Epic Gamesのバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』では、日本時間12月2日(水)の午前6時から「マーベル・コミック」とコラボレーションしたワンタイムイベント「世界をむさぼる者」が開催された。
同作で定期的に開催されるワンタイムイベントは、全世界で同じ時刻に開始されるもので、予告されていた時間にゲームに参加したプレイヤーのみが一度だけ体験することができる。
同時接続者数は1530万人を超え、TwitchとYoutubeGamingの配信を340万人以上が視聴。
Twitchでは一時ログインやサイトの閲覧などができなくなるなど、その反響は非常に大きく、『フォートナイト』とマーベル・コミックの人気をあらためて感じさせるイベントとなった。
We defeated him! A record 15.3 million concurrent players joined forces in our biggest event ever to fight back Galactus in today's in-game event, while more than 3.4 million cheered and watched on @YouTubeGaming and @Twitch! pic.twitter.com/IAcNpcPKEw
— Fortnite (@FortniteGame) December 2, 2020
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『フォートナイト』とマーベル・コミックのコラボレーションは、今年9月のチャプター2シーズン4「ネクサス・ウォー」からスタート。ゲーム内ではマーベル・コミックのキャラクターのスキンやマップロケーション、武器が登場してきた。
そんなシーズン4の最後を飾るラスボスとして今回のイベントで登場したのが、マーベル・コミックで惑星をむさぼる宇宙魔神としてさまざまな作品に出演している「ギャラクタス」である。
『フォートナイト』内のストーリーにおいて、ギャラクタスは神をも消滅させる災厄「黒き冬」の到来を防ぐために、ギャラクタスは特別な惑星を5つ食べて力を増大させ、黒き冬に立ち向かおうとしていた。
惑星アスガルドの王であるソーは、ギャラクタスの持つ力「コズミックパワー」を渡されたことにより、ギャラクタスによる惑星の終末を告げる者「ヘラルド(先駆け)」となってしまう。そのため、ギャラクタスの行為での犠牲を抑える抑止力となるべく、ギャラクタスとともに行動している。
ソーはギャラクタスによる犠牲を最小限に抑えるため、ギャラクタスが食らう惑星の住民を自分が王として治めるアスガルドに避難させてから、ギャラクタスに惑星を食べさせた。しかし『フォートナイト』の世界にあるエネルギー源「ゼロポイント」の強大な力に強く惹かれたギャラクタスは、我を忘れて『フォートナイト』の世界に向かってしまう。
慌てたソーは、危険を知らせるため『フォートナイト』の世界に降り立つ。しかし、島民と対話を試みる途中に何らかの力で唐突に記憶を失くしてしまう。
記憶を失くしながらも、この世界に危険を知らせにきたという使命を思い出したソーは、すぐに使い魔のカラスに惑星アスガルドの住民で戦士のシフに助けを求めるよう指示を出す。
『フォートナイト』の世界に危険が迫っていることを知ったシフは、一瞬のうちにヒーローたちを島に集める。これがシーズン4が始まった経緯だ。
以上のストーリーは、こちらのページで公開されている英語版コミックを読むことで楽しめる。
上記のストーリーに加え、シーズン4中はアップデートに応じてマップにも変化が現れていた。
トニースタークが自身の基地である「スターク・インダストリーズ」を科学技術によって『フォートナイト』の世界に呼び寄せ、アップデートに応じて今回のワンタイムイベントに登場したバトルバスの改造が着々と進んでいった。そのバトルバスの設計図が一部の場所に置いてあるなど、じっくりと見て回りたくなるような、考察したくなるような伏線が張り巡らされていた。
そして今回の開催したワンタイムイベントでは、イベント開始と同時にギャラクタスがプレイヤーに一気に接近。プレイヤーたちが乗っているヘリキャリアー(バトル開始前の待機所)を破壊してしまう。
成すすべなく落ちていくプレイヤーたちの前に、アイアンマンことトニースタークが現れジェットパックを渡してくれる。
さらに「少しばかりこちらの現実をいじらせてもらって」バトルバス車内へと転送されたプレイヤーたち。ギャラクタスが強大なエネルギー源である「ゼロポイント」を食らいつくす前に、トニースタークが発明した「ガンマセル」を載せたバトルバスで追突し、ギャラクタスを元いた場所へと帰す計画を知らされる。
そしてこのバトルバスで追突する計画なのだが、普段の『フォートナイト』からはまったく想像できないシューティングゲームとなっていた。
トニースタークが自家用ジェットでAC/DCの『Black in Black』を流したことにちなんで、同バンドの『Demon Fire』をバックにギャラクタスの腕をバトルバスで駆け抜けつつ、ギャラクタスの手下ロボットをビームで破壊していく。
道中でソーやウルヴァリンが登場する場面では、その心強さにマーベル・コミックのファンでなくとも胸が熱くなる。
無事ギャラクタスに追突させる近さまでバトルバスを送り届けたプレイヤーたちはバスから脱出。バトルバスを大量に吸い込んだギャラクタスは身体中から緑の光を発し、時空の割れ目へと消えていく。
「やった!勝利だ!」と思ったのもつかの間、そのまま画面は暗転する。『フォートナイト』の初期スキンのキャラクターであるジョンジーが、何かに驚いて目覚める映像が流れたのちまた暗転していった。
二度目の暗転後、「続く…」、「シーズンファイブで!」の文字が現れ、シーズン5へのカウントダウンが始まりワンタイムイベントは終了した。
トニースタークが言っていた「こちらの現実をちょっといじる」とはどういう事なのか。シーズン5もマーベル・コミックコラボなのか、ギャラクタスとは本当に決着がついたのか、ジョンジーの映像は何を表すのか。また、イベントに登場していないミスティークやドゥームなどの活躍も気になるところだ。
公式Twitterアカウントでは、今後の展開のヒントとなるような音声ファイルが公開されており、指示通りにリプライでコードを送ることで音声の続きが送られてくる仕掛けも展開されている。
ゼロポイント – – 不安定 – プロジェクトハンター
— フォートナイト (@FortniteJP) December 1, 2020
:: アップロード開始 ::
通信データを受理するにはコード #賞金首 で応答せよ
新マップや新アイテム、そしてストーリーの結末はどうなるのか。今日の18:00が待ちきれない。