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約900種におよぶ全ポケモンの編みぐるみ化に挑むプロジェクトが海外で始動。制作された人形と応援資金は慈善団体へ寄付される

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 「ポケットモンスター」シリーズの海外ファンによる、これまでに登場した全てのポケモンの編みぐるみ化に挑むプロジェクトが進行中だ。約900種におよぶキャラクターのコンプリートを目指しており、制作された編みぐるみは慈善団体に寄付されるという。

 編み物の技法を用いて毛糸で作られる「編みぐるみ」は海外でも「Amigurumi」の名称で親しまれ、ゲーム好きの間で静かなブームを呼んでいる。フォーラムサイトのRedditには「NintendoStitch」(stitch=「縫う」)というコミュニティページも存在し、2万人を超えるメンバーが日々手芸の腕を磨く。

 そんな中、「NintendoStitch」に投稿されたある画像が話題となった。

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(画像はReddit:NintendoStitchより)

 まるでゲームの世界から現実に飛び出してきたかのようなポケモンたちを生み出したのは、大学でITを学ぶPatternsByJazz氏。彼女のInstagramでは、クラフト作家が集うマーケットサイト「Etsy」でパターンを購入して作られたヒバニーを2020年中旬に公開して以来、さまざまなキャラクターが制作されている様子を目にできる。

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(画像はPatternsByJazz氏のInstagramより)

 ミュウ、プリン、ゼニガメといったクラシックな顔ぶれからヒメグマ、ジラーチ、タネボーと、制作キャラは一見無作為に選ばれているようだが、これは氏がフォロワーの意見を採用しながら次に編むポケモンを決めているためだ。本稿執筆時点でおよそ10種強のキャラの制作が確認されたが、PatternsByJazz氏は驚くことに、これまで登場した約900種におよぶ全ポケモンの編みぐるみ化に挑むと意欲を示している。

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(画像はPatternsByJazz氏のInstagramより)

 この壮大なプロジェクトの宣言に、ネット上では多くの応援の声が寄せられた。さらに氏は、本プロジェクトで制作した編みぐるみとドネーションで得た収益は、児童支援を目的とした慈善団体に寄付すると発表。制作に必要な資金を補うため、ドネーションサイト「Ko​-fi」での寄付を募っているほか、考案したパターンや編み方の解説動画を「Etsy」上で販売しているので、手芸に明るい方は編みぐるみ作りにチャレンジしてもよいだろう。

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全ポケモンの編みぐるみ化に挑むPatternsByJazz氏

 日に1体の制作という単純な試算でも、達成に2年以上はかかるのが予想される本プロジェクト。「ポケットモンスター」シリーズは2022年に最新作『Pokémon LEGENDS アルセウス』のリリースを控えており、さらなるポケモンの追加もあるかもしれない。PatternsByJazz氏の今後の動向に注目だ。

ライター/dashimaru

ライター
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フリーランスの翻訳者を経て、2021年より編集アシスタントとして加入。京都の町屋で猫と暮らす。
Twitter:@dashimaruJP

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