株式会社HIKKYが4月29日から5月5日まで行っているインディーゲームのVR展示会「GameVketZero」にて、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)インディーズ イニシアチブ代表吉田修平氏が登壇し、SIEがインディーゲームを応援する理由やインディーゲームとその業界の未来についてを語った。
番組の中では、弊誌、電ファミニコゲーマーの編集長であるTAITAIがインタビュアーを務めた。最初に語られたのは吉田氏とインディーゲームとの出会いで、じつは初代プレイステーションのころから“インディーゲームっぽい小規模ゲーム”はたくさんあったことを述懐している。2000年代、氏が働いていたアメリカでインディーゲームブームが到来し、日本に帰ってきてからは、そういったゲームを日本で広めたいと思ったそうだ。
長年“作る側”にいた氏は、AAAゲームとインディゲームの作り方の違いについても語った。多くの人員を費やすAAAゲームはスケジュールがかなり厳密だが、インディーゲームは関わる人が少なくプロモーションにお金を掛けないことで、納得できるまでゲームを作るこだわりの作品作りにつながるのだとしている。
それから10年以上たち、無数のゲームがリリースされるようになった。無数のゲームが史上に存在するいま、氏はゲームをプレイヤーに届けるまでのサポートについて、プラットフォーマーやメディア、インディパブリッシャー、そしてストリーマーの重要性を説いた。
ほかにも、フリーゲームや同人ゲームとして親しまれた日本の小規模開発ゲームや、最近講談社や集英社のように出版社がインディゲームに注目していること、ゲームの成功によりノウハウを持ったインディデベロッパーがパブリッシャーにかじを切る流れ、コミュニティの活動にVRなど、インディゲームについて多彩な話が語られた。
興味深い話が多数語られた吉田修平氏へのインタビューはYouTubeにて無料で視聴可能だ。
ライター/古嶋誉幸