日本のゲーム市場コンサルティングビジネス会社カンタンゲームズによると、9月28日にリリースされた『原神』は中国産ゲーム史上最高の国際的ローンチだったという。香港メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストが伝えている。
アプリを追跡調査する企業「Qimai Data」によると、『原神』の中国App Storeでの売り上げはTikTokの中国向けアプリ『抖音』に次ぐ2位に。同社は、公開時点で184万ドル以上の売り上げを達成していると試算している。
サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、事前登録者数は中国外で530万人超、中国内では3つのプラットフォームで1600万人を超えているという。
『原神』は、『崩壊3rd』などを開発したmiHoYoのオープンワールドアクションRPG。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に強い影響を受け、『崩壊3rd』でもなじみ深い軽快な戦闘が楽しめる。
基本無料のアイテム課金制、いわゆるガチャがあるゲームで、さまざまな能力と属性、武器を持つキャラクターがプレイアブルとして登場する。
アンチチートソフトウェアの挙動やiOSでクリップボードの内容を収集するといった問題を抱えたローンチとなったが、海外メディアGame Informerではレビュースコア90点、レビュー集積サイトMetacriticでは200件を超えるユーザーレビューで8.0点を獲得している。
サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、オンラインでのゲームへの反応は概ね好意的で、お金を払わなければゲームを攻略できない「ペイ・トゥ・ウィン」に寄りすぎない内容が評価されているという。時間は多少掛かるが、ゲームをプレイし続ければ複数のキャラクターが無料で配布される。
ライター/古嶋誉幸