イギリスのゲームパブリッシャーMerge Gamesと開発のBlackstaff Gamesは、建物が生きている街を運営する少し変わったシミュレーションゲーム『Buildings Have Feelings Too!』を発表した。
Steamストアページも公開されており、ストア表記によれば日本語に対応するとのこと。2021年3月にリリース予定で、価格は未発表となっている。
『Buildings Have Feelings Too!』は、人格を持った「生きている建物」の暮らす街を運営するシミュレーションゲームだ。タイトルは直訳すると「建物にも気持ちがある!」。
都市には小さな銀行やリネン工場、倉庫たちが暮らしていた。彼らのおかげで都市は都市らしくなり、その後やってきた大手企業はいくつもの雇用を生み出して、さらなる発展を遂げていた。しかし、今年はリネン工場にあまり繊維製品の注文がなく、倉庫は近隣都市との契約を失い、古い銀行は金銭トラブルを抱えてしまう。
ある日、彼らの仲間だったOld Peteこと「波止場」がついに取り壊されてしまう。それを見た建物たちは、次は自分ではないかと不安を抱えることになる。生き残るためには、時代に合わせた変化が必要だ。
プレイヤーは彼らの未来をより良いものにしようと立ち上がった「ハーフウェイ・ホテル」として、取り壊しを恐れる建物たちのため、都市を発展させて建物が安心して暮らせる街を目指す。
ただし、変化は良いことだけではない。時代に合わせて変化するなかで、波風を立てずに生きていこうとしていた建物たちも、大きな仕事とそれに見合った問題を抱えることになる。
問題をひとつひとつ解決しながら、さまざまなお店、オフィス、娯楽施設や公共施設のある賑やかな大都市の中心地に発展させ、建物たちが繁栄させる手助けをしよう。さもなければ、彼らは取り壊されて永遠に失われてしまう。
都市を発展させると、新たな建物の友人に出会う。建物たちと友達になって不安を解消し、心に秘めた志や希望を叶えてあげよう。
都市設計シミュレーションで、市民がさまざまな欲求を訴えてくるゲームは多々あれど、建物自体が人格を持っているゲームというのは珍しいのではないだろうか。大手企業がやってきて、元から経営していたさまざまな店舗が影響を受けるというのはままある話だ。
そんな現実的な話を、建物が意思を持つというファンタジックなゲームとしてどのように表現するか楽しみだ。
『Buildings Have Feelings Too!』はSteamにて3月発売予定。日本語にも対応する。
ライター/古嶋誉幸