日本好きのウクライナ人3人が作ったゲームデベロッパーFantaJI Gamesが、日本を舞台にした花屋経営シミュレーションゲーム『Hanako’s flower shop』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で2022年内に発売予定。記事執筆時点で日本語字幕に対応予定だが、今後は日本語音声にも対応させる予定だという。
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— (FantaJI) Hanako's flower shop – demo released! (@FantaJIGames) April 10, 2021
『Hanako’s flower shop』は、日本の花屋をテーマにした経営シミュレーションゲームだ。主人公はすばらしい花を作る祖父に憧れて花屋を経営する花子。花屋の経営を通じて自分の持つ困難と向き合い、大人になることの難しさを乗り越えていく物語を描く。
花屋の経営と一言でいってもやることはさまざま。森を歩いて美しい花の種を集めたり、自分の花畑でさまざまな花を育てることもできる。もちろん、花屋の店主として顧客の要望に沿った花束を作るのも重要な仕事だ。本作の重要な仕事である花束作りは、訪れるお客さんとの会話からその花束に込める想いを見いだし、それに見合った花言葉を持つ花を選ぶ必要がある。
会話の中で、顧客が花束を贈る相手とのこれまでの関係を後悔し、愛情と謝罪の気持ちを伝えたいことが分かったとする。その場合は「愛情、好意、喪失」の意味を持つアネモネや、「熱望、愛情、憧れ」の意味を持つカーネーションなど花束に加えるといいだろう。
花言葉は花の色や数によっても変わることがある。本作で使われる花言葉は世界共通のものを中心にして、意味はある程度簡略化されている。例えば、本数で花言葉の意味が変わる花としてバラが有名だが、本作はバラを何本選んでも意味自体は変わらないようだ。
花屋を訪れるお客さんは年齢、社会的地位、目的や抱えている問題などまったく異なる。彼らの話をよく聞き、彼らが本当に求めている花束を作りだそう。そうすれば、彼らの物語は主人公の物語とも絡み合ってくる。
顧客の話に合わせて素材を選びひとつの作品を作るという意味で、本作が似ているゲームとして開発者は『VA-11 Hall-A』や『コーヒートーク』を挙げている。日本を舞台にした海外のゲームということで、キャラクターのせりふや考え方などで国や文化による違いなども楽しめるだろう。
花言葉も考慮した花束で人々に笑顔の花を咲かせることを目指す『Hanako’s flower shop』は、2022年発売予定。ゲームに興味がある方は、Steamのウィッシュリストに登録して発売を待ってほしい。
ライター/古嶋誉幸