美術出版社から刊行している美術誌、『美術手帖』の2020年8月号「ゲーム×アート」特集が現在予約受付中。発売日は7月7日で価格は1600円+税となっている。
【予約受付中!】8月号「ゲーム×アート」特集。コロナ禍によりゲーム内空間が現実の代替ともなるいま、その技術や表現を使った新たなアートに始まり、表現としてのゲーム作品の現在や、現代美術史における遊びの系譜、両領域が共有する論点までを探ります。https://t.co/VM5gZdH20g
— 美術手帖 (@BIJUTSUTECHO) June 29, 2020
今日、様々な角度から研究の対象になっているゲーム。本誌ではゲームの手法を使ったアートや芸術性を追求するゲーム、スピードランなど広い領域を取り上げていく。
電ファミで行われた松永伸司氏と吉田寛氏によるゲームスタディーズ入門のインタビュー記事が記憶に新しい今、現在のゲームと美術の動向が気になる読者がいるかもしれない。そんな読者にとって有益な情報であるに違いない。また、本誌に寄稿している方だと過去に藤田直哉氏のインタビュー、山本貴光氏のインタビューが電ファミに掲載されているので予習がてら読んでいただきたい。
また、2018年にICCにて行われた企画展「イン・ア・ゲームスケープ」のキュレーターをつとめたアーティストである谷口暁彦氏も本誌に寄稿。ゲームの表現の新たな可能性を考えるきっかけを与えてくれるはずだ。
以下、目次となっているのでチェックしていただきたい。
SPECIAL FEATURE
ゲーム×アート
シミュレーション、フィクション、インタラクションをつくる
新たなメディアの可能性PART1:アートに見るゲーム的実践
谷口暁彦
砂山太一=聞き手イアン・チェン
沖啓介=聞き手ゲーム×アートを考えるためのキーワード解説
谷口暁彦+松永伸司+大岩雄典+吉田寛=文・構成コラム:イザベル・アルヴェールに聞く
世界のゲームアートとポストコロニアル/フェミニズムTHE WORLD OF IN-GAME PHOTOGRAPHY
ブノワ・パイエ/オリー・マ/相川勝/ロバート・オーヴァーヴェック
クレア・ヘンシュカー/ロック・エルムス/レオナルド・サン/ケント・シーリー
ジョシュ・テイラー/エロン・ラウチアナログゲームから読み解くアーティストたちの実践
副田一穂=文[ゲームブック]壁抜けと攻略:インスタレーションとヴィデオゲーム(をプレイする)
大岩雄典=文・構成PART2:表現としてのゲーム
麓旺二郎
今井晋=聞き手米光一成
島貫泰介=聞き手[論考]ヴィデオゲームにおける「美」とは何か?
藤田直哉=文トピック別アートゲーム作品ガイド
松永伸司=構成 葛西祝=文コラム:「意図せざる社会秩序」の生成を表現するメディアとしてのゲーム
井上明人=文ジェイソン・ローラー
イェスパー・ユール=聞き手 松永伸司=翻訳PART3:ゲーム×アートの論点
[論考]みる→さわる→わかる→──ヴィデオゲームの視覚表現と経験
山本貴光=文コラム:先取られるリバイバル
『スプラトゥーン2 オクト・エキスパンション』に見るレトロ表象の美学
gnck=文[論考]ミュージアム・コレクションとしてのヴィデオゲームをめぐる諸問題
副田一穂=文[論考]ゲームの展示、展示のゲーム
松永伸司=文イアン・ボゴスト×吉田寛
「説得的ゲーム」と『あつまれ どうぶつの森』[論考]アート・イン・ザ・ゲーム──ゲームアート前史
中尾拓哉=文WORLD NEWS
Berlin /Bonn /Sydney /Taipei /InsightARTIST INTERVIEW
久門剛史
德山拓一=聞き手特別寄稿
文章を書くこと、翻訳すること、文章のなかで翻訳物と向き合うこと
高橋さきの=文REVIEWS
「ダークアンデパンダン」+「隔離式濃厚接触室」+「遭難 Getting Lost」
椹木野衣=文「天覧美術 御所編」
清水穣=文
文/tnhr