ゲームボーイアドバンス(以下、GBA)の発売20周年を記念して制作された、同機向けのソフトとしては約13年ぶりの新作となる『Goodboy Galaxy』が話題を呼んでいる。約270万円を目標額とするKickstarterでのクラウドファンディングを早々に達成し、公開からわずか3日で1000万円に届く勢いだ。
『Goodboy Galaxy』は、海外の独立系クリエイター2名が中心となり開発する2Dアクションゲーム。3日間で作品を制作し発表するゲームジャムイベントへの参加をきっかけに、グラフィック部門で高い評価の獲得を経て2018年に本格的な開発プロジェクトが動き出した。
当初は『Goodboy Advance』という名前だった点からも、GBAでのリリースを念頭に置いた作りであるのが伺える本作では、環境破壊が原因で崩壊した地球を救うべく犬の「マクスウェル」が宇宙へと旅立つ。
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マクスウェルを操作するプレイヤーは未知の銀河で問題解決の方法を探りながら、異星の生物と友好を深めたり新たな脅威となる集団との戦いに巻き込まれていく。開発者らによれば本作は『メトロイド』シリーズや『洞窟物語』といったタイトルから影響を受けており、マップの探索を重視したデザインになっているとのこと。
開発の中心を担うRik Nicol氏とJeremy Clarke氏は、オランダのモバイル向けゲームスタジオでの勤務を通じて意気投合。本作では互いにデザインと音楽を手がけているほか、Rik氏がアートワークを、Jeremy氏がプログラミングを専門としており、数名のサポートメンバーをチームに迎え制作が進められている。
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『Goodboy Advance』は、クラウドファンディングの支援者を対象に、さまざまな形でのリリースを予定。GBA向けのカートリッジや各種特典を含む製品版はすでに受付を終了しており、Nintendo SwitchとPCに向けた配信版のみが支援可能だ。
いずれもデジタル配信形式となり日本語にも対応しているNintendo Switch版とPC版は、それぞれ約2722円(残りの支援対象とともに本稿執筆時点)で後日データを受け取ることができ、前者は2023年3月、後者は2022年12月の提供を目指しているという。
なおPC版には、GBA用のエミュレータやフラッシュカートリッジにも対応したデジタルデータが付属。ゲームの冒頭を体験できるデモ版もitch.ioで無料配信されているので、支援を検討されている方はあわせて触れられたい。
ライター/dashimaru