日経ナショナル ジオグラフィック社は、1月25日に書籍『西洋アンティーク・ボードゲーム 19世紀に愛された遊びの世界』を発売した。本書は19世紀ヨーロッパで実際に遊ばれていたボードゲームを写真で紹介するものだ。価格は2970円。
『西洋アンティーク・ボードゲーム 19世紀に愛された遊びの世界』は、紀元前のはるか昔から存在するボードゲームの中でも、19世紀ヨーロッパで親しまれていたものに絞って紹介した書籍だ。
当時のヨーロッパでも幅広く親しまれていた競争ゲーム「がちょうのゲーム」を筆頭に、著者エイドリアン・セビル氏が自身のコレクションを解説とともに紹介している。
19世紀ヨーロッパといえば産業革命のまっただ中。教育や宗教、戦争といった当時の文化背景を色濃く反映し、商品や広告としてのボードゲームも紹介されている。
【目次】
Chapter 1 がちょうのゲーム
Chapter 2 ふくろうのゲームとギャンブルゲーム
Chapter 3 教育的ゲーム──楽しく学ぶ
Chapter 4 道徳と宗教──品行方正に!
Chapter 5 世界を旅する──どこへ行こうか
Chapter 6 戦闘・包囲戦・一騎討──想像力の対決
Chapter 7 スポーツとレジャー──楽しもう!
Chapter 8 風刺と抗議──ゲームで一刺し
Chapter 9 広告と宣伝──メッセージを加える
Chapter 10 米国へ渡ったボードゲーム──「新しさ」の追求
現代の人々がボードゲームを楽しむように、19世紀の人々もボードゲームを楽しんでいた。本書を読めば、かつての人々が我々と同じようにボードの前で盛り上がっていた様子がうかがい知れるだろう。気になったユーザーはぜひ読んでみてほしい。
ライター/古嶋誉幸