韓国ソウルに拠点を置くゲーム開発会社QUATTROGEARは、現在開発中のアクションRPG『Black Witchcraft』のSteamストアページをオープンした。2021年4月中旬に発売予定で、対応プラットフォームはPlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch、PC(Steam)となっている。
『Black Witchcraft』では、さまざまな武器に変身できて言葉をしゃべるカバン「デュラハン」を使って戦う魔女「リージア」が、没落していくアッシャー家で起きたミステリアスな事件を探っていくことになる。トレイラーの冒頭にも出てくるが、物語はエドガー・アラン・ポーのゴシック小説『アッシャー家の崩壊』をモチーフにしている。
アッシャー家は強力なウィッチハンターの家系だったが、彼らが封じた魔女レノーアの力を前に屈服する。モチーフとなった小説でも狂気にむしばまれたロデリックは、本作でもやはり魔女の狂気に飲まれていた。辛くも生き延びた少女は大鴉の導きを頼りにリージアの元にたどり着く。
プレイヤーはブラックウィッチクラフトを持つ伝説の魔女リージアとなり、デュラハンの力を駆使して戦うことになる。2Dアートで描かれたゴシック調の世界は一見の価値がある。
ゲームはRPG要素を持つ2Dアクション。デュラハンは相手を殴ることができるカバン状態から、ヤリやオノといった近接武器から、ガトリングガンにレーザーなど多彩な形態に変形。コンボをつなげてスタイリッシュに敵を蹴散らすことができる。
経験値を貯めてレベルアップし、ポイントを割り振れば各能力を強化し、さまざまな技術を習得可能。また、スティグマと呼ばれる紋章を背中に刻んでさまざまな戦闘スタイルを楽しめる。
そんな強力な魔女を迎え撃つのはレノーア以外にも魔女狩り一族の残した罠、壁に潜み泣き叫ぶ黒猫プルートー。赤い仮面たちが待つ死の舞踏会、ドッペルゲンガー、ネバーモアの大鴉など個性豊か。はたして敵であるはずのウィッチハンターに加担し、同じ魔女であるレノーアを狙うリージアの目的とは。
なお海外のインディーゲームイベント「Indie MEGABOOTH」の出典情報を見た限りでは、本作は少なくとも2015年から開発中だったようだ。かなりの開発期間がかけられたが、ついに2021年春発売となる。ゲームに興味がある方は、所有するプラットフォームで本作の発売を待ってほしい。
ライター/古嶋誉幸