日本のゲームデベロッパーMyDearestは、『東京クロノス』の300年後を描く続編『ALTDEUS: Beyond Chronos』のオンライン記者会見を開催し、ゲームの詳細を明らかにした。また番組の最後には、7月29日からクラウドファンディングを実施すると発表した。プラットフォームはOculus Quest、Oculus Rift。価格は未定で2020年下期の発売を予定している。
『ALTDEUS: Beyond Chronos』(アルトデウス・ビヨンドクロノス)は、VRゲーム。前作は「VRミステリーアドベンチャーゲーム」としていたが、本作ではジャンルを「VRインタラクティブストーリーアクション」と銘打たれている。
ストーリーは2080年代の未来。突如出現した超巨大生物<メテオラ>の襲撃を受けた人類は、地下にもぐることで難を逃れた。その文明が崩壊した世界が本作の舞台だ。そこから200年後の2280年、人類は半径2キロの地下都市<A.T(Augmented Tokyo)>を最後の砦として、救いを求めていた。メテオラに対抗する組織<プロメテオス>に属する少女クロエは、人型都市防衛兵器マキアを操り、厳しい戦線を戦友たちと生き抜いてきた。
この地下都市ではARやVRは独自に進化しており、世界の崩壊以前の建物や木々、失われた人々がARによって再現している。実際は、白い壁や質素な服に投射されているだけなので、人々からは<薄皮一枚の復興『テクスチャ・リビルド)>と呼ばれている。いわば本作はVRゲームではあるが、劇中でも未来の世界のARやVRを疑似体験するものとなっている。
ゲームは3種類のパートで進行していくユニークな構成となっている。人類の敵である「メテオラ」を殲滅する戦闘マシン「マキア」に搭乗して戦うアクションが重視されたAパート、電脳空間の歌姫ノアのライブをVRで体験する音楽が重視されたBパート、さらにマルチエンディング型のアドベンチャーゲームが主軸の物語が重視されたCパートが存在する。
また登場人物たちの台詞の「テキスト」や、Cパートに登場する「選択肢」は、選択肢補助システムのパーソナルAI「リブラ」によるARとして、作中に意味づけがされているという。今回は前作の物語体験を引き続きこのように本作はとても意欲的な作品となっている。
『東京クロノス』で監督を務めた柏倉晴樹氏が、引き続き監督を続投し、今回は原案を担当。『東京クロノス』と同じくLAM氏がキャラクターデザインを担当。企画の経緯として、『東京クロノス』が発売される前後に、次に何するかと考えたとき「東京クロノス2」を作るのがセオリーのところ、柏倉氏が肝入りの企画書を提出。それが本作の原型となったものだが、もともとは柏倉氏が学生時代から構想していたものだったという。テーマは「選択と決断」になるという。
また合わせてキャストが解禁されて、クロエ役に鬼頭明里さん、コーコ役に奥野香耶、ノア役に花守ゆみりさん、アニマ役に石川由依さん、ヤマト役に小林裕介さん、アオバ役に荒牧慶彦、ジュリィ役に芹澤優さん、デイター役に速水奨さんが発表された。クロエのボイスだけで8時間に及び、前作を大幅に上回るボリュームになるという。
さらに前作『東京クロノス』と同じく、7月29日からCAMPFIREで、クラウドファンディングを実施することが告知された。リターンはのちに発表されるという。また他にもハヤカワ文庫JAより小説刊行が決定、さらに鬼頭明里さんをパーソナリティーとした「インタラクティブストーリーズ」と冠した番組を配信。ゲストを迎えながら『ALTDEUS: Beyond Chronos』についてトークしていくという。
本作の総合プロデューサーであり、MyDearestの代表の岸上健人氏は、本作が英語フルボイスなどの多言語に対応することを明かし、「日本をVR先進国をするための作品という意気込みで制作しており、歴史の証人になって欲しい」とクラウドファンディングの参加を呼びかけて、番組をむすんだ。
#アルトデウスBC 作品発表ありがとう!
— MyDearest公式@VRゲームスタジオ (@MyDearestVR_JP) July 22, 2020
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ライター/福山幸司