中国の大手IT企業テンセント(Tencent、騰訊)がゲームスタジオDONTNOD Entertainmentの株式を一部取得していたことが判明した。
これはDONTNOD Entertainmentが発表したもので、取得価額は3000万ユーロ(日本円で約38億円)に及ぶ。
同社は、日本ではスクウェア・エニックスから販売されているアドベンチャーゲーム『ライフ イズ ストレンジ』シリーズの開発で有名なフランスのゲームスタジオだ。
他にも『Tell Me Why』や『VAMPYR』といったタイトルの開発実績がある。
この件を報じたPC GAMERによると、Tencentによる株式取得に関してDONTNOD EntertainmentのCEOであるOskar Guilbert氏は「DONTNOD Entertainmentは業界のリーダーと協力して、ビデオゲーム業界、特に中国とモバイルプラットフォームにおける様々な成長ドライバーを活用することができる」と述べたとのこと。
今回の取得は、あくまで株式の一部であり、TencentがDONTNOD Entertainment経営陣に対して何か意思決定を行うことはできない。そのため、経営の自主性は従来通り保たれるだろう。
Tencentは近年、世界中のゲームスタジオへ広く出資などを行っている。国内においても、『ベヨネッタ』シリーズや『NieR:Automata』などアクションゲームの開発に定評のあるプラチナゲームズが、昨年1月にTencentからの出資による資本提携を発表した。