ゲーム開発者のZiggy氏は、SCP-3008「完全に普通の、ありきたりな古いイケア」に触発されたマルチプレイサバイバルゲーム『The Store is Closed』のSteamストアページを公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)。価格や発売日などは未定だ。Patreonページにて月額5ドル以上支援すると、Steamのアルファテスト用のキーが配布される。なお、ゲームがリリースされた時点でこのアルファ版は削除されるとのこと。
SCP-3008「完全に普通の、ありきたりな古いイケア」は、開店時間と閉店時間で昼夜のサイクルを持つ、店内に複数の生命体が徘徊する無限の広さを持ったイケアだ。店内には原始的な文明を築きサバイバルするSCP-3008-1と、閉店時間になる消灯した後に彼らに襲いかかるイケア店員風のSCP-3008-2の2種類が存在する。設定だけを見ると、たしかにオープンワールドサバイバルゲームにしやすそうだ。
『The Store is Closed』はそんなSCP-3008のイケアをイメージした無限の広さを持つ家具店「STYR」で、資源を集めながら生き延びるマルチプレイサバイバルゲームだ。元ネタで言えば、プレイヤーはSCP-3008-1、敵はSCP-3008-2ということになる。プレイヤーは協力し、生き延びてお店の秘密を探り、脱出しなければならない。
STYRは昼間は店員たちもおとなしく、プレイヤーたちはその間にさまざまな物資を集めて役立つアイテムを作らなければならない。店内には展示フロアやカフェテリア、倉庫、さらにはSCP研究施設が存在している。展示フロアで壁や家具を壊して資材を得たり、SCP研究施設で強力な武器を探したりと、探索はそのまま生存につながる。
拠点設営では、家具のカタログ風のインターフェースが採用されており凝っている。プレイヤーは家具を選ぶように拠点の壁や通路などを製作できる。
夜になり閉店時間を迎えると店員たちはプレイヤーに襲いかかる。殺されないためには城壁を作り攻撃を防ぐか、武器を手に戦うか、あるいは夜が明けるまで隠れ続けなければならない。
時間がたつにつれて店員風モンスターはより強力になるため、プレイヤーたちもさらなる対抗策を講じなければならなくなる。また、1日を生き延びるごとにプレイヤーもレベルアップし、より強力な顧客へと進化していく。
すでにアルファテストの段階に入っているようで、Steamでもそう遠くない時期にリリースされる可能性がある『The Store is Closed』。大型家具店でサバイバルという設定にひかれた方はPatreonで開発者を支援するか、ウィッシュリストに入れて発売を待ってほしい。
ライター/古嶋誉幸