リズムFPS『Metal: Hellsinger』を発表した。2021年発売予定で、PlayStation 4、Xbox One、PC(Steam)、次世代コンソールに向けて発売される。
開発はスウェーデンに拠点を置くThe Outsidersが担当する。同スタジオは『Payday 2』や『Battlefield: Bad Company 2』を手がけたデビット・ゴールドファーブ氏が率いることで知られる。
『Metal: Hellsinger』は、メタルのビートに合わせて戦うアーケードライクなFPSだ。画面中央の照準に向かって、リズムゲームでいう“ノーツ”が流れ込んでくる。ノーツが流れてくるタイミングに合わせて銃を撃つことで、音楽はより激しくなり、攻撃力は増していく。用意されている武器は強力で、それぞれに「マーダー・クロウ」や「ビッグ・グッドバイ」などの究極奥義が用意されている。そのため、「ビートのコンボをつなげて強力な一撃をたたき込む」爽快感が味わえる。
主人公は半人半魔のモンスター。8つの領域が広がる地獄を駆け、悪魔の軍勢とその将らを撃破し、「赤き審判者」との決戦を目指す。物語は『The Last of Us』のジョエル役で知られるトロイ・ベイカー氏のナレーションで語られる。また、本作は「キャンペーンモード」のほか、リズムゲームらしい「チャレンジモード」でほかのプレイヤーとスコアを競い合うこともできる。
メタル超大国であるスウェーデンのゲームらしく、本作もメタルが大きくフィーチャーされている。スウェーデン出身バンドではDark Tranquillity、Soilwork、Arch Enemy、アメリカを拠点とするTriviumなど、本作のためにそうそうたるバンドが楽曲を提供している。トレイラーには「And More」とあり、今後もさらに豪華なバンドの楽曲が登場しそうだ。
パワフルな武器、地獄を舞台にした世界設定など、ゲームプレイを見るとそこかしこに『DOOM』シリーズの影響が見られる。また、最近では『Gun Jam』や『BPM: BULLETS PER MINUTE』など、FPSにリズムゲームのエッセンスを取り入れた作品がにわかに盛り上がっているようだ。
The Outsidersといえば、キャンセルとなった期待作『Darkborn』のあと、「Funcomと組んで何らかのゲームを作っている」という噂がささやかれていた。一人称視点のステルス重視アクションから、メタルサウンドを大きくフィーチャーした今作の開発へ移行していたようである。
『Darkborn』のキャンセルは非常に悔しかったが、本作もかなり期待できそうだ。
ライター/古嶋 誉幸