怪作アドベンチャーゲーム『The Stanley Parable: Ultra Deluxe』が発売延期。開発者が他ゲームの延期メッセージ画像をコラする暴挙に出る

 スタンリーという主人公がゲームのナレーターの指示を聞きながら謎の施設を探索していくメタネタ満載の怪作アドベンチャーゲーム『The Stanley Parable』。本作に新たなエンディングなどの新規コンテンツを追加する『The Stanley Parable: Ultra Deluxe』の延期が開発のCrows Crows Crowsより発表された。

 すでに当初の予定の2019年から2020年へと発売時期は一度延期されているが、今回の延期でさらに2021年第1四半期にずれ込むことになった。一方で開発スタジオはまったく悪びれず、それどころか3枚の画像を使い、堂々たる態度で延期を発表。ゲーム内容に負けないネタ満載のツイートが延期以上に話題を呼んでいる。

 上記のツイート画像に既視感を覚える方もいるかもしれない。最初の画像は先日『Halo Infinite』の延期を発表した343 Industriesの画像で、2枚目は『Deathloop』の延期発表の画像だ。

 どちらも直接画像をコラージュしていると見られ、2枚目はせっかくの背景の赤い円がいびつにゆがんでしまっている。ゲーム名や一部の英単語は雑コラのごとく上書きで修正されているが、ほとんど原文そのままだ。

 そしてとどめの1枚は、そもそも延期すら発表されていない『Spider-Man: Miles Morales』のパロディだ。適当に画像をそれっぽくし、親愛なる隣人の顔は別人にコラージュされている。同作品は延期を発表していないことから、わざわざ画像を作ってコラージュ風に仕立て上げているのではないかと考えられる。

 宮本茂氏がガーディアン紙のインタビューにて語った「A delayed game is eventually good, but a rushed game is forever bad」(延期されたゲームは最終的に良くなります。しかし、急いでリリースされたゲームは永遠に悪いままです)という言葉がここでは引用されているが、微妙に間違えて「A good game is good forever. A bad game should have been delayed.」(良いゲームは永遠に良い。悪いゲームは延期すべきだ。)と記載されている。

 ほかにも有名な「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉もなぜか引用されている。名言なので一生に一度は使ってみたいと思う気持ちは理解できる。

 ウェブスイングや高精細なニューヨークの描写なども宣伝されているが、これも『Spider-Man: Miles Morales』の特徴であって『The Stanley Parable: Ultra Deluxe』のものではない。なお『Spider-Man: Miles Morales』は記事執筆時点で当初の発表と変わらず2020年第4四半期発売予定だ。

(画像は『The Stanley Parable: Ultra Deluxe』公式サイトより)

 かなりギリギリ……というよりアウトな気もする今回の延期発表。Crows Crows Corwsは公式サイトリリースページでも、最初の発売予定だった2019年と2020年に訂正線を引き最後に2021年と付け足すようにぶっきらぼうに書いている。

 いきなり大暴れというわけではなく、Crows Crows Crowsはこういった遊びをたびたび行うことで有名なデベロッパーだ。
 「Twitterに低俗なコンテンツを投稿したり、紛らわしいニュースレターを作る前にゲームを完成させるべきでは?」という公式FAQでの質問に対し、「これ以上時間を無駄にはしません」と答えてはいるが、かなりの長文でアイデアを評価するという謎のサイコロ「アイデアダイス」をプロモーションするページを作るなど生粋のジョーク好きであることを伺わせる。

 『The Stanley Parable: Ultra Deluxe』は2021年第1四半期にリリース予定。発売までに今回の延期発表が他社から怒られてしまわないか、今後気になるところだ。

ライター/古嶋誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros
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