アイスランド・レイキャビクに拠点を置くCCP Gamesは、同社が開発および運営を手がけるMMO【※】宇宙SFゲーム『EVE Online(イブ オンライン)』の完全日本語版サービスを12月8日(火)20時30分にオープンすると発表した。本作は基本プレイ無料(アイテム課金)で楽しめる。
※MMO
Massively Multiplayer Online(大規模多人数同時参加型)の略。運営会社の設置したサーバー内の世界に、数百~数千のプレイヤーが同時接続し、オンラインで同期して楽しむタイプの作品。
なお、CCP Gamesの公式Twitchチャンネルでは、12月8日(火)21時から、ゲーム内で打ち上げられる桜にインスパイアされた公式花火のイベントが配信される。また、12月12日(土)の20時30分からは日本のコミュニティーを率いるリーダーたちの対談も実施予定だ。
『EVE Online』は、広大な宇宙を舞台に、宇宙探索や戦闘、採掘、産業、経済など、さまざまな物語や歴史をプレイヤーコミュニティー主導の形で自由に生み出せるタイトル。2020年10月には6500名以上のプレイヤーが同時参加する作品史上最大規模のプレイヤー間戦争(PvP)が発生したほか、2019年3月には実時間で9年をかけて、ゲーム内に存在する7805の恒星系を巡った女性パイロットの偉業も報じられている。
日本では、パートナーシップ契約を締結したネクソンによって2012年3月からサービスが運営されていたが、2017年3月にサービスを終了。以降のアップデートに関するデータは日本語化されない状態となっていた。
今回、CCP Gamesが直接運営する形で完全日本語版がリリースされることに際して、同社の最高経営責任者(CEO)であるヒルマー・V・ペトゥルセン氏は「ニューエデンにとって、日本での再開は重要なステップです。」と述べた。続けて「私たちはこれまで多くのことを学び、数十年間ともに歩んできた日本の熱心で情熱あふれるコミュニティーに大きく助けられてきました。」と日本のプレイヤーコミュニティーに対する感謝の言葉も伝えている。
また、同社の販売部長を務めるイールン・ジョンスドッティアー氏も「このプロジェクトは、CCP、 日本のEVEプレイヤーコミュニティー、そして経験あるパートナーの協力の成果です。」とコメント。あわせて、サービス運営については「これはほんの始まりにすぎません。 私たちは常に、日本のプレイヤーをはじめ、『EVE Online』がサポートするすべての言語のためにゲーム体験を改善し、 強化するよう努力してまいります」と述べた。
サービスの開始を記念して、ゲーム内では桜をイメージして特別にデザインされたスキンなどを含む「サクラ スターターパック」が、1アカウントにつきひとつのみの限定で販売される。さらに、各種戦艦用の「サクラ Shumyu スキン」もサービス開始時から2021年1月26日(火)20時までの期間でゲーム内ストアに並ぶようだ。
完全日本語版『EVE Online』のゲームクライアントは12月8日(火)20時30分からダウンロード可能となる。興味があればぜひ、広大な銀河系であなただけの冒険を繰り広げてみてほしい。
ライター/ヨシムネ