CD Projekt REDは、現在開発中の『サイバーパンク2077』の発売を延期することを発表した。当初予定されていたのは9月17日だが、新たな発売日はおよそ2ヶ月後となる11月19日になる。
なお本作はPC、PlayStation 4、Xbox One向けに、国内でもスパイク・チュンソフトがパブリッシングを担当してリリースされる予定となっている。
#サイバーパンク2077 に関する重要なお知らせ pic.twitter.com/ICNwORxCnY
— CD PROJEKT RED Japan (@CDPRJP) June 18, 2020
発表ツイートの中で共同創業者のマーチン・イウィンスキ氏とスタジオヘッドのアダム・バドウスキ氏は、同社のポリシーである「完成した時が発売日」(Ready when it’s done)に触れ、本作の完成度を高めるために発売を延期したと説明した。
具体的には、「膨大なコンテンツとシステムが複雑に交錯する世界では、すべての実装をチェックし、ゲームバランスをきちんと取り、膨大な数のバグを修正しなければなりません」としており、多くの要素の調整をこの2ヶ月間で進めるとしている。
一方でツイートでは、開発期間を伸ばすことは同社にとって苦渋の決断であると伝えられており、ユーザーを待たせてしまうことについても謝罪の意が表明されている。
『サイバーパンク2077』は、世界で高い評価を得た『ウィッチャー3』を手掛けたCD Projekt REDの最新作として2012年に発表されたサイバーパンクのオープンワールドRPG。当初は2020年4月16日の発売が予定されていたが、今年1月に9月への延期が発表されていた。
なお11月という発売時期は次世代機バージョンの登場を予感させるが、CD Projekt REDはPS5やXbox Series Xのローンチタイトルとして同作を展開しないことを昨年末の業績報告会で公言している。またその際には、すでにクエストなどの全コンテンツは完成しているとも伝えられていたものの、サイバーウェアなどの豊富なカスタマイズ要素や無数の選択肢が存在する物語を持つ本作では、さらなる調整が必要であることが今回と同様に伝えられていた。
発売延期は残念だが、本作が「完璧」と言いたくなるような作品として登場することをより期待したい。ポーランド時間の6月25日には、配信イベント「Night City Wire」にて『サイバーパンク2077』のさらなる最新情報が公開される予定となっているので、こちらのニュースにも注目しよう。
文/ishigenn