クラウドファンディングプラットフォームのCampfire(キャンプファイヤー)にて2月7日(日)、2020年12月4日から実施されていた『ガラージュ:完全版 for Mobile』の制作資金を募るプロジェクトが終了した。
当初の目標金額は300万円であったが、最終結果としては目標額の762%にあたる2288万5922円を2395名の支援者から調達している。
プロジェクト発起人でオリジナル版の監督を務めた作場知生(さくば・ともみ)氏は、プロジェクトページや自身のウェブサイトで支援者への感謝の言葉を綴っている。
『ガラージュ』は、執筆時点でウェブサイト制作事業を展開するキノトロープがかつて開発を手がけ、1999年に東芝EMIから発売された謎解き主体のアドベンチャーゲームである。しかし、東芝EMIがゲームソフトの開発・販売事業から撤退したことで、販売本数の少なさから中古価格が高騰。市場では「幻のゲーム」として非常に高値で取引されているタイトルだ。
また、本作は「特異な世界設定」でも注目を集めている。プレイヤーが操作する主人公は「ガラージュ」と呼ばれる精神治療装置の被験者として自らの精神世界へと潜り込み、異形の生体機械として世界を巡りながら、最終的に脱出を目指す。
『ガラージュ:完全版 for Mobile』はiOS、Android向けに2021年6月リリース予定。複数の新たなサブクエストや、現代に合わせてディテールアップされたグラフィック・インターフェースなどの要素が実装されるという。
また、目標金額500万円のストレッチゴールも突破したことから、完全版では「必然的に有り得た結末」を描くアナザーエンディングも追加されるようだ。
プロジェクトページや作場氏のウェブサイトでは、プロジェクトの実施に至った経緯や完全版での変更点、作品への思いが詳しく語られている。興味があればあわせてチェックしてみてほしい。
ライター/ヨシムネ